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runperf
一連のパフォーマンス測定テストを実行
説明
results = runperf
は、パフォーマンス測定の目的で現在のフォルダー内にあるすべてのテストを実行し、matlab.perftest.TimeResult
オブジェクトの配列を返します。results
の各要素はテスト スイートの要素に対応します。
パフォーマンス テスト フレームワークは、可変の測定回数を使用してテストを実行し、信頼度 0.95 (95%) で相対許容誤差 0.05 (5%) のサンプル平均を求めます。テストを 5 回実行してコードをウォームアップし、次に 4 ~ 256 回実行して統計目標値を満たす測定値を収集します。256 回のテスト実行後にサンプル平均が信頼度 0.95 で相対許容誤差 0.05 を満たさない場合、フレームワークはテストの実行を停止して警告を表示します。この場合、TimeResult
オブジェクトには 5 回のウォームアップ実行と 256 回の測定実行の情報が含まれます。
関数 runperf
は、パフォーマンス実験として一連のテストを実行する簡単な方法を提供します。
results = runperf(___,
は、1 つ以上の名前と値の引数で指定された追加オプションを使用して一連のテストを実行します。Name,Value
)
例
パフォーマンス テストとしてスクリプトを実行
現在のフォルダー内にスクリプト ベースのテスト onesTest.m
を作成します。このテストは 3 つの異なるメソッドを使用して、3000 行 1000 列の 1 の行列を初期化します。
rows = 3000; cols = 1000; %% Ones Function X = ones(rows,cols); %% Loop Assignment Without Preallocation for r = 1:rows for c = 1:cols X(r,c) = 1; end end %% Loop Assignment With Preallocation X = zeros(rows,cols); for r = 1:rows for c = 1:cols X(r,c) = 1; end end
スクリプトをパフォーマンス テストとして実行します。返される results
変数は 1 行 3 列の TimeResult
配列です。配列の各要素は、onesTest.m
に定義されているテストの 1 つに対応しています。
results = runperf("onesTest")
Running onesTest .......... .......... ....... Done onesTest __________ results = 1×3 TimeResult array with properties: Name Valid Samples TestActivity Totals: 3 Valid, 0 Invalid. 23.1678 seconds testing time.
2 番目のテストの測定結果を表示します。これは事前割り当てを行わずに代入をループしたものです。
results(2)
ans = TimeResult with properties: Name: 'onesTest/LoopAssignmentWithoutPreallocation' Valid: 1 Samples: [4×7 table] TestActivity: [9×12 table] Totals: 1 Valid, 0 Invalid. 22.8078 seconds testing time.
テスト測定値のテーブル全体を表示します。パフォーマンス テスト フレームワークはウォームアップ実行を 5 回実行し、次に測定実行 (Objective
列に sample
として表示) を 4 回実行します。結果は異なる場合があります。
results(2).TestActivity
ans = 9×12 table Name Passed Failed Incomplete MeasuredTime Objective Timestamp Host Platform Version TestResult RunIdentifier ___________________________________________ ______ ______ __________ ____________ _________ ____________________ ___________ ________ __________________________________ ______________________________ ____________________________________ onesTest/LoopAssignmentWithoutPreallocation true false false 2.5463 warmup 14-Oct-2022 13:51:36 MY-HOSTNAME win64 9.14.0.2081372 (R2023a) Prerelease 1×1 matlab.unittest.TestResult 47ea2cab-5c34-4393-ba91-9715fb919d9b onesTest/LoopAssignmentWithoutPreallocation true false false 2.5294 warmup 14-Oct-2022 13:51:38 MY-HOSTNAME win64 9.14.0.2081372 (R2023a) Prerelease 1×1 matlab.unittest.TestResult 47ea2cab-5c34-4393-ba91-9715fb919d9b onesTest/LoopAssignmentWithoutPreallocation true false false 2.4956 warmup 14-Oct-2022 13:51:41 MY-HOSTNAME win64 9.14.0.2081372 (R2023a) Prerelease 1×1 matlab.unittest.TestResult 47ea2cab-5c34-4393-ba91-9715fb919d9b onesTest/LoopAssignmentWithoutPreallocation true false false 2.5369 warmup 14-Oct-2022 13:51:43 MY-HOSTNAME