レポートにおけるインライン数式の作成
この例では、レポートのテキストの行に数式を挿入する方法を示します。例:
数式レポーターの DisplayInline
プロパティを設定することにより、その行に数式だけを配置するのか、隣接してテキストも配置するのかを指定します。DisplayInline
プロパティが false
に設定されている場合、レポーターは書式設定済み数式のイメージをレポートの別の行に追加します。DisplayInline
プロパティが true
に設定されている場合、getImpl
メソッドを呼び出すことで書式設定済み数式のイメージを取得し、そのイメージをレポートの段落に追加します。
API パッケージのインポート
長い完全修飾クラス名を使用せずに済むよう、DOM およびレポートの API パッケージをインポートします。
import mlreportgen.report.* import mlreportgen.dom.*
レポートの作成
この例では、単一ファイルの HTML レポートを作成します。別のタイプのレポートを作成するには、出力タイプを "html"
、"pdf"
、または "docx"
に変更します。数式を含む段落を作成します。
rpt = Report("myreport","html-file"); p = Paragraph("Here is an inline equation: "); p.FontSize = "14pt"; p.WhiteSpace = "preserve";
インライン数式のための数式レポーターの作成
Equation
レポーターを作成します。DisplayInline
プロパティを true
に設定して、数式のイメージが隣接するテキストと並ぶように指定します。
eq = Equation("\int_{0}^{2} x^2\sin(x) dx");
eq.DisplayInline = true;
eq.FontSize = 14;
レポートへの数式のイメージの追加
書式設定済み数式のスナップショット イメージを取得するには、getImpl
メソッドを呼び出します。イメージがテキストのベースラインから下がる量を指定して、数式の被積分関数のベースラインをテキストのベースラインに合わせます。満足のいく配置になるまで、さまざまな量を試してください。HTML レポートや PDF レポートの場合は、行の高さの割合として量を指定できます。Word レポートの場合は、単位の数値として量を指定します。mlreportgen.dom.VerticalAlign
クラスの Value
プロパティを参照してください。
eqImg = getImpl(eq,rpt); if (rpt.Type == "html" || rpt.Type == "html-file" || rpt.Type == "pdf") eqImg.Style = {VerticalAlign("-30%")}; elseif(rpt.Type == "docx") eqImg.Style = {VerticalAlign("-5pt")}; end
イメージを段落に追加します。段落をレポートに追加します。
append(p,eqImg); add(rpt,p);
終了およびレポートの表示
close(rpt); rptview(rpt);
参考
mlreportgen.report.Equation
| mlreportgen.dom.Paragraph
| mlreportgen.dom.VerticalAlign