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mlreportgen.report.Equation クラス

名前空間: mlreportgen.report
スーパークラス: mlreportgen.report.Reporter

説明

レポートに数式を追加する数式レポーターを作成します。

数式は、書式設定された数式のイメージとしてレポートに追加されます。既定では、イメージは空の中央揃えの段落に組み込まれます。オプションで、段落内の他のテキストと並列に追加することができます。イメージつまり数式は任意のサイズにスケーリングできます。

数式のスナップショット イメージは、レポートの一時フォルダーに保存されます。レポートを閉じると、数式のイメージがレポートにコピーされた後、一時フォルダーからイメージが削除されます。数式イメージのファイルが削除されないようにするには、レポートの Debug プロパティを使用します。mlreportgen.report.Report を参照してください。

mlreportgen.report.Equation クラスは handle クラスです。

クラス属性

HandleCompatible
true

クラス属性の詳細については、クラスの属性を参照してください。

作成

説明

equation = mlreportgen.report.Equation は、空の数式レポーター オブジェクトを作成します。オブジェクトのプロパティを使用して、数式とその書式設定を指定します。

equation = mlreportgen.report.Equation(markup) は、数式用の LaTeX マークアップで指定して、数式を書式設定します。Content プロパティを参照してください。

equation = mlreportgen.report.Equation(Name=Value) は、名前と値のペアを使用してプロパティを設定します。複数の名前と値のペアの引数を任意の順番で指定できます。

プロパティ

すべて展開する

数式の LaTeX マークアップ。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。MATLAB® text オブジェクトの Interpreter プロパティでサポートされている任意の LaTeX マークアップを使用できます。Text のプロパティ を参照してください。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

書式設定される数式のフォント サイズ。空として指定するか、正の整数として指定します。FontSize プロパティが空の場合、フォント サイズは既定の 10 になります。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

フォント カラー。色の名前、または等価の 16 進数または RGB 3 成分の指定を含む文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

色の指定は、UseDirectRenderer プロパティの値によって異なります。プロパティ値が true の場合は、有効な CSS の色名、RGB 3 成分、または 16 進数値を指定します。https://www.w3.org/TR/2018/REC-css-color-3-20180619/を参照してください。プロパティ値が false の場合は、Text のプロパティColor プロパティで説明されているように、名前、省略名、RGB 3 成分、または 16 進数値を使用して色を指定します。次の表は、UseDirectRenderer プロパティのさまざまな値で赤色を指定する方法を示しています。

UseDirectRenderer 名前RGB 3 成分16 進数コード
true"red""rgb(255,0,0)""#FF0000"
false"red" または "r""[1,0,0]""#FF0000"

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

書式設定される数式の背景色の名前。空として指定するか、文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。Color が空の場合、背景色は既定の白になります。色の完全名または省略名を使用できます。有効な色名のリストについては、Text のプロパティColor プロパティを参照してください。

UseDirectRenderer プロパティが true の場合、BackgroundColor プロパティは無視されます。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

テキストと並列に数式を表示。true または false として指定します。

DisplayInline プロパティが false に設定されている場合、レポーターは数式のイメージを取得し、そのイメージを段落で囲み、その段落をレポートに追加します。レポートでは、数式は単独の行になります。章への数式の追加を参照してください。このオプションを使用して、テンプレートのブロック ホールを埋めます。

DisplayInline プロパティが true に設定されている場合、数式イメージは段落内で折り返されません。数式をレポートに追加するには、getImpl メソッドを使用して数式イメージを取得し、そのイメージを段落に追加します。生成されたレポートでは、数式は段落のテキストと並列になります。数式を段落のテキストと並列に表示を参照してください。このオプションを使用して、テンプレートのインライン ホールを埋めます。

メモ

既定では、インライン イメージの下部が周囲のテキストのベース ラインと揃えられます。インライン数式イメージの高さが周囲のテキストよりも高い場合、mlreportgen.dom.VerticalAlign 書式を使用し、テキストのベース ラインを基準にイメージを整列することで、数式のベース ラインとテキストのベース ラインを一致させることができます。垂直方向の必要な調整量を決定するには、実験しなければなりません。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

スナップショットのイメージ形式。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。以下はサポートされる形式です。

  • "png" — PNG イメージ。

  • "emf" — 拡張メタファイル。この形式は、Windows® プラットフォームの DOCX 出力でのみサポートされます。

  • "svg" — Scalable Vector Graphics (SVG)。

    UseDirectRenderer プロパティが true の場合、PNG イメージ形式のみがサポートされます。アプリケーションで別の形式が必要な場合は、UseDirectRenderer プロパティを false に設定します。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