win64 9.14.0.2081372 (R2023a) Prerelease 1×1 matlab.unittest.TestResult 47ea2cab-5c34-4393-ba91-9715fb919d9b onesTest/LoopAssignmentWithoutPreallocation true false false 2.535 warmup 14-Oct-2022 13:51:46 MY-HOSTNAME win64 9.14.0.2081372 (R2023a) Prerelease 1×1 matlab.unittest.TestResult 47ea2cab-5c34-4393-ba91-9715fb919d9b onesTest/LoopAssignmentWithoutPreallocation true false false 2.5856 sample 14-Oct-2022 13:51:49 MY-HOSTNAME win64 9.14.0.2081372 (R2023a) Prerelease 1×1 matlab.unittest.TestResult 47ea2cab-5c34-4393-ba91-9715fb919d9b onesTest/LoopAssignmentWithoutPreallocation true false false 2.5344 sample 14-Oct-2022 13:51:51 MY-HOSTNAME win64 9.14.0.2081372 (R2023a) Prerelease 1×1 matlab.unittest.TestResult 47ea2cab-5c34-4393-ba91-9715fb919d9b onesTest/LoopAssignmentWithoutPreallocation true false false 2.542 sample 14-Oct-2022 13:51:54 MY-HOSTNAME win64 9.14.0.2081372 (R2023a) Prerelease 1×1 matlab.unittest.TestResult 47ea2cab-5c34-4393-ba91-9715fb919d9b onesTest/LoopAssignmentWithoutPreallocation true false false 2.4653 sample 14-Oct-2022 13:51:56 MY-HOSTNAME win64 9.14.0.2081372 (R2023a) Prerelease 1×1 matlab.unittest.TestResult 47ea2cab-5c34-4393-ba91-9715fb919d9b
2 番目のテストの平均測定時間を表示します。ウォームアップ実行で収集されたデータを除外するには、Samples
プロパティの値を使用します。
mean(results(2).Samples.MeasuredTime)
ans = 2.5318
スクリプトの各種初期化メソッドを比較するために、results
から要約統計量の table を作成します。この例では、関数 ones
が行列を 1 に初期化する最も速い方法でした。パフォーマンス テスト フレームワークはこのテストの測定実行を 4 回行いました。
T = sampleSummary(results)
T = 3×7 table Name SampleSize Mean StandardDeviation Min Median Max ___________________________________________ __________ _________ _________________ ________ _________ _________ onesTest/OnesFunction 4 0.0052392 8.9302e-05 0.005171 0.0052078 0.0053703 onesTest/LoopAssignmentWithoutPreallocation 4 2.5318 0.049764 2.4653 2.5382 2.5856 onesTest/LoopAssignmentWithPreallocation 4 0.023947 0.00046027 0.023532 0.023921 0.024415
クラスベースのパフォーマンス テストの作成
matlab.perftest.TestCase
から派生させたテスト クラスを作成して、さまざまな事前割り当て方法のパフォーマンスを比較します。
現在のフォルダー内の preallocationTest.m
という名前のファイルで、preallocationTest
テスト クラスを作成します。このクラスには、1 のベクトルを作成するための各種の方法に対応する 4 つの Test
メソッドが含まれています。これらのメソッドのいずれかを関数 runperf
で実行すると、そのメソッド内のコードを実行するための所要時間が関数で測定されます。
classdef preallocationTest < matlab.perftest.TestCase methods (Test) function testOnes(testCase) x = ones(1,1e7); end function testIndexingWithVariable(testCase) id = 1:1e7; x(id) = 1; end function testIndexingOnLHS(testCase) x(1:1e7) = 1; end function testForLoop(testCase) for i = 1:1e7 x(i) = 1; end end end end
名前に "Indexing"
を含むすべてのテストのパフォーマンス テストを実行します。結果は異なる可能性があり、runperf
が統計目標値を満たさない場合は警告が表示されることもあります。
results = runperf("preallocationTest","Name","*Indexing*")
Running preallocationTest .......... .......... .......... .. Done preallocationTest __________
results = 1×2 TimeResult array with properties: Name Valid Samples TestActivity Totals: 2 Valid, 0 Invalid. 3.011 seconds testing time.
