直方体
直方体の関心領域
説明
Cuboid
オブジェクトは、3 次元直方体の関心領域 (ROI) の形状と位置を指定します。この ROI に対し、外観や対話型動作をカスタマイズできます。
キーボード ショートカットや右クリック コンテキスト メニューを含むこの ROI の使用方法の詳細については、ヒントを参照してください。
作成
Cuboid
オブジェクトは次の 2 つの方法で作成できます。詳細については、ROI の形状の作成を参照してください。
関数
drawcuboid
を使用。ROI の作成と外観の設定を 1 つのコマンドで行う場合、この関数を使用します。ROI の形状と位置は、マウスを使ってイメージの上に ROI を描画することで対話形式で指定することも、名前と値の引数を使用してプログラムで指定することもできます。ここで説明する関数
images.roi.Cuboid
を使用。ROI の形状や位置を指定する前に ROI の外観や動作を指定する場合、この関数を使用します。形状と位置は、オブジェクトを作成した後に、関数draw
を使用して対話形式で指定するか、オブジェクトのプロパティを変更してプログラムで指定することができます。
説明
入力引数
ax
— ROI の親
gca
(既定値) | Axes
オブジェクト | UIAxes
オブジェクト
ROI の親。Axes
オブジェクトまたは UIAxes
オブジェクトとして指定します。重要な制限など UIAxes で ROI を使用する方法の詳細については、App Designer を使って作成したアプリでの ROI の使用を参照してください。
プロパティ
Color
— ROI の色
[0 0.4470 0.7410]
(既定値) | RGB 3 成分 | 色の名前 | 色の省略名
ROI の色。RGB 3 成分、色の名前、または色の省略名として指定します。
RGB 3 成分を使用すると、任意の色を指定できます。RGB 3 成分は、色の赤、緑、青の成分の強度を指定する 3 つの要素から成る行ベクトルです。強度は [0, 1] の範囲でなければなりません。
いくつかの一般的な色については、色の名前を string スカラーまたは文字ベクトルとして指定できます。次の表に、名前付きの色のオプション、およびそれと等価な RGB 3 成分を示します。
色の名前 | 省略名 | RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | |
"green" | "g" | [0 1 0] | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | |
"black" | "k" | [0 0 0] | |
"white" | "w" | [1 1 1] | |
以下に、MATLAB® がさまざまなタイプのプロットで使用する既定の色の RGB 3 成分を示します。
RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|
[0 0.4470 0.7410] | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | |
例: "Color","r"
例: "Color","green"
例: "Color",[0 0.4470 0.7410]
ContextMenu
— コンテキスト メニュー
ContextMenu
オブジェクト
ROI を右クリックしたときに表示されるコンテキスト メニュー。ContextMenu
オブジェクトとして指定します。関数 uicontextmenu
を使用してコンテキスト メニュー プロパティを設定することによって、カスタム コンテキスト メニューを作成できます。
Deletable
— ROI を削除するオプションをコンテキスト メニューに表示するかどうか
true
または 1
(既定値) | false
または 0
ROI を削除するオプションをコンテキスト メニューに表示するかどうか。数値または logical の 1
(true
) か 0
(false
) として指定します。値が true
の場合、コンテキスト メニューを使用して ROI を対話形式で削除できます。値が false
の場合、ROI を削除するコンテキスト メニュー オプションは無効になります。
どちらの場合も、コンテキスト メニューではなく関数 delete
を使用して ROI を削除できます。
DrawingArea
— ROI を対話形式で配置できる座標軸の領域
'auto'
(既定値) | 'unlimited'
| 1 行 6 列の数値配列
ROI を対話形式で配置できる座標軸の領域。次の表のいずれかの値で指定します。
値 | 説明 |
---|---|
'auto' | 描画領域は、現在の座標軸の範囲と ROI を囲む境界ボックスのスーパーセットです (既定の設定)。 |
'unlimited' | 描画領域には境界がなく、座標軸の範囲を超えて ROI を描画したりドラッグしたりできます。 |
[x,y,z,w,h,d] | 描画領域は、(x,y,z) を基準として幅 w、高さ h、奥行 d を持つ領域に制限されます。 |
EdgeAlpha
— ROI エッジの透明度
1
(既定値) | 範囲 [0, 1] の数値
ROI エッジの透明度。範囲 [0, 1] の数値として指定します。1
に設定すると、ROI エッジは完全に不透明になります。0
に設定すると、ROI エッジは完全に透明になります。
FaceAlpha
— ROI 面の透明度
0.2
(既定値) | 範囲 [0, 1] の数値
ROI 面の透明度。[0, 1] の範囲の数値として指定します。値が 1
の場合、ROI 面は完全に不透明になります。値が 0
の場合、ROI 面は完全に透明になります。
FaceAlphaOnHover
— マウス ポインターの直下にある ROI 面の透明度
0.4
(既定値) | 範囲 [0, 1] の数値 | 'none'
マウス ポインターの直下にある ROI 面の透明度。[0, 1] の範囲の数値として指定するか、面の透明度に変更がないことを示す 'none'
