xline
定数の x 値をもつ垂直線
構文
説明
xline(___,
は 1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して、定数直線のプロパティを指定します。プロパティの一覧については、ConstantLine のプロパティ を参照してください。名前と値のペアは他のすべての入力引数の後で指定します。Name,Value
)
xl = xline(___)
は ConstantLine
オブジェクトまたは ConstantLine
オブジェクトの配列を返します。xl
を使用して、ラインが作成された後にそのプロパティの変更やクエリを行います。
例
ラベル付きのラインを作成するには、ライン スタイルも指定しなければなりません。既定のライン スタイルは実線 '-'
です。
x = linspace(0,6,100); y = exp(x); plot(x,y) xline(4.5,'-',{'Acceptable','Limit'});
正規分布する乱数のベクトルを作成し、そのヒストグラムを表示します。その後、平均値、平均よりも 1 標準偏差下、および平均よりも 1 標準偏差上の 3 つの位置にラベル付きの垂直線を作成します。
data = 5 * randn(1,500) + 20; histogram(data,'FaceAlpha',0.1,'EdgeAlpha',0.1); m = mean(data); s = std(data); xline([m-s m m+s],'-',{'-1 Standard Dev.','Average','+1 Standard Dev.'})
凡例のラベルと表示名の両方を使用して、垂直の一点鎖線を作成します。
y = [3187 2693 1771 1826 1958 3222 1645]; barh(y,'DisplayName','Daily Sales') xl = xline(2328,'-.','Average','DisplayName','Average Sales');
ラベルの垂直方向および水平方向の配置を調整してから、凡例を表示します。
xl.LabelVerticalAlignment = 'middle'; xl.LabelHorizontalAlignment = 'center'; legend('show');
関数 tiledlayout
を呼び出して、2 行 1 列のタイル表示チャート レイアウトを作成します。関数 nexttile
を呼び出して、axes オブジェクト ax1
および ax2
を作成します。次に、各座標軸にプロットします。座標軸を関数 xline
に引き渡すことで、垂直点線およびラベルを各プロットに追加します。
tiledlayout(2,1) ax1 =nexttile; x = linspace(0,10,200); y1 = cos(x); plot(ax1,x,y1) ax2 = nexttile; y2 = sin(x); plot(ax2,x,y2) xline(ax1,pi/2,':','cos(\pi/2)=0'); xline(ax2,pi,':','sin(\pi)=0');
入力引数
x 座標。数値、categorical 値、datetime 値、または duration 値を含むスカラーまたはベクトルとして指定します。x
のデータ型は x 軸のデータ型と一致しなければなりません。
例: xline(10)
は x=10
の位置にラインを表示します。
例: xline([13 20 33])
は x=13
、x=20
、および x=33
の位置にラインを表示します。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| categorical
| datetime
| duration
ラインのスタイルと色。文字と記号を含む文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。文字と記号は任意の順序で表記できます。ライン スタイル、ラインの色、またはその両方を指定できます。'o'
などのマーカー記号は無視されます。
例: '--g'
は緑色の破線です。
ライン スタイル | 説明 | 結果として得られる線 |
---|---|---|
"-" | 実線 |
|
"--" | 破線 |
|
":" | 点線 |
|
"-." | 一点鎖線 |
|
色名 | 省略名 | 外観 |
---|---|---|
'red' | 'r' | |
'green' | 'g' | |
'blue' | 'b' | |
'cyan' | 'c' | |
'magenta' | 'm' | |
'yellow' | 'y' | |
'black' | 'k' | |
'white' | 'w' | |
ターゲット座標軸。Axes
オブジェクトとして指定します。xline
によって現在の座標軸以外の座標軸にプロットする場合は、この引数を使用します。
ライン ラベル。文字ベクトル、string スカラー、文字ベクトルの cell 配列、または string 配列として指定します。
1 本のラインのラベルを作成
1 行のテキストを表示するには、文字ベクトルまたは string スカラーを指定します。複数行のテキストを表示するには、文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。
表示 | labels の指定方法 | 例 |
---|---|---|
1 行のテキスト | 文字ベクトルまたは string スカラーを指定します。 |
xline(12,'-','Sample')
|
複数行のテキスト | 文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。配列の各要素は、テキストの各行です。 | xline(12,'-',{'Sample','x=12'}) |
複数のラインのラベルを作成
すべてのラインの横に同じテキストを表示するには、文字ベクトルまたは string スカラーを指定します。ラインごとに異なるテキストを表示するには、文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。
表示 | labels の指定方法 | 例 |
---|---|---|
1 つの共有のテキスト ラベル | 文字ベクトルまたは string スカラーを指定します。 |
xline([13 20 33],'-','Sample')
|