事前割り当てメソッドを比較するために、results
から要約統計量の table を作成します。この例では、ベクトルを 1 に初期化する最も速い方法は testIndexingOnLHS
メソッドでした。
T = sampleSummary(results)
T=2×7 table
Name SampleSize Mean StandardDeviation Min Median Max
__________________________________________ __________ ________ _________________ ________ ________ ________
preallocationTest/testIndexingWithVariable 17 0.1223 0.014378 0.10003 0.12055 0.15075
preallocationTest/testIndexingOnLHS 5 0.027557 0.0013247 0.026187 0.027489 0.029403
入力引数
tests
— テスト
string 配列 | 文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列
テスト。string 配列、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。この引数を使用してテスト内容を指定します。たとえば、テスト ファイル、テスト クラス、テスト ファイルを含むフォルダー、テスト クラスを含む名前空間、テスト ファイルを含むプロジェクト フォルダーを指定できます。
例: runperf("myTestFile.m")
例: runperf(["myTestFile/test1" "myTestFile/test3"])
例: runperf("myNamespace.MyTestClass")
例: runperf(pwd)
例: runperf({'myNamespace.MyTestClass','myTestFile.m',pwd,'myNamespace.innerNamespace'})
例: runperf("C:\projects\project1")
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
例: runperf(tests,Name="productA_*")
は、"productA_"
で始まる名前のテスト要素を実行します。
R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: runperf(tests,"Name","productA_*")
は、"productA_"
で始まる名前のテスト要素を実行します。
IncludeSubfolders
— サブフォルダー内のテストを実行するオプション
false
または 0
(既定値) | true
または 1
サブフォルダー内のテストを実行するオプション。数値または logical 0
(false
) または 1
(true
) として指定します。既定では、フレームワークは指定されたフォルダー内のテストを実行しますが、そのサブフォルダー内のテストは実行しません。
IncludeInnerNamespaces
— 内側の名前空間内のテストを実行するオプション
false
または 0
(既定値) | true
または 1
内側の名前空間内のテストを実行するオプション。数値または logical 0
(false
) または 1
(true
) として指定します。既定では、フレームワークは指定された名前空間内のテストを実行しますが、その内側の名前空間内のテストは実行しません。
IncludeReferencedProjects
— 参照プロジェクトのテストを含めるオプション
false
または 0
(既定値) | true
または 1
参照プロジェクトのテストを含めるオプション。数値または logical 0
(false
) または 1
(true
) として指定します。参照プロジェクトの詳細については、大規模なプロジェクトのコンポーネント化を参照してください。
InvalidFileFoundAction
— 無効なテスト ファイルに対して実行するアクション
"warn"
(既定値) | "error"
関数で処理するフォルダーまたは名前空間内の無効なテスト ファイルに対して実行するアクション。次の値のいずれかとして指定します。
"warn"
— 関数はフォルダーまたは名前空間内の無効なテスト ファイルのそれぞれについて警告を発行し、有効なファイルのテストを実行します。"error"
— 関数はフォルダーまたは名前空間内で無効なテスト ファイルを見つけるとエラーをスローします。
無効なテスト ファイルは、フレームワークで実行できないテスト ファイルです。たとえば、構文エラーを含むテスト ファイル、ローカル関数が欠落した関数ベースのテスト ファイル、未定義のパラメーター化プロパティが渡された Test
メソッドを含むファイルなどが含まれます。
BaseFolder
— ベース フォルダー名
string 配列 | 文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列
テスト ファイルを含むベース フォルダーの名前。string 配列、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。この引数はテスト スイートをフィルター処理します。テスト フレームワークがフィルター処理されたスイートにテストを含めるためには、Test
要素が BaseFolder
によって指定されたベース フォルダーの 1 つに含まれていなければなりません。Test
要素がいずれもベース フォルダーと一致しない場合、空のテスト スイートが返されます。ワイルドカード文字 (*
) を使用すると任意の数の文字と一致します。疑問符 (?