として指定します。1
に設定すると、マウス ポインターの下にある面は完全に不透明になります。0
に設定すると、面は完全に透明になります。
FaceColorOnHover
— マウス ポインターの直下にある ROI 面の色
'none'
(既定値) | RGB 3 成分 | 色の名前 | 色の省略名
マウス ポインターの直下にある ROI 面の色。RGB 3 成分、色の名前、色の省略名、または 'none'
として指定します。'none'
が指定された場合、面にカーソルを置いても面の色は変化しません。ROI の面上にカーソルを置いていない場合、ROI の Color
プロパティの値によって面の色が決まります。
RGB 3 成分を使用すると、任意の色を指定できます。RGB 3 成分は、色の赤、緑、青の成分の強度を指定する 3 つの要素から成る行ベクトルです。強度は [0, 1] の範囲でなければなりません。
いくつかの一般的な色については、色の名前を string スカラーまたは文字ベクトルとして指定できます。次の表に、名前付きの色のオプション、およびそれと等価な RGB 3 成分を示します。
色の名前 | 省略名 | RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | |
"green" | "g" | [0 1 0] | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | |
"black" | "k" | [0 0 0] | |
"white" | "w" | [1 1 1] | |
以下に、MATLAB がさまざまなタイプのプロットで使用する既定の色の RGB 3 成分を示します。
RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|
[0 0.4470 0.7410] | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | |
例: 'FaceColorOnHover','r'
例: 'FaceColorOnHover','green'
例: 'FaceColorOnHover',[0 0.4470 0.7410]
HandleVisibility
— 親の Children
プロパティでの ROI ハンドルの可視性
"on"
(既定値) | "off"
| "callback"
親の Children
プロパティでの ROI ハンドルの可視性。次の表のいずれかの値として指定します。
値 | 説明 |
---|---|
"on" | オブジェクト ハンドルは常に参照できます (既定の設定)。 |
"off" | オブジェクト ハンドルは常に参照できません。 |
"callback" | オブジェクト ハンドルはコールバックまたはコールバックによって呼び出された関数内から参照できますが、コマンド ラインから呼び出された関数内からは参照できません。 |
InteractionsAllowed
— ROI の対話性
"all"
(既定値) | "none"
| "translate"
ROI の対話性。次の表のいずれかの値で指定します。
値 | 説明 |
---|---|
"all" | ROI は完全に対話形式で操作できます。 |
"none" | ROI は対話形式で操作できず、ドラッグ ポイントが表示されません。 |
"translate" | ROI は描画領域内で平行移動できます。 |
Label
— ROI ラベル
''
(既定値) | 文字ベクトル | string スカラー
ROI ラベル。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。既定では、ROI にラベルはありません (''
)。
LabelAlpha
— テキストの背景の透明度
1
(既定値) | 範囲 [0, 1] の数値
テキストの背景の透明度。[0, 1] の範囲の数値として指定します。1
に設定すると、テキストの背景は完全に不透明になります。0
に設定すると、テキストの背景は完全に透明になります。
LabelTextColor
— ラベル テキストの色
"black"
(既定値) | RGB 3 成分 | 色の名前 | 色の省略名
ラベル テキストの色。RGB 3 成分、色の名前、または色の省略名として指定します。
RGB 3 成分を使用すると、任意の色を指定できます。RGB 3 成分は、色の赤、緑、青の成分の強度を指定する 3 つの要素から成る行ベクトルです。強度は [0, 1] の範囲でなければなりません。
いくつかの一般的な色については、色の名前を string スカラーまたは文字ベクトルとして指定できます。次の表に、名前付きの色のオプション、およびそれと等価な RGB 3 成分を示します。
色の名前 | 省略名 | RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | |
"green" | "g" | [0 1 0] | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | |
"black" | "k" | [0 0 0] | |
"white" | "w" | [1 1 1] | |
以下に、MATLAB がさまざまなタイプのプロットで使用する既定の色の RGB 3 成分を示します。
RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|
[0 0.4470 0.7410] | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | |
例: "LabelTextColor","r"
例: "LabelTextColor","green"
例: "LabelTextColor",[0 0.4470 0.7410]
LabelVisible
— ラベルの可視性
"on"
(既定値) | "off"
| "hover"
