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Simulink.sdi.compareSignals

2 つの Simulink.sdi.Signal オブジェクトでデータを比較する

説明

diff = Simulink.sdi.compareSignals(sigID1,sigID2) は信号 ID の sigID1sigID2 に対応する信号を比較し、その結果を Simulink.sdi.DiffSignalResult オブジェクトに返します。比較結果を計算する方法の詳細については、シミュレーション データ インスペクターでデータを比較する方法を参照してください。

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シミュレーション データ インスペクターのプログラムによるインターフェイスを使用して、同じ実行内の信号を比較できます。この例では、航空機用縦方向コントローラーの入力信号と出力信号を比較します。

最初に、データを含むセッションを読み込みます。

Simulink.sdi.load('AircraftExample.mldatx');

関数 Simulink.sdi.Run.getLatest を使用してデータ内の最新の実行にアクセスします。

aircraftRun = Simulink.sdi.Run.getLatest;

次に、関数 Simulink.sdi.getSignalsByName を使用して、コントローラーへの入力を表す Stick 信号と、出力を表す alpha, rad 信号にアクセスできます。

stick = getSignalsByName(aircraftRun,'Stick');
alpha = getSignalsByName(aircraftRun,'alpha, rad');

信号を比較する前に、比較に使用する許容誤差値を指定できます。比較のベースライン信号に指定された許容誤差値が使用されるため、Stick 信号に 0.1 の絶対許容誤差値を設定します。

stick.AbsTol = 0.1;

ここで、関数 Simulink.sdi.compareSignals を使用して信号を比較します。Stick 信号はベースラインで、alpha, rad 信号はベースラインと比較される信号です。

comparisonResults = Simulink.sdi.compareSignals(stick.ID,alpha.ID);
match = comparisonResults.Status
match = 
  ComparisonSignalStatus enumeration

    OutOfTolerance

比較結果は許容誤差の範囲外です。関数 Simulink.sdi.view を使用して、シミュレーション データ インスペクターを開き、比較結果を表示および解析できます。

この例では、シミュレーション データ インスペクターの関数 Simulink.sdi.compareSignals を使用して異なるシミュレーション実行の信号を比較する方法について説明します。比較する対象の信号が 1 つのみの場合、信号比較を使用すると比較データをもつ Simulink.sdi.diffSignalResult オブジェクトが直接返されます。

シミュレーション データの生成

slexAircraftExample モデルを使用してシミュレーション実行を生成します。実行間で入力フィルターの時定数を変更します。

% Load example model
load_system('slexAircraftExample')

% Mark the alpha, rad signal for streaming
Simulink.sdi.markSignalForStreaming('slexAircraftExample/Aircraft Dynamics Model',4,'on')

% Simulate system
out_1 = sim('slexAircraftExample');

% Change input filter time constant
modelWorkspace = get_param('slexAircraftExample','modelworkspace');
assignin(modelWorkspace,'Ts',0.2)

% Simulate again
out_2 = sim('slexAircraftExample');

信号比較のための信号 ID を取得

実行 ID を使用して実行オブジェクトを作成したら、getSignalIDByIndex を使用して Simulink.sdi.compareSignals に渡す信号 ID を取得します。

% Get run data
runIDs = Simulink.sdi.getAllRunIDs;

runID1 = runIDs(end-1);
runID2 = runIDs(end);

run1 = Simulink.sdi.getRun(runID1);
run2 = Simulink.sdi.getRun(runID2);

sigID1 = getSignalIDByIndex(run1,1);
sigID2 = getSignalIDByIndex(run2,1);

信号の比較

信号を比較し、シミュレーション データ インスペクターを開いて結果を表示します。

diffResult = Simulink.sdi.compareSignals(sigID1,sigID2);

Simulink.sdi.view

入力引数

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ベースライン信号の信号 ID。整数として指定します。シミュレーション データ インスペクターは実行が作成されると各信号に信号 ID を割り当てます。次のいずれかの関数を使用して信号の信号 ID を取得します。

比較する信号の信号 ID。整数として指定します。シミュレーション データ インスペクターは実行が作成されると各信号に信号 ID を割り当てます。次のいずれかの関数を使用して信号の信号 ID を取得します。

出力引数

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信号の比較結果。Simulink.sdi.DiffSignalResult オブジェクトとして返されます。複素信号の比較結果は 2 つの DiffSignalResult オブジェクトの配列として返されます。1 つの DiffSignalResult オブジェクトには実数データが含まれ、もう 1 つのオブジェクトには虚数データが含まれます。DiffSignalResult オブジェクトの Name プロパティをチェックし、実数データと虚数データのどちらが含まれているのかを判別します。

制限

シミュレーション データ インスペクターは以下の比較をサポートしていません。

  • データ型 int64 または uint64 の信号。

  • 可変サイズの信号。

バージョン履歴

R2011b で導入