) を使用すると単一の文字と一致します。
名前空間で定義したテスト ファイルでは、ベース フォルダーは最上位の名前空間フォルダーの親です。
DependsOn
— ソース コードが含まれるファイルおよびフォルダーの名前
string ベクトル | 文字ベクトル | 文字ベクトルの cell ベクトル
ソース コードが含まれているファイルおよびフォルダーの名前。string ベクトル、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell ベクトルとして指定します。この引数はテスト スイートをフィルター処理します。テスト フレームワークがフィルター処理したスイートにテストを含めるには、テストを定義しているファイルが、指定したソース コードに依存している必要があります。テスト ファイルのいずれもソース コードに依存していない場合は、空のテスト スイートが返されます。
指定する値は、1 つ以上の既存のファイルを表している必要があります。フォルダーを指定した場合は、そのフォルダー内のファイルのパスがフレームワークで抽出されます。
DependsOn
を使用するには、MATLAB® Test™ のライセンスが必要です。ソース コードの依存関係によるテストの選択の詳細については、matlabtest.selectors.DependsOn
(MATLAB Test) を参照してください。
例: DependsOn=["myFile.m" "myFolder"]
例: DependsOn=["folderA" "C:\work\folderB"]
Name
— テストの名前
string 配列 | 文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列
テストの名前。string 配列、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。この引数はテスト スイートをフィルター処理します。テスト フレームワークがフィルター処理されたスイートにテストを含めるためには、Test
要素の Name
プロパティが Name
によって指定された名前の 1 つと一致しなければなりません。Test
要素がいずれも一致する名前をもたない場合、空のテスト スイートが返されます。ワイルドカード文字 (*
) を使用すると任意の数の文字と一致します。疑問符 (?
) を使用すると単一の文字と一致します。
特定のテスト ファイルにおいて、テストの名前はテスト内容のうち実行可能な最小部分を一意に識別します。テストの名前には、名前空間名、ファイル名 (拡張子を除く)、プロシージャ名、およびパラメーター化に関する情報が含まれます。
ParameterProperty
— パラメーター化プロパティ名
string 配列 | 文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列
テストで使用されるパラメーターを定義するテスト クラス プロパティの名前。string 配列、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。この引数はテスト スイートをフィルター処理します。テスト フレームワークがフィルター処理されたスイートにテストを含めるためには、Test
要素の Parameterization
プロパティに ParameterProperty
で指定されたプロパティ名が少なくとも 1 つ含まれていなければなりません。Test
要素がいずれも一致するプロパティ名をもたない場合、空のテスト スイートが返されます。ワイルドカード文字 (*
) を使用すると任意の数の文字と一致します。疑問符 (?
) を使用すると単一の文字と一致します。
ParameterName
— パラメーター名
string 配列 | 文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列
テストで使用されるパラメーターの名前。string 配列、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。MATLAB は、パラメーターを定義するテスト クラス プロパティに基づいてパラメーター名を生成します。
プロパティ値が cell 配列である場合、MATLAB は、cell 配列の要素の値、型、および次元を考慮して、それらの要素からパラメーター名を生成します。
プロパティ値が構造体である場合、MATLAB はパラメーター名を構造体フィールドから生成します。
引数 ParameterName
はテスト スイートをフィルター処理します。テスト フレームワークがフィルター処理されたスイートにテストを含めるためには、Test
要素の Parameterization
プロパティに ParameterName
によって指定されたパラメーター名が少なくとも 1 つ含まれていなければなりません。Test
要素がいずれも一致するパラメーター名をもたない場合、空のテスト スイートが返されます。ワイルドカード文字 (*
) を使用すると任意の数の文字と一致します。疑問符 (?
) を使用すると単一の文字と一致します。
ProcedureName
— テスト プロシージャの名前
string 配列 | 文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列
テスト プロシージャの名前。string 配列、文字ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として指定します。この引数はテスト スイートをフィルター処理します。テスト フレームワークがフィルター処理されたスイートにテストを含めるためには、Test
要素の ProcedureName
プロパティが ProcedureName
によって指定されたプロシージャ名の 1 つと一致しなければなりません。Test
要素がいずれも一致するプロシージャ名をもたない場合、空のテスト スイートが返されます。ワイルドカード文字 (*
) を使用すると任意の数の文字と一致します。疑問符 (?
