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Baseline のプロパティ

ベースラインの外観と動作

Baseline オブジェクトは、棒グラフ、面グラフ、およびステム グラフの一部として作成されます。Baseline プロパティは、Baseline オブジェクトの外観と動作を制御します。プロパティの値を変更することによって、ベースラインの一部の特性を変更できます。ドット表記を使用して、特定のオブジェクトとプロパティを参照します。

b = bar(1:10);
bl = b.BaseLine;
c = bl.Color;
bl.Color = 'red';

外観

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ラインの色。RGB 3 成分、'none'、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。色を 'none' に指定した場合、ベースラインは透明になります。

RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。

  • RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は [0,1] の範囲でなければなりません。たとえば [0.4 0.6 0.7] のようになります。

  • 16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (#) で始まり、3 桁または 6 桁の 0 から F までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード "#FF8800""#ff8800""#F80"、および "#f80" は等価です。

あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。

色名省略名RGB 3 成分16 進数カラー コード外観
"red""r"[1 0 0]"#FF0000"

Sample of the color red

"green""g"[0 1 0]"#00FF00"

Sample of the color green

"blue""b"[0 0 1]"#0000FF"

Sample of the color blue

"cyan" "c"[0 1 1]"#00FFFF"

Sample of the color cyan

"magenta""m"[1 0 1]"#FF00FF"

Sample of the color magenta

"yellow""y"[1 1 0]"#FFFF00"

Sample of the color yellow

"black""k"[0 0 0]"#000000"

Sample of the color black

"white""w"[1 1 1]"#FFFFFF"

Sample of the color white

次の表に、ライト テーマとダーク テーマでのプロットの既定のカラー パレットを示します。

パレットパレットの色

"gem" — ライト テーマの既定値

R2025a より前: ほとんどのプロットで、これらの色が既定で使用されます。

Sample of the "gem" color palette

"glow" — ダーク テーマの既定値

Sample of the "glow" color palette

orderedcolors 関数と rgb2hex 関数を使用すると、これらのパレットの RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを取得できます。たとえば、"gem" パレットの RGB 3 成分を取得し、16 進数カラー コードに変換します。

RGB = orderedcolors("gem");
H = rgb2hex(RGB);

R2023b より前: RGB = get(groot,"FactoryAxesColorOrder") を使用して、RGB 3 成分を取得します。

R2024a より前: H = compose("#%02X%02X%02X",round(RGB*255)) を使用して、16 進数カラー コードを取得します。

例: 'blue'

例: [0 0 1]

例: '#0000FF'

ライン スタイル。次の表にリストされるライン スタイルのいずれかとして指定します。

ライン スタイル説明結果として得られる線
'-'実線

'--'破線

':'点線

'-.'一点鎖線

'none'ラインなしラインなし

ライン幅。ポイント単位の正の値として指定します。

例: 0.75

位置と可視性

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ベースラインの値。スカラーとして指定します。

通常、ベースラインは bar series オブジェクト、stem series オブジェクトまたは area オブジェクトに関連付けられます。これらの関連するオブジェクトの BaseValue プロパティと baseline オブジェクトの BaseValue プロパティは、常に同じ値になります。一方のプロパティを設定すると、もう一方のプロパティも設定されます。baseline オブジェクトは、関連するオブジェクトの BaseLine プロパティに格納されます。

例: 0.75

可視性。'on' または 'off'、もしくは数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。'on' の値は true と等価であり、'off' の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off logical 値として格納されます。

  • 'on' — ベースラインを表示します。

  • 'off' — ベースラインを削除せずに非表示にします。非表示のベースラインのプロパティに引き続きアクセスできます。

通常、ベースラインは bar series オブジェクト、stem series オブジェクトまたは area オブジェクトに関連付けられます。これらの関連するオブジェクトの ShowBaseline プロパティと baseline オブジェクトの Visible プロパティは、常に同じ値になります。一方のプロパティを設定すると、もう一方のプロパティも設定されます。baseline オブジェクトは、関連するオブジェクトの BaseLine プロパティに格納されます。

親/子

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親。Axes オブジェクトとして返されます。ただし、Baseline オブジェクトは座標軸の子としてリストされていません。

ベースラインには子がありません。このプロパティは設定できません。

バージョン履歴

R2014b で導入