scatteredInterpolant
2 次元または 3 次元の散布データの内挿
説明
scatteredInterpolant を使用して、散布データの 2 次元または 3 次元データ セットの内挿を実行します。scatteredInterpolant は指定したデータ セットの内挿 F を返します。F をクエリ点の集合 (2 次元の (xq,yq) など) で評価して、内挿値 vq = F(xq,yq) を生成できます。
griddedInterpolant を使用して、グリッド データによる内挿を実行します。
作成
構文
説明
は、空の散布データの内挿オブジェクトを作成します。F = scatteredInterpolant
は、最初の 3 つの構文のいずれかで、最後の入力引数として内挿法 F = scatteredInterpolant(___,Method)'nearest'、'linear'、または 'natural' を指定します。
は内挿法と外挿法の両方を指定します。先頭 3 つのいずれかの構文では、F = scatteredInterpolant(___,Method,ExtrapolationMethod)Method と ExtrapolationMethod を最後の 2 つの入力引数として一緒に渡してください。
入力引数
プロパティ
使用法
説明
scatteredInterpolant を使用して、内挿 F を作成します。その後、次の構文のいずれかを使用して、特定の点で F を評価できます。
Vq = F(Pq) は行列 Pq のクエリ点で F を評価します。Pq の各行は、クエリ点の座標を含んでいます。
Vq = F(Xq,Yq) と Vq = F(Xq,Yq,Zq) は、等しいサイズの 2 つまたは 3 つの配列としてクエリ点を指定します。F はクエリ点を列ベクトルとして扱います (たとえば、Xq(:))。
FのValuesプロパティがサンプル点における 1 つの値セットを表す列ベクトルである場合、Vqはクエリ点と同じサイズです。FのValuesプロパティがサンプル点における複数の値セットを表す行列である場合、Vqは行列であり、各列はクエリ点における異なる値セットを表します。
例
詳細
ヒント
scatteredInterpolantオブジェクトFを多数のクエリ点の組で評価する方が、関数griddataまたはgriddatanを使用して内挿を個別に計算するより速く処理できます。以下に例を示します。% Fast to create interpolant F and evaluate multiple times F = scatteredInterpolant(X,Y,V) v1 = F(Xq1,Yq1) v2 = F(Xq2,Yq2) % Slower to compute interpolations separately using griddata v1 = griddata(X,Y,V,Xq1,Yq1) v2 = griddata(X,Y,V,Xq2,Yq2)
内挿のサンプル値または内挿法を変更する場合、内挿オブジェクト
Fのプロパティを更新する方が、新しいscatteredInterpolantオブジェクトを作成するよりも効率的です。ValuesまたはMethodを更新する場合、基になる入力データの Delaunay 三角形分割は変更されないため、新しい結果を迅速に計算できます。scatteredInterpolantによる散布データの内挿ではデータの Delaunay 三角形分割を使用するため、内挿はサンプル点x、y、zまたはPのスケーリング問題の影響を受けやすいことがあります。スケーリング問題が起きた場合は、normalizeを使用してデータを再スケーリングし、結果を改善することができます。詳細については、大きさが異なるデータの正規化を参照してください。
アルゴリズム
scatteredInterpolant は散布サンプル点の Delaunay 三角形分割を使用して内挿を実行します[1]。
参照
[1] Amidror, Isaac. “Scattered data interpolation methods for electronic imaging systems: a survey.” Journal of Electronic Imaging. Vol. 11, No. 2, April 2002, pp. 157–176.
拡張機能
バージョン履歴
R2013a で導入参考
griddedInterpolant | griddata | griddatan | ndgrid | meshgrid