) を使用すると単一の文字と一致します。
クラスベースのテストでは、テスト プロシージャの名前はテストを含む Test
メソッドの名前です。関数ベースのテストでは、テストを含むローカル関数の名前です。スクリプトベースのテストでは、テスト セクション タイトルから生成された名前です。テスト スイート要素の名前と異なり、テスト プロシージャの名前には名前空間名、ファイル名、パラメーター化に関する情報は含まれません。
Superclass
— テスト クラスの派生元であるクラスの名前
string 配列 | 文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列
テスト クラスの派生元であるクラスの名前。string 配列、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。この引数はテスト スイートをフィルター処理します。テスト フレームワークがフィルター処理されたスイートにテストを含めるためには、Test
要素の TestClass
プロパティが Superclass
によって指定されたクラスの 1 つから派生するテスト クラスを指していなければなりません。Test
要素がいずれもクラスに一致しない場合、空のテスト スイートが返されます。
Tag
— タグの名前
string 配列 | 文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列
テストで使用されるタグの名前。string 配列、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。この引数はテスト スイートをフィルター処理します。テスト フレームワークがフィルター処理されたスイートにテストを含めるためには、Test
要素の Tags
プロパティに Tag
によって指定されたタグ名が少なくとも 1 つ含まれていなければなりません。Test
要素がいずれも一致するタグ名をもたない場合、空のテスト スイートが返されます。ワイルドカード文字 (*
) を使用すると任意の数の文字と一致します。疑問符 (?
) を使用すると単一の文字と一致します。
ヒント
パフォーマンス テストの統計目標値をカスタマイズするには、
TimeExperiment
クラスを使用してパフォーマンス テストを構成し実行します。共有テスト フィクスチャをテストで使用し、関数
runperf
への入力を string 配列または文字ベクトルの cell 配列で指定する場合、テスト フレームワークは、共有フィクスチャのセットアップと破棄の操作を減らすために配列を並べ替えます。結果として、テストは入力配列内の要素の順序とは異なる順序で実行される可能性があります。詳細については、sortByFixtures
を参照してください。クラス ベースのテストを記述する場合、テストをスタンドアロン アプリケーションとして実行できます (MATLAB Compiler™ が必要です)。パフォーマンス テストのコンパイルは現在サポートされていません。詳細については、MATLAB ユニット テストのコンパイルを参照してください。
代替方法
テスト スイートを明示的に作成するには、スイートを作成する関数 testsuite
または matlab.unittest.TestSuite
メソッドを使用します。次に、指定した TimeExperiment
の run
メソッドを使用してパフォーマンス テストを実行できます。
バージョン履歴
R2016a で導入R2024a: 内側の名前空間を含めるために使用する名前と値の引数の名前が IncludeSubpackages
から IncludeInnerNamespaces
に変更
名前と値の引数 IncludeSubpackages
の名前が IncludeInnerNamespaces
になりました。動作は同じままで、コード内の既存の IncludeSubpackages
のインスタンスは引き続き想定どおりに機能します。IncludeSubpackages
への既存の参照のサポートを削除する予定はありません。
R2024a: ソース コードの依存関係でテスト スイートをフィルター処理するときに任意のタイプのソース ファイルを指定
MATLAB Test のライセンスがある場合、名前と値の引数 DependsOn
を使用して任意のタイプのソース ファイルを指定できます。以前のリリースでは、拡張子が .m
、.p
、.mlx
、.mlapp
、.mat
、または .slx
のファイルのみ指定できます。
R2023a: ソース コードの依存関係によるテスト スイートのフィルター処理
指定したソース コードへのテスト ファイルの依存関係でテスト スイートをフィルター処理できます。名前と値の引数 DependsOn
(MATLAB Test が必要) を使用してソース ファイルおよびフォルダーを指定します。
R2023a: 要件セットを検証するテストの実行
Requirements Toolbox™ と MATLAB Test がインストールされている場合、関数 runperf
