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mlreportgen.report.Report クラス

名前空間: mlreportgen.report

レポート コンテナー

説明

mlreportgen.report.Report クラスのオブジェクトは、レポーターと MATLAB® および DOM のオブジェクトで構成されるレポートのコンテナーです。mlreportgen.report.Report オブジェクトを使用して、テンプレート ライブラリのテンプレートに基づいた HTML、PDF、または Word レポートを生成します。

メモ

Simulink® または Stateflow® のコンテンツを含むレポートを作成するには、slreportgen.report.Report (Simulink Report Generator) クラスを使用します。

mlreportgen.report.Report クラスは handle クラスです。

クラス属性

HandleCompatible
true

クラス属性の詳細については、クラスの属性を参照してください。

作成

説明

report = mlreportgen.report.Report は、既定のプロパティ値でレポート コンテナー オブジェクトを返します。

report = mlreportgen.report.Report(path) は、OutputPath プロパティを path に設定します。

report = mlreportgen.report.Report(path,type) は、さらにTypeプロパティを type に設定します。

report = mlreportgen.report.Report(path,type,template) は、さらに TemplatePath プロパティを template に設定します。

report = mlreportgen.report.Report(Name=Value) は、名前と値の引数を使用してプロパティを設定します。複数の名前と値の引数を任意の順番で指定できます。

プロパティ

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生成されたレポート ファイルのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。パスは、レポート出力ドキュメントのファイル システムでの場所です。パスは、"C:/myreports/reportA.docx" のように、絶対パスで指定できます。また、"reportA" のように、現在の MATLAB フォルダーからの相対パスで指定することもできます。ファイル名に Type プロパティに対応するファイル拡張子がない場合、レポート ドキュメントを閉じるときに、Report Generator によって適切なファイル拡張子が追加されます。

メモ

MATLAB Drive™ や Microsoft® OneDrive™ などのクラウド ドライブで PDF レポートを生成すると、レポート生成ソフトウェアとクラウド ドライブ同期ソフトウェアとの間でファイルの競合が発生し、次のようなエラーが発生する可能性があります。

Error closing document package: Could not commit changes: removeAll failed: fl:filesystem:AccessDenied: 
C:\Users\jdoe\OneDrive\Documents\MATLAB\reports\temp_FO\stylesheets: Permission denied.
この問題を回避するには、クラウドと同期しないローカル ドライブでレポートを生成します。ローカル ドライブにレポートを生成し、そのレポートをクラウド ドライブにコピーするスクリプトを作成することを検討してください。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

データ型: char | string

出力タイプ。以下のいずれか 1 つを値として指定します。

  • "docx"Microsoft Word ドキュメント。

  • "html" — レポートの HTML ファイル、イメージ、スタイル シート、および JavaScript® ファイルを含む圧縮したファイルとしてパッケージ化した HTML レポート。未圧縮のファイルを含むフォルダーとして HTML レポートを生成するには、PackageType プロパティを "unzipped" または "both" に設定します。

  • "html-file" — レポートのテキスト、スタイル シート、JavaScript、および base64 で符号化されたイメージを含む単一の HTML ファイルで構成される HTML レポート。

  • "pdf" — PDF ファイル。

  • "pdfa" — PDF/A ファイル。 (R2025a 以降)

TemplatePath プロパティを使用してテンプレートを指定する場合、Type の値はテンプレート タイプと一致しなければなりません。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

データ型: char | string

生成されたファイルに使用するパッケージ化。次の値のいずれかとして指定します。

サポートされているレポート タイプ説明

"zipped"

  • "docx"

  • "html"

OutputPath プロパティで指定された場所に ZIP ファイルとしてレポートを生成します。この ZIP ファイルは、ドキュメント タイプと一致する拡張子をもちます (Word 出力であれば .docx、HTML 出力であれば .htmtx。)たとえば、ドキュメント タイプが "docx" で、OutputPaths:\docs\MyDoc である場合、出力は s:\docs\MyDoc.docx という名前の ZIP ファイルになります。

"unzipped"
  • "docx"

  • "html"

OutputPath プロパティのファイル名をもつフォルダー内に、個別のファイルとしてレポートを生成します。たとえば、OutputPaths:\docs\MyDoc であれば、出力フォルダーは s:\docs\MyDoc となります。

"both"
  • "docx"

  • "html"

圧縮した出力と未圧縮の出力を生成します。

"single-file"
  • "html-file"

  • "pdf"

  • "pdfa" (R2025a 以降)

レポートを単一のファイルとして生成します。

ヒント

Type プロパティが "html" の場合に、解凍せずに開くことができる HTML レポートを生成するには、PackageType"unzipped" または "both" に設定します。生成されたファイルがあるフォルダーで root.html ファイルを開きます。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public
NonCopyable
true