ラインごとに異なるラベル | 文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。配列の各要素は、それぞれのラインのラベルです。labels 配列の要素の数は x の長さと一致しなければなりません。 | label = {'Sample 1','Sample 2','Sample 3'}; xline([13 20 33],'-',label) |
一部が複数行の異なるラベル | 文字ベクトルの cell 配列または string 配列を作成します。関数 sprintf を使用してテキストに改行文字 ('\n' ) を挿入します。 | label = {'Sample 1',sprintf('Sample 2\nx=20'),'Sample 3'}; xline([13 20 33],'-',label) |
名前と値の引数
オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで、Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: xline(5,'LabelVerticalAlignment','middle')
は、ラベルの垂直方向の配置を 'middle'
として指定します。
メモ
ここには一部のプロパティのみを示します。完全な一覧については、ConstantLine のプロパティ を参照してください。
ラインの色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く string スカラーまたは文字ベクトルです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" | |
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
次の表に、ライト テーマとダーク テーマでのプロットの既定のカラー パレットを示します。
パレット | パレットの色 |
---|---|
R2025a より前: ほとんどのプロットで、これらの色が既定で使用されます。 |
|
|
|
orderedcolors
関数と rgb2hex
関数を使用すると、これらのパレットの RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを取得できます。たとえば、"gem"
パレットの RGB 3 成分を取得し、16 進数カラー コードに変換します。
RGB = orderedcolors("gem");
H = rgb2hex(RGB);
R2023b より前: RGB = get(groot,"FactoryAxesColorOrder")
を使用して、RGB 3 成分を取得します。
R2024a より前: H = compose("#%02X%02X%02X",round(RGB*255))
を使用して、16 進数カラー コードを取得します。
例: 'g'
例: [0.6 0.2 0.5]
例: '#D2F9A7'
ライン幅。ポイント単位の正の値として指定します。
凡例ラベル。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。legend
コマンドを呼び出すまで、凡例は表示されません。テキストを指定しない場合、legend
は 'dataN'
形式を使用してラベルを設定します。
ラインに対するラベルの水平方向の配置。次の表のいずれかのオプションとして指定します。
オプション | 説明 | 例 |
---|---|---|
'right' | ラインの右側。 | |
'left' | ラインの左側。 | |
'center' | ラインの中心。ラベルによってラインは分割されます。 | |
ラインに対するラベルの垂直方向の配置。次の表のいずれかのオプションとして指定します。
オプション | 説明 | 例 |
---|---|---|
'top' | ラインの上方 | |
'middle' | ラインの中央 | |
'bottom' | ラインの下方 | |
ラベルの向き。'aligned'
または 'horizontal'
として指定します。例を表に示します。
向き | 説明 | 例 |
---|---|---|
'aligned' | ラベルの向きはラインの向きと同じです。 | |
'horizontal' | ラインの向きに関係なく、ラベルは水平です。 | |
アルゴリズム
座標軸の 3 次元表示で、定数直線は z 軸の範囲の中点に位置する x-y 平面に表示されます。座標軸が回転すると、それに従って定数直線も回転します。
バージョン履歴
R2018b で導入
MATLAB Command
You clicked a link that corresponds to this MATLAB command:
Run the command by entering it in the MATLAB Command Window. Web browsers do not support MATLAB commands.
Web サイトの選択
Web サイトを選択すると、翻訳されたコンテンツにアクセスし、地域のイベントやサービスを確認できます。現在の位置情報に基づき、次のサイトの選択を推奨します:
また、以下のリストから Web サイトを選択することもできます。
最適なサイトパフォーマンスの取得方法
中国のサイト (中国語または英語) を選択することで、最適なサイトパフォーマンスが得られます。その他の国の MathWorks のサイトは、お客様の地域からのアクセスが最適化されていません。
南北アメリカ
- América Latina (Español)
- Canada (English)
- United States (English)
ヨーロッパ
- Belgium (English)
- Denmark (English)
- Deutschland (Deutsch)
- España (Español)
- Finland (English)
- France (Français)
- Ireland (English)
- Italia (Italiano)
- Luxembourg (English)
- Netherlands (English)
- Norway (English)
- Österreich (Deutsch)
- Portugal (English)
- Sweden (English)
- Switzerland
- United Kingdom (English)