を使用して、要件セットを検証するテストを実行できます。テストを実行するには、1 つ以上の要件セット ファイルを string スカラーまたは string ベクトルとして指定します。たとえば、results = runperf("myRequirementSet.slreqx")
は、指定された要件セットを検証するテストを実行します。
R2023a: ウォームアップ測定の数の増加
runperf
でウォームアップのためにテスト コードを実行する回数が 4 から 5 に増加しています。この変更により、通常、相対許容誤差の目標値を満たすために必要なサンプル数が減ります。
コードが以前の値に依存している場合は、コードの更新が必要な場合があります。たとえば、warmupTable = results(1).TestActivity(1:4,:)
を使用してウォームアップ測定の table を作成している場合は、4
を 5
に置き換えます。
R2022b: 無効なテスト ファイルに対して実行するアクションの指定
フォルダーまたは名前空間内で無効なテスト ファイルが見つかった場合にフレームワークで警告を発行するかエラーをスローするかを指定するには、名前と値の引数 InvalidFileFoundAction
を使用します。
R2022b: cell 配列からよりわかりやすいパラメーター名を生成
空でない cell 配列をパラメーター化プロパティに代入すると、テスト フレームワークは cell 配列の要素の値、型、および次元を考慮して、それらの要素からパラメーター名を生成します。以前のリリースでは、プロパティ値が文字ベクトルの cell 配列である場合、フレームワークは cell 配列の値からパラメーター名を生成します。それ以外の場合、フレームワークはパラメーター名を value1
、value2
、…、valueN
として指定します。
コードでパラメーター名を使用してテスト スイートを作成したり、フィルター処理したりする場合は、古いパラメーター名をわかりやすいパラメーター名に置き換えてください。たとえば、suite = testsuite(pwd,"ParameterName","value1")
の value1
をわかりやすいパラメーター名に置き換えて更新します。
R2022a: IncludeSubfolders
はフォルダーと名前空間を同様に処理
名前と値の引数 IncludeSubfolders
はフォルダーと名前空間を同様に扱います。たとえば、runperf(pwd,IncludeSubfolders=true)
は、現在のフォルダーおよび、名前空間フォルダーを含めた任意のサブフォルダー内にあるすべてのテストを実行します。従来のリリースでは、IncludeSubfolders
は名前空間フォルダーを無視します。
R2021b: runperf
はテスト プロシージャを定義しないプロジェクト ファイルを無視
関数 runperf
は、テスト プロシージャを定義しない MATLAB プロジェクト内のファイルをすべて無視します。たとえば、抽象 TestCase
クラス定義ファイルに Test
の分類ラベルが付けられている場合、それは無視されます。以前のリリースでは、具象テスト ファイル以外のファイルに Test
の分類が使用されているプロジェクトで runperf
が呼び出されると、MATLAB でエラーが発生します。
R2021b: プロジェクト内のテストは Java 仮想マシン (JVM) ソフトウェアを使用しないと実行できない
MATLAB が Java® 仮想マシン (JVM®) ソフトウェアなしで実行されている場合、runperf
は MATLAB プロジェクト内のテストを実行できません。これは、JVM ソフトウェアを使用しないとプロジェクトを開けないからです。以前のリリースでは、JVM ソフトウェアを使用せずに MATLAB を実行した場合、runperf
はプロジェクト内のテスト ファイルからスイートを作成してスイートを実行します。
R2019a: MATLAB プロジェクト内のテストの実行
現在のフォルダーがプロジェクトのルート フォルダーであるか、プロジェクトのルート フォルダーへのパスを関数 runperf
に渡した場合、関数は、Test
の分類ラベルが付けられた、指定されたプロジェクトに含まれるすべてのテスト ファイルを実行します。
R2019a: 参照プロジェクトのテストの実行
参照プロジェクトのテストを実行するには、名前と値の引数 IncludeReferencedProjects
を使用します。
R2019a: パフォーマンス テストの結果は TimeResult
オブジェクトとして返される
関数 runperf
は、指定されたパフォーマンス テストの結果を含む matlab.perftest.TimeResult
配列を返します。以前のリリースでは、この関数は matlab.unittest.measurement.MeasurementResult
オブジェクトの配列を返します。
R2019a: サンプル測定の最大数の増加
パフォーマンス測定を実行するときに runperf
で行われるサンプル測定の既定の最大数が 32 から 256 に増加しました。
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