数式のダイレクト レンダリングを使用するかどうか。true または false として指定します。値が true の場合、レポーターは、ライブ エディターおよび Simulink® エディターで使用されるレンダリングを使用して、数式を直接レンダリングします。値が false の場合、レポーターは Figure ウィンドウを使用して数式をレンダリングします。

ダイレクト レンダリングでは、Figure ウィンドウによって提供されるサポートよりも、数式マークアップのサポートが強化されています。ダイレクト レンダリングでレンダリングされた数式は、ライブ エディターおよび Simulink 注釈内の数式と同じ外観になります。

MATLAB Online では、数式のダイレクト レンダリングは利用できません。

ダイレクト レンダリングは次をサポートしていません。

  • PNG 以外のイメージ形式。

  • 数式の背景色。

  • 色の省略名 ("r" など)。"red" などの有効な CSS の色名を使用するか、等価の RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを使用しなければなりません。https://www.w3.org/wiki/CSS/Properties/color/keywordsを参照してください。

アプリケーションで PNG 以外の形式または異なる背景色が必要な場合は、UseDirectRenderer プロパティを false に設定します。

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public

このレポーターのテンプレートのソース。次のいずれかの方法で指定します。

  • このレポーターのテンプレートを含むファイルのパスを指定する文字ベクトルまたは string スカラー

  • テンプレートがこのレポーターのために使用される、またはテンプレート ライブラリがこのレポーターのテンプレートを含むレポーターまたはレポート

  • テンプレートがこのレポーターのために使用される、またはテンプレート ライブラリがこのレポーターのテンプレートを含む DOM ドキュメントまたはドキュメント パーツ

指定するテンプレートは、このレポートを追加するレポートと同じタイプでなければなりません。たとえば、Microsoft® Word レポートでは、TemplateSrc は Word レポーター テンプレートでなければなりません。TemplateSrc プロパティが空の場合、このレポーターはレポートの出力タイプに既定のレポーター テンプレートを使用します。

このレポーターのテンプレートの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このレポーターのテンプレートは、このレポーターの TemplateSrc プロパティで指定されたテンプレートのテンプレート ライブラリになければなりません。

データ型: string | char

このレポーターのハイパーリンク ターゲット。リンク ターゲット ID を指定する文字ベクトルもしくは string スカラー、または mlreportgen.dom.LinkTarget オブジェクトとして指定します。文字ベクトルまたは string スカラー値は LinkTarget オブジェクトに変換されます。リンク ターゲットは、出力レポートでこのレポーターのコンテンツの直前にあります。

メソッド

すべて展開する

すべて折りたたむ

章に数式が含まれるレポートを作成します。既定では、レポーターはレポートの別の行に数式のイメージを追加します。

% Import the API namespaces
import mlreportgen.report.*

% Create the report and chapter 
% Add an equation as a separate line in the chapter
rpt = Report('equation','docx');
ch = Chapter(Title='Equation');
add(ch,Equation('\int_{0}^{2} x^2\sin(x) dx'));
add(rpt,ch);

% Close and view the report.
close(rpt);
rptview(rpt);

黄色の背景で 14 ポイントのフォントの数式を含むレポートを作成します。

% Import the API namespaces
import mlreportgen.report.*

% Create the report and chapter 
% Create an Equation reporter and set the FontSize and Color properties
rpt = Report('equation','docx');
ch = Chapter(Title='Equation');
eq = Equation;
eq.Content = '\int_{0}^{2} x^2\sin(x) dx';
eq.FontSize = 14; 
eq.Color = 'blue';
eq.BackgroundColor = 'y';
add(ch,eq);
add(rpt,ch);

% Close and view the report
close(rpt);
rptview(rpt);

DisplayInline プロパティを true に設定して、段落のテキストと並列になる数式を作成します。次に、getImpl メソッドを呼び出して、数式のイメージ スナップショットを取得します。イメージのスナップショットを段落に追加します。

% Import the API namespaces
import mlreportgen.report.*
import mlreportgen.dom.*

% Create report
% Add equation in line with text in a paragraph of the report
rpt = Report("equation","docx");
eq = Equation("\int_{0}^{2} x^2\sin(x) dx");
eq.DisplayInline = true;
img = getImpl(eq,rpt);
img.Style = {VerticalAlign("-5pt")};
p = Paragraph("Here is an inline equation: ");
p.WhiteSpace = 'preserve';
append(p,img);
append(p," More text ");

add(rpt,p);

% Close and view the report
close(rpt);
rptview(rpt);

バージョン履歴

R2017b で導入

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