最新のリリースでは、このページがまだ翻訳されていません。 このページの最新版は英語でご覧になれます。

Fortran ソース MEX ファイルの作成

この例では、MATLAB® 行列を使用して MATLAB で Fortran サブルーチン timestwo を呼び出す MEX ファイルの作成方法を説明します。ソース ファイル全体は、ここで参照できます。この例では、MATLAB エディターを使用してソース コードを作成し、MATLAB mex コマンドを使用して MEX 関数を作成します。

Fortran サブルーチン timestwo

次のコードは、サブルーチン timestwo を定義しています。このサブルーチンは、n 次元の配列 x_input2 で乗算し、配列 y_output に結果を返します。

      subroutine timestwo(y_output, x_input)
      real*8 x_input, y_output

      y_output = 2.0 * x_input
      return
      end

ソース ファイルの作成

MATLAB エディターを開いてファイルを作成し、次の情報を含む MEX ファイルをドキュメント化します。

C======================================================================
C     timestwo.f
C     Computational function that takes a scalar and doubles it.
C     This is a MEX file for MATLAB.
C======================================================================

MATLAB API 関数の宣言を含む Fortran ヘッダー ファイル fintrf.h を追加します。

#include "fintrf.h"

たとえば c:\work などの MATLAB パス上にファイルを保存し、timestwo.F という名前を付けます。MEX ファイルの名前は timestwo です。

ゲートウェイ ルーチンの作成

MATLAB は、Fortran サブルーチンのエントリ ポイントとして、ゲートウェイ ルーチン mexfunction を使用します。以下に示す mexFunction のコードを追加します。

C     Gateway routine
      subroutine mexFunction(nlhs, plhs, nrhs, prhs)

C     Declarations

C     Statements

      return
      end

次のステートメントをサブルーチン mexfunction に追加して、すべての変数を宣言するようにします。

implicit none

64 ビット配列は、明示的な型宣言が必要です。

mexfunction の引数の宣言

mxArray 変数を宣言するには、MATLAB 型の mwPointer を使用します。Declarations ステートメントの後に次のコードを追加します。

C     mexFunction arguments:
      mwPointer plhs(*), prhs(*)
      integer nlhs, nrhs

関数およびローカル変数の宣言

  • この MEX ファイルで使用される MATLAB API 関数のシンボリック名と型を宣言します。

    C     Function declarations:
          mwPointer mxGetDoubles
          mwPointer mxCreateDoubleMatrix
          integer mxIsNumeric
          mwPointer mxGetM, mxGetN

    関数の型を決定する場合は、MATLAB API 関数のリファレンス ドキュメンテーションを参照してください。たとえば、mxGetDoubles のドキュメンテーションなどが参考になります。

  • mexfunction 引数のローカル変数を宣言します。

    C     Pointers to input/output mxArrays:
          mwPointer x_ptr, y_ptr
    
  • 行列変数を宣言します。

    C     Array information:
          mwPointer mrows, ncols
          mwSize size
    

MEX ファイルの入出力引数の確認

nrhs および nlhs 引数を使用して、MEX ファイルの入出力引数の数を確認します。以下のステートメントを mexfunction のコード ブロックに追加します。

C     Check for proper number of arguments. 
      if(nrhs .ne. 1) then
         call mexErrMsgIdAndTxt ('MATLAB:timestwo:nInput',
     +                           'One input required.')
      elseif(nlhs .gt. 1) then
         call mexErrMsgIdAndTxt ('MATLAB:timestwo:nOutput',
     +                           'Too many output arguments.')
      endif

prhs 引数を使用して入力引数の型を確認します。

C     Check that the input is a number.
      if(mxIsNumeric(prhs(1)) .eq. 0) then
         call mexErrMsgIdAndTxt ('MATLAB:timestwo:NonNumeric',
     +                           'Input must be a number.')
      endif

計算ルーチンの作成

timestwo のコードを追加します。このサブルーチンは計算ルーチンです。計算ルーチンとは、MATLAB で使用する機能を実行するソース コードのことです。

C     Computational routine

      subroutine timestwo(y_output, x_input)
      real*8 x_input, y_output

      y_output = 2.0 * x_input
      return
      end

計算ルーチンはオプションです。このコードは mexfunction Function ブロックの中に置くこともできます。

計算ルーチンの変数の宣言

次の変数宣言を mexFunction に入れます。

C     Arguments for computational routine:
      real*8  x_input, y_output

入力配列の読み取り

入力行列データをポイントするには、関数 mxGetDoubles を使用します。

x_ptr = mxGetDoubles(prhs(1))

Fortran 配列 x_input を作成するには、関数 mxCopyPtrToReal8 を使用します。

C     Get the size of the input array.
      mrows = mxGetM(prhs(1))
      ncols = mxGetN(prhs(1))
      size = mrows*ncols

C     Create Fortran array from the input argument.
      call mxCopyPtrToReal8(x_ptr,x_input,size)

出力データの準備

出力引数 plhs(1) を作成するには、関数 mxCreateDoubleMatrix を使用します。

C     Create matrix for the return argument.
      plhs(1) = mxCreateDoubleMatrix(mrows,ncols,0)

関数 mxGetDoubles を使用して、y_ptr 引数を plhs(1) に割り当てます。

      y_ptr = mxGetDoubles(plhs(1))

計算の実行

引数を timestwo に渡します。

C     Call the computational subroutine.
      call timestwo(y_output, x_input)

結果の出力引数へのコピー

C     Load the data into y_ptr, which is the output to MATLAB.
      call mxCopyReal8ToPtr(y_output,y_ptr,size)     

ソース ファイル全体の表示

matlabroot/extern/examples/refbook フォルダーにある timestwo.F とソース ファイルを比較します。エディターでファイルを開きます

バイナリ MEX ファイルのビルド

MATLAB コマンド プロンプトで、バイナリ MEX ファイルをビルドします。

mex -R2018a timestwo.F

MEX ファイルのテスト

x = 99;
y = timestwo(x)
y =
   198

参考

| | | | | | |

関連するトピック