ラベルの可視性。次のいずれかの値として指定します。
値 | 説明 |
---|---|
"on" | ROI が表示されている場合、ラベルは表示されます。 |
"hover" | マウスのカーソルを ROI 上に置いている場合のみ、ラベルは表示されます。 |
"off" | ラベルは表示されません。 |
LineWidth
— ROI のエッジの幅
1
(既定値) | 正の数値
ROI のエッジの幅。ポイント単位の正の数値として指定します。
Parent
— ROI の親
Axes
オブジェクト | UIAxes
オブジェクト
ROI の親。Axes
または UIAxes
オブジェクトとして指定します。重要な制限など UIAxes で ROI を使用する方法の詳細については、App Designer を使って作成したアプリでの ROI の使用を参照してください。
Position
— 直方体の位置
1 行 6 列の数値ベクトル
直方体の位置。[xmin, ymin, zmin, width, height, depth]
形式の 1 行 6 列の数値ベクトルとして指定します。直方体を描画または移動すると、このプロパティは自動的に更新されます。
Rotatable
— 直方体の回転可能性
'none'
(既定値) | 'x'
| 'y'
| 'z'
| 'all'
直方体の回転可能性。次のいずれかの値を指定します。
値 | 説明 |
---|---|
'all' | ROI は完全に回転できます。 |
'x' | ROI は x 軸を中心としてのみ回転できます。 |
'y' | ROI は y 軸を中心としてのみ回転できます。 |
'z' | ROI は z 軸を中心としてのみ回転できます。 |
'none' | ROI は回転できません。 |
RotationAngle
— ROI の回転の角度
[0 0 0]
(既定値) | 1 行 3 列の数値ベクトル
ROI の回転の角度。度単位で測定した回転角の 1 行 3 列の数値ベクトルとして指定します。回転角の配列は [x_angle y_angle z_angle]
の形式であり、それぞれ x 軸、y 軸、z 軸を中心として測定されます。回転は、ROI の重心を中心として、"z"、"y"、"x" の順に適用されます。
RotationAngle
の値は、Position
プロパティの値には影響を与えません。Position
は回転前の直方体を表します。直方体を回転するときは、Vertices
プロパティを使用して回転後の直方体の位置を決定します。
ScrollWheelDuringDraw
— スクロール ホイールによるサイズの調整可能性
'all'
(既定値) | xresize
| yresize
| zresize
| 'none'
対話形式による配置中のスクロール ホイールによる直方体のサイズの調整可能性。次のいずれかの値として指定します。
値 | 説明 |
---|---|
'allresize' | スクロール ホイールは、ROI のすべての次元に影響を与えます。 |
'xresize' | スクロール ホイールは x 次元にのみ影響を与えます。 |
'yresize' | スクロール ホイールは y 次元にのみ影響を与えます。 |
'zresize' | スクロール ホイールは z 次元にのみ影響を与えます。 |
'none' | スクロール ホイールの効果がありません。 |
Selected
— ROI の選択状態
false
または 0
(既定値) | true
または 1
ROI の選択状態。数値または logical の 0
(false
) か 1
(true
) として指定します。このプロパティは対話形式で設定することもできます。たとえば、ROI をクリックすると、その ROI が選択され、このプロパティが true
に設定されます。同様に、Ctrl キーを押したまま ROI をクリックすると、ROI は選択解除され、このプロパティの値が false
に設定されます。
SelectedColor
— 選択したときの ROI の色
"none"
(既定値) | RGB 3 成分 | 色の名前 | 色の省略名
選択したときの ROI の色。RGB 3 成分、色の名前、色の省略名、または "none"
として指定します。"none"
を指定した場合、Color
の値はすべての状態 (選択または未選択) の ROI の色を定義します。
RGB 3 成分を使用すると、任意の色を指定できます。RGB 3 成分は、色の赤、緑、青の成分の強度を指定する 3 つの要素から成る行ベクトルです。強度は [0, 1] の範囲でなければなりません。
いくつかの一般的な色については、色の名前を string スカラーまたは文字ベクトルとして指定できます。次の表に、名前付きの色のオプション、およびそれと等価な RGB 3 成分を示します。
色の名前 | 省略名 | RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | |
"green" | "g" | [0 1 0] | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | |
"black" | "k" | [0 0 0] | |
"white" | "w" | [1 1 1] | |
以下に、MATLAB がさまざまなタイプのプロットで使用する既定の色の RGB 3 成分を示します。
RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|
[0 0.4470 0.7410] | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | |
例: "SelectedColor","r"
例: "SelectedColor","green"
例: "SelectedColor",[0 0.4470 0.7410]
StripeColor
— ROI ストライプの色
"none"
(既定値) | RGB 3 成分 | 色の名前 | 色の省略名