データ型: char | string

このレポートの書式設定に使用するテンプレートの場所。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このプロパティを使用して、レポートのカスタム テンプレートを指定します。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

データ型: char | string

ロケールまたは言語。このレポートが生成されるロケールの 2 文字の ISO_639-1 言語コードで構成される文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。既定値の [] は、システム ロケールの言語を指定します。たとえば、英語のシステムでは英語です。レポート API は、言語コードを使用して、章タイトルの接頭辞を指定したロケールの言語に変換します。変換が提供されるロケールは次のとおりです。

  • "af"

  • "ca"

  • "cs"

  • "da"

  • "de"

  • "el"

  • "en"

  • "es"

  • "et"

  • "eu"

  • "fi"

  • "fr"

  • "hu"

  • "id"

  • "it"

  • "ja"

  • "ko"

  • "nl"

  • "nn"

  • "no"

  • "pl"

  • "pt"

  • "ro"

  • "ru"

  • "sk"

  • "sl"

  • "sr"

  • "sv"

  • "tr"

  • "uk"

  • "xh"

  • "zh"

.サポートされていないロケールを指定すると、英語バージョンが使用されます。詳細については、Wikipedia Web サイトの List of ISO 639-1 codes を参照してください。

例については、章タイトルの接頭辞のロケールの指定を参照してください。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

データ型: char | string

デバッグ モード。数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。Debugtrue または 1 に設定する場合、レポートの一時ファイルはレポート フォルダーのサブフォルダーに保存されます。レポートを閉じても削除されることはありません。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

データ型: logical

このレポートのページ レイアウトのオプション。mlreportgen.report.ReportLayout オブジェクトとして指定します。Layout プロパティの既定値は、既定値をもつ mlreportgen.report.ReportLayout オブジェクトです。プロパティ値を変更してページ レイアウトをカスタマイズします。例については、横向きのレポートの作成を参照してください。

mlreportgen.report.TitlePage クラス、mlreportgen.report.TableOfContents クラス、mlreportgen.report.Chapter クラスのオブジェクトの Layout プロパティで指定するレイアウト オプションは、mlreportgen.report.Report オブジェクトの Layout プロパティで指定されたページ レイアウト プロパティをオーバーライドできます。

メモ

Layout プロパティは、PDF レポートおよび Word レポートにのみ適用されます。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
protected

レポートのコンテンツを生成するために使用する DOM ドキュメント オブジェクト。mlreportgen.dom.Document オブジェクトとして指定します。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
private

レポート コンテキスト。現在のレポート セクションの階層レベルなど、レポートの生成に使用する情報を含む containers.Map オブジェクトとして指定します。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
private

メソッド

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レポート API を使用してレポートを作成します。

完全修飾クラス名を使用せずに済むよう、DOM およびレポートの API 名前空間をインポートします。

import mlreportgen.report.*
import mlreportgen.dom.*

レポート コンテナーを作成します。

rpt = Report('My Report','pdf');

レポートにタイトル ページ、目次、および章を追加します。この章には 2 つの節があり、それぞれの節はイメージを含みます。

append(rpt,TitlePage(Title='My Report'));
append(rpt,TableOfContents);
ch = Chapter('Images');
append(ch,Section(Title='Boeing 747',...
    Content=Image(which('b747.jpg'))));
append(ch,Section(Title='Peppers',...
    Content=Image(which('peppers.png'))));
append(rpt,ch);
close(rpt);
rptview(rpt);

レポート API を使用して、横向きのレポートを作成します。

長い完全修飾クラス名を使用せずに済むよう、レポート API 名前空間をインポートします。

import mlreportgen.report.*

レポート コンテナーを作成します。Layout プロパティに割り当てられた mlreportgen.report.ReportLayout オブジェクトで、Landscape プロパティを true に設定します。

rpt = Report("myreport","pdf");
rpt.Layout.Landscape = true;

レポートにコンテンツを追加します。レポートを生成して表示します。

append(rpt,TitlePage(Title="My Landscape Report"));
append(rpt,TableOfContents);
append(rpt,Chapter(Title="Tests"));
append(rpt,Chapter(Title="Unit Tests"));
close(rpt);
rptview(rpt);

Locale プロパティを設定して、レポートの章タイトルの接頭辞を日本語に設定します。

import mlreportgen.report.*
rpt = Report("Japanese Report");
rpt.Locale = "ja";
house = char(23478); % Kanji character for house
append(rpt, Chapter(house));
close(rpt);
rptview(rpt); 

バージョン履歴

R2017b で導入

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