xregion
説明
xregion( は、x 座標の範囲に 1 つ以上の塗りつぶし領域を作成します。塗りつぶし領域を 1 つ作成するには、x1,x2)x1 と x2 をスカラーとして指定します。塗りつぶし領域を複数作成するには、x1 と x2 を同じ長さのベクトルとして指定します。
xregion( は複数の領域を行列として指定します。n 個の領域を作成するには、各領域の下限および上限を含む 2 行 n 列または n 行 2 列の行列として X)X を指定します。 (R2023b 以降)
xregion( は、塗りつぶし領域のターゲット座標軸を指定します。前述の任意の構文で、最初の引数として ax,___)ax を指定します。
xregion(___, は、1 つ以上の名前と値の引数を使用して領域のプロパティを指定します。複数の領域を作成した場合、プロパティの値はすべての領域に適用されます。たとえば、Name=Value)xregion(5,10,FaceColor="yellow") を使用して領域の色を黄色に設定できます。プロパティの一覧については、ConstantRegion Properties を参照してください。
xr = xregion(___) は、1 つ以上の ConstantRegion オブジェクトを返します。xr を使用して、塗りつぶし領域の作成後にプロパティを設定します。プロパティの一覧については、ConstantRegion Properties を参照してください。
例
放物線をプロットし、x=-5 から x=5 までの範囲に塗りつぶし領域を作成します。
x = -10:0.25:10; y = x.^2; plot(x,y) xregion(-5,5)

プロパティを設定することで領域の特性を変更できます。xregion の呼び出し時に名前と値の引数を指定してプロパティを設定するか、後でドット表記を使用してプロパティを設定できます。
たとえば、放物線と塗りつぶし領域をプロットし、名前と値の引数 FaceColor と EdgeColor を指定して塗りつぶしと境界線の色をカスタマイズします。また、出力引数を指定して ConstantRegion オブジェクトを格納します。
x = -10:0.25:10;
y = x.^2;
plot(x,y)
xr = xregion(-5,5,FaceColor="b",EdgeColor=[0.4 0 0.7]);
ConstantRegion オブジェクト xr のプロパティを設定して外観をさらに変更します。FaceAlpha プロパティと EdgeAlpha プロパティを 0 から 1 までの数値 (1 は完全に不透明) に設定して、塗りつぶしの色と境界線の色の不透明度を変更します。さらに、LineWidth プロパティを設定して境界線の太さを設定します。
xr.FaceAlpha = 0.1; xr.EdgeAlpha = 0.5; xr.LineWidth = 2;

下限と上限を -3 と 3 に動かします。
xr.Value = [-3 3];

始点と終点の座標を同じサイズのベクトルとして指定して、複数の塗りつぶし領域を作成できます。また、それらの領域のエントリを凡例に表示できます。
たとえば、ヒストグラムと 2 つの塗りつぶし領域を作成します。後で変更できるように、出力引数を指定して両方の ConstantRegion オブジェクトを格納します。
Count = randn(1,1000); histogram(Count) xr = xregion([-2 1],[-1 2]);

FaceColor プロパティを設定して、各領域の色を指定します。DisplayName プロパティを設定して、凡例に表示する各領域のエントリ名を指定します。プロパティを設定するためにそれぞれの ConstantRegion オブジェクトにアクセスするには、出力引数 xr にインデックスを付けます。プロパティを設定した後、凡例を表示します。
xr(1).FaceColor = "r"; xr(1).DisplayName = "Low"; xr(2).FaceColor = "#0073FD"; xr(2).DisplayName = "High"; legend

5 つのバーが特定の時間に配置された棒グラフを作成します。その後、2 番目のバーから 4 番目のバーまでの範囲に塗りつぶし領域を表示します。3 つのバーを領域内に含めるには、2 番目のバーの位置から 30 分を差し引き、4 番目のバーの位置に 30 分を加えて境界を計算します。
dt = datetime(2021,1,1,8:12,0,0); y = [1 5 11 4 3]; bar(dt,y) xregion(dt(2)-minutes(30), dt(4)+minutes(30))

categorical データの棒グラフを作成し、2 番目と 3 番目のバーにまたがる塗りつぶし領域を作成します。関数 reordercats で棒グラフのカテゴリの順序を指定します。
cats = categorical(["Pumpkin" "Apple" "Pecan" "Cherry"]); cats = reordercats(cats,["Pumpkin" "Apple" "Pecan" "Cherry"]); barlengths = [15 21 33 12]; bar(cats,barlengths) xregion(cats(2),cats(3)) title("Favorite Pies")

R2023b 以降
プロットを作成し、3 つの塗りつぶし領域を追加します。最初の行に下限が含まれ、2 番目の行に上限が含まれている 2 行 3 列の行列を指定します。最初の領域の下限は -Inf で、最後の領域の上限は Inf です。したがって、最初の領域と最後の領域は非有界です。
x = 0:0.05:10; y = sin(x.^2)./(x.^2); plot(x,y) X = [-Inf 4 7; 2 5 Inf]; xregion(X)

