uisetfont

フォント選択ダイアログ ボックスを開く

構文

uisetfont

uisetfont(h)

uisetfont(optsin)

uisetfont(___,title)

optsout = uisetfont(___)

説明

uisetfont は、既定のフォント名と選択したフォント スタイルの値を示すモーダル [フォント] ダイアログ ボックスを開きます。ユーザーが [OK] をクリックすると、選択されたフォント プロパティが MATLAB^® コマンド ウィンドウに返されます。ユーザーが [キャンセル] またはダイアログ ボックスのタイトル バーにある閉じるボタン (X) をクリックすると、0 の値がコマンド ウィンドウに返されます。

uisetfont(h) には、[フォント] ダイアログ ボックスによって操作されるオブジェクトを指定します。ダイアログ ボックスを開いたときに表示される値は、そのオブジェクトの現在の設定になります。

h の値には、text、axes、または uicontrol のいずれかのオブジェクトを指定できます。

uisetfont(optsin) は、指定された optsin 構造体に対して定義されている値で [フォント] ダイアログ ボックスを初期化します。

uisetfont(___,title) は、[フォント] ダイアログ ボックスのカスタム タイトルを指定します。この構文には、前述の構文のいずれかの入力引数を含めることができます。

optsout = uisetfont(___) は、ユーザーが [OK] をクリックしたときに、ダイアログ ボックスで選択された値を optsout 構造体に返します。ユーザーが [キャンセル] をクリックするか、エラーが発生すると、optsout は 0 に設定されます。この構文では、入力引数を指定しないことも、前述の構文の入力引数のいずれかを指定することもできます。

例

プロットの注釈へのフォントの特性の設定

テキスト注釈を含むプロットを作成します。

f = figure('Position',[200 200 392 294]);
x = 0:pi/20:2*pi;
y = sin(x);
plot(x,y);
t = text(pi,0,'\leftarrow sin(\pi)');

[フォント] ダイアログ ボックスを開き、[太字イタリック] スタイルを選択します。(ダイアログ ボックスに表示されるフォント名はシステムによって異なります)。

optsout = uisetfont(t);

[OK] をクリックします。プロット注釈内のフォント スタイルが変更されます。

入力引数

h — ターゲット オブジェクト

Axes オブジェクト | Text オブジェクト | UIControl オブジェクト

フォントを変更するターゲット オブジェクト。Axes、Text、または UIControl のいずれかのオブジェクトとして指定します。

optsin — フォント

構造体

フォント値。フォントのプロパティの構造体として指定します。

以下の表に、ユーザーが値を変更できる構造体フィールド、既定値、およびダイアログ ボックス コントロールを示します。

構造体フィールド

構造体フィールド	既定値	ダイアログ ボックス コントロール
FontName	システムにより異なる	[フォント] リスト
FontWeight	'normal'	[スタイル] リスト
FontAngle	'normal'	[スタイル] リスト
FontUnits	'points'	サポートされるオブジェクトに対して FontUnits の値は常に 'points' であるため指定されません。
FontSize	システムにより異なる	[サイズ] リスト

'normal' の構造体フィールドの値は、ダイアログ ボックスの [スタイル] リストの [標準] と一致します。

ユーザーは、リストから [サイズ] の値を選択することも、リストされていない値を入力することもできます。ユーザーが浮動小数点数を入力すると、MATLAB はその値を保存する前に、最も近い整数値に丸めます。

例: optsin.FontWeight = 'bold';

title — ダイアログ ボックスのタイトル

'Font' (既定値) | 文字ベクトル | string スカラー

ダイアログ ボックスのタイトル。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

例: 'Font Selection'

出力引数

optsout — フォント値

構造体

フォント値。フォント プロパティの値の構造体として返されます。構造体フィールドは次のとおりです。

• FontName

• FontWeight

• FontAngle

• FontUnits

• FontSize

ユーザーが FontSize 値に対応するダイアログ ボックス フィールドの浮動小数点数を入力した場合、MATLAB はその値を返す前に最も近い整数値に丸めます。

詳細

モーダル ダイアログ ボックス

モーダル ダイアログ ボックスでは、モーダル ダイアログ ボックスに応答する前に他の MATLAB ウィンドウを操作することができません。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

axes | text | listfonts