ライブ スクリプトでの Figure の変更
ライブ エディターで、出力の Figure を対話的に変更できます。提供されているツールを使用してデータを確認し、書式設定と注釈を Figure に追加します。次に、生成されたコードを使用して、コードを更新して変更を反映します。
データの確認
Figure にカーソルを合わせたときに座標軸の右上隅に表示されるツール バーを使用して、出力の Figure を対話的に確認できます。使用できるツールは座標軸の内容によって異なりますが、通常は、ズーム、移動、回転、エクスポート、元の表示の復元などがあります。
座標軸のズーム、移動、および回転によって、データをさまざまな表示で確認できます。既定では、スクロールまたはピンチによって、座標軸の表示を拡大または縮小できます。また、ドラッグしてパン (2 次元表示)、またはドラッグして回転 (3 次元表示) することもできます。動作ベースの操作は、R2018a 以前のリリースではサポートされていません。
座標軸ツール バーのズームイン 、ズームアウト 、パン 、および回転 ボタンをクリックすることで、追加の操作を有効にできます。たとえば、四角形をドラッグして関心領域を拡大する場合は、ズームイン ボタンをクリックします。
メモ
保存したライブ スクリプトを開くと、対話型のツールがまだ利用できないことを示す青色の情報アイコン が各出力 Figure の横に表示されます。これらのツールを使用可能にするには、ライブ スクリプトを実行します。
100 人の患者の健康情報を調べると仮定します。patients_smoking.mlx
というライブ スクリプトを作成し、喫煙する患者と喫煙しない患者の収縮期血圧のデータを読み込んでその対比を年齢別に示す散布図を追加するためのコードを追加します。[ライブ エディター] タブに移動し、[実行] をクリックしてコードを実行します。
load patients figure scatter(Age(Smoker==1),Systolic(Smoker==1)); hold on scatter(Age(Smoker==0),Systolic(Smoker==0)); hold off
患者が 35 ~ 40 歳である点を確認します。ズームイン ボタンを選択し、35 ~ 40 の x 軸マーカーの間にある点を囲むように四角形をドラッグします。表示が、選択した領域にズームインされます。
書式設定と注釈の追加
データの確認に加えて、タイトル、ラベル、凡例、グリッド ライン、矢印およびラインを追加することにより、Figure を対話的に書式設定し、注釈を付けることができます。項目を追加するには、まず目的の Figure を選択します。次に、[Figure] タブに移動して、使用可能ないずれかのオプションを選択します。書式設定または注釈のオプションをお気に入りに追加するには、目的の注釈ボタンの右上にある星印をクリックします。
次の表では、使用できる書式設定オプションと注釈オプションを説明します。
オプション | 説明 |
---|---|
タイトル | 座標軸にタイトルを追加します。 既存のタイトルを変更するには、既存のタイトルをクリックして変更後のテキストを入力します。 |
X ラベル Y ラベル | 座標軸にラベルを追加します。 既存のラベルを変更するには、既存のラベルをクリックして変更後のテキストを入力します。 |
凡例 | Figure に凡例を追加します。 既存の凡例の説明を変更するには、既存の説明をクリックして変更後のテキストを入力します。凡例を削除するには、[Figure] タブで [凡例の削除] を選択します。 |
カラー バー | Figure にカラー バーの凡例を追加します。 カラー バーの凡例を削除するには、[Figure] タブで [カラー バーの削除] を選択します。 |
グリッド X グリッド Y グリッド | 座標軸にグリッド ラインを追加します。 座標軸からすべてのグリッド ラインを削除するには、[Figure] タブで [グリッドの削除] を選択します。 |
ライン 矢印 テキスト矢印 双方向矢印 | Figure にラインまたは矢印の注釈を追加します。矢印を末尾から先頭に向かって描画します。 既存の注釈を移動するには、注釈をクリックして選択し、適切な場所にドラッグします。 選択した注釈を削除するには、Delete キーを押します。 |
たとえば、patients_smoking.mlx
内の Figure にタイトル、座標軸ラベル、凡例、グリッド ライン、および矢印の注釈を追加するとします。
タイトルを追加するには、[Figure] タブに移動して、 [タイトル] を選択します。青の四角形が表示され、テキストの入力が求められます。「
Systolic Blood Pressure vs. Age
」というテキストを入力して Enter キーを押します。座標軸ラベルを追加するには、[Figure] タブに移動して、 [X ラベル] を選択します。青の四角形が表示され、テキストの入力が求められます。「
Age
」というテキストを入力して Enter キーを押します。[Y ラベル] を選択します。青の四角形が表示され、テキストの入力が求められます。「Systolic Pressure
」というテキストを入力して Enter キーを押します。凡例を追加するには、[Figure] タブに移動して、 [凡例] を選択します。座標軸の右上隅に凡例が表示されます。凡例の
data1
の説明をクリックして、テキストをSmoking
に置き換えます。凡例のdata2
の説明をクリックして、テキストをNon-Smoking
に置き換えます。Enter キーを押します。グリッド ラインを追加するには、[Figure] タブに移動して、 [グリッド] を選択します。座標軸にグリッド ラインが表示されます。
コードを更新するには、選択した Figure で、[コードを更新] ボタンをクリックします。これで、ライブ スクリプトに、Figure の変更を再現するために必要なコードが含まれました。
grid on legend(["Smoker","Non-Smoker"]) title("Systolic Blood Pressure vs. Age") xlabel("Age") ylabel("Systolic Pressure")
Figure の変更に合わせたコードの更新
ライブ スクリプトで出力 Figure を変更するとき、Figure に対する変更は、スクリプトに自動的には追加されません。操作ごとに、ライブ エディターはその操作を再現するために必要なコードを生成し、Figure の下または右側にこのコードを表示します。[コードを更新] ボタンを使用して、生成されたコードをスクリプトに追加します。これにより、ライブ スクリプトを次回実行したときに操作を再現できます。
たとえば、ライブ スクリプト patients_smoking.mlx
で、年齢が 35 ~ 40 歳の患者を拡大してから、[コードを更新] ボタンをクリックします。
MATLAB® は、プロット作成用のコードを含む行の後に、生成されたその操作のコードを追加します。
xlim([34.92 39.97]) ylim([105.9 139.8])
Figure の保存と印刷
Figure 変更中の任意の時点で、今後使用するために Figure を保存または印刷することができます。
Figure を保存するには、座標軸ツール バーの [エクスポート] ボタン をクリックして利用可能なオプションから選択します。Figure の保存の詳細については、プロットをイメージまたはベクトル グラフィックス ファイルとして保存または後で MATLAB で再度開くための Figure の保存を参照してください。
Figure を印刷するには、Figure の右上隅にある [Figure ウィンドウで開く] ボタン をクリックします。Figure が別の Figure ウィンドウに開きます。次に、[ファイル] 、 [印刷] を選択します。Figure の印刷の詳細については、[ファイル] メニューからの Figure の印刷を参照してください。
メモ
別の Figure ウィンドウで Figure に対して行われた変更は、ライブ スクリプトには反映されません。同様に、ライブ スクリプトで Figure に対して行われた変更は、開いている Figure ウィンドウには反映されません。