入力引数
塗りつぶし領域の始点と終点の x 座標。スカラーのペアまたはベクトルのペアとして指定します。塗りつぶし領域を 1 つ作成するには、x1 と x2 をスカラーとして指定します。塗りつぶし領域を複数作成するには、等しい長さのベクトルを指定します。領域の最小値および最大値は x1 または x2 で定義できます。そのため、xregion(1,5) と xregion(5,1) では同じ結果が得られます。
非有界の領域を作成するには、座標の 1 つを Inf または -Inf として指定します。 (R2023b 以降)
座標が NaN 値の場合、その座標に対して領域は表示されません。
例: xregion(5,10) は、x=5 から x=10 までの範囲に塗りつぶし領域を作成します。
例: xregion([1 20],[10 30]) は、x=1 から x=10 までの範囲と x=20 から x=30 までの範囲に 1 つずつ、2 つの塗りつぶし領域を作成します。
データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | categorical | datetime | duration
R2023b 以降
複数の領域における始点の座標と終点の座標。2 行 n 列または n 行 2 列の行列として指定します。ここで、n は領域の数です。
非有界の領域を作成するには、座標の 1 つを Inf または -Inf として指定します。
座標が NaN 値の場合、その座標に対して領域は表示されません。
例: xregion([1 3; 2 4]) は x=1 から x=2 までの塗りつぶし領域と、x=3 から x=4 までの塗りつぶし領域を作成します。
データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | categorical | datetime | duration
塗りつぶし領域のターゲット座標軸。Axes オブジェクトとして指定します。この引数は、現在の座標軸ではなく、xregion で特定の Axes オブジェクトにプロットする場合に使用します。
名前と値の引数
オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
例: xregion(5,10,FaceColor="yellow") は、黄色の塗りつぶし領域を作成します。
メモ
ここには一部のプロパティのみを示します。完全な一覧については、ConstantRegion Properties を参照してください。
塗りつぶしの色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、または色名として指定します。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#) で始まり、3 桁または 6 桁の0からFまでの範囲の 16 進数が続く string スカラーまたは文字ベクトルです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"、"#ff8800"、"#F80"、および"#f80"は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
| 色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
|---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" |
|
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" |
|
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" |
|
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" |
|
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" |
|
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" |
|
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" |
|
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" |
|
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
次の表に、ライト テーマとダーク テーマでのプロットの既定のカラー パレットを示します。
| パレット | パレットの色 |
|---|---|
R2025a より前: ほとんどのプロットで、これらの色が既定で使用されます。 |
|
|
|
orderedcolors 関数と rgb2hex 関数を使用すると、これらのパレットの RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを取得できます。たとえば、"gem" パレットの RGB 3 成分を取得し、16 進数カラー コードに変換します。
RGB = orderedcolors("gem");
H = rgb2hex(RGB);R2023b より前: RGB = get(groot,"FactoryAxesColorOrder") を使用して、RGB 3 成分を取得します。
R2024a より前: H = compose("#%02X%02X%02X",round(RGB*255)) を使用して、16 進数カラー コードを取得します。
境界線の色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、または色名として指定します。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#) で始まり、3 桁または 6 桁の0からFまでの範囲の 16 進数が続く string スカラーまたは文字ベクトルです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"、"#ff8800"、"#F80"、および"#f80"は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
| 色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
|---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" |
|
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" |
|
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" |
|
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" |
|
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" |
|
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" |
|
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" |
|
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" |
|
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
次の表に、ライト テーマとダーク テーマでのプロットの既定のカラー パレットを示します。
| パレット | パレットの色 |
|---|---|
R2025a より前: ほとんどのプロットで、これらの色が既定で使用されます。 |
|
|
|
orderedcolors 関数と rgb2hex 関数を使用すると、これらのパレットの RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを取得できます。たとえば、"gem" パレットの RGB 3 成分を取得し、16 進数カラー コードに変換します。
RGB = orderedcolors("gem");
H = rgb2hex(RGB);R2023b より前: RGB = get(groot,"FactoryAxesColorOrder") を使用して、RGB 3 成分を取得します。
R2024a より前: H = compose("#%02X%02X%02X",round(RGB*255)) を使用して、16 進数カラー コードを取得します。
塗りつぶし色の透明度。[0,1] の範囲のスカラーとして指定します。値 1 は不透明で、値 0 は完全に透明です。0 と 1 の間の値は一部透明です。
境界線の透明度。範囲 [0,1] のスカラーとして指定します。値 1 は不透明で、値 0 は完全に透明です。0 と 1 の間の値は一部透明です。
境界線のスタイル。次の表にリストされたオプションのいずれかとして指定します。
| ライン スタイル | 説明 | 結果として得られる線 |
|---|---|---|
"-" | 実線 |
|
"--" | 破線 |
|
":" | 点線 |
|
"-." | 一点鎖線 |
|
"none" | ラインなし | ラインなし |
バージョン履歴
R2023a で導入Inf または -Inf を関数 xregion に渡して非有界の塗りつぶし領域を作成します。
座標の 2 つのベクトルを指定する代わりに、1 つの行列入力引数を指定して複数の領域を作成します。n 個の領域の場合、行列は 2 行 n 列または n 行 2 列で、すべての領域の下限と上限を含んでいる必要があります。
MATLAB Command
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