ROI ストライプの色。RGB 3 成分、色の名前、色の省略名、または "none"
として指定します。"none"
を指定した場合、ROI のエッジは Color
で指定された単色になります。そうでない場合、ROI のエッジはストライプ状になります。このとき、Color
および StripeColor
で指定された色が交互に現れます。
RGB 3 成分を使用すると、任意の色を指定できます。RGB 3 成分は、色の赤、緑、青の成分の強度を指定する 3 つの要素から成る行ベクトルです。強度は [0, 1] の範囲でなければなりません。
いくつかの一般的な色については、色の名前を string スカラーまたは文字ベクトルとして指定できます。次の表に、名前付きの色のオプション、およびそれと等価な RGB 3 成分を示します。
色の名前 | 省略名 | RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | |
"green" | "g" | [0 1 0] | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | |
"black" | "k" | [0 0 0] | |
"white" | "w" | [1 1 1] | |
以下に、MATLAB がさまざまなタイプのプロットで使用する既定の色の RGB 3 成分を示します。
RGB 3 成分 | 外観 |
---|---|
[0 0.4470 0.7410] | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | |
例: "StripeColor","r"
例: "StripeColor","green"
例: "StripeColor",[0 0.4470 0.7410]
Tag
— ROI に関連付けるタグ
''
(既定値) | 文字ベクトル | string スカラー
ROI に関連付けるタグ。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。関数 findobj
を使用してオブジェクトの階層内の ROI オブジェクトを見つけるには、このタグ値を使用します。
UserData
— ROI に関連付けるデータ
任意の MATLAB データ
ROI に関連付けるデータ。任意の MATLAB データとして指定します。たとえば、スカラー、ベクトル、行列、cell 配列、string、文字配列、table、または構造体を指定できます。直方体
オブジェクトはこのデータを使用しません。
Vertices
— 直方体のコーナーの位置
8 行 3 列の数値行列
この プロパティ は読み取り専用です。
直方体のコーナーの位置。8 行 3 列の数値行列として返されます。
Visible
— ROI の可視性
"on"
(既定値) | "off"
| on/off の logical 値
ROI の可視性。"on"
か "off"
、または数値か logical の 1
(true
) か 0
(false
) として指定します。値 "on"
は true と等価であり、"off"
は false と等価です。この値は、OnOffSwitchState
型の on/off の logical 値として格納されます。
値 | 説明 |
---|---|
"on" | ROI を表示します。 |
"off" | ROI を削除せずに非表示にします。ただし、非表示の ROI のプロパティにアクセスすることはできます。 |
オブジェクト関数
addlistener | イベント ソースにバインドされたイベント リスナーの作成 |
beginDrawingFromPoint | 指定された点からの ROI の描画の開始 |
bringToFront | Axes のスタックの順番の最前面への ROI の移動 |
draw | 対話形式による ROI の描画の開始 |
inROI | 点が ROI 内にあるかどうかのクエリ |
wait | ROI の操作が完了するまで MATLAB コマンド ラインをブロック |
例
散布図での直方体 ROI の作成
3 次元散布データのベクトルを定義します。
[x,y,z] = sphere(16); X = [x(:)*.5 x(:)*.75 x(:)]; Y = [y(:)*.5 y(:)*.75 y(:)]; Z = [z(:)*.5 z(:)*.75 z(:)];
各マーカーのサイズと色を指定します。
S = repmat([1 .75 .5]*10,numel(x),1); C = repmat([1 2 3],numel(x),1);
3 次元散布図を作成し、ビューを使用して Figure 内の座標軸の角度を変更します。
figure
hScatter = scatter3(X(:),Y(:),Z(:),S(:),C(:),'filled');
view(-60,60);
座標軸への直方体の配置を開始します。直方体は散布図の最も近い点にスナップされます。対話型の配置中に、スクロール ホイールを使用して直方体のサイズを調整します。
ax = gca; h = images.roi.Cuboid(ax); draw(h)
直方体 ROI イベントのリスナーの設定
3 次元散布データのベクトルを定義します。
[x,y,z] = sphere(16); X = [x(:)*.5 x(:)*.75 x(:)]; Y = [y(:)*.5 y(:)*.75 y(:)]; Z = [z(:)*.5 z(:)*.75 z(:)];
各マーカーのサイズと色を指定します。
S = repmat([1 .75 .5]*10,numel(x),1); C = repmat([1 2 3],numel(x),1);
3 次元散布図を作成し、ビューを使用して Figure 内の座標軸の角度を変更します。
figure
hScatter = scatter3(X(:),Y(:),Z(:),S(:),C(:),'filled');
view(-60,60);
色を指定して直方体 ROI オブジェクトを作成します。オブジェクト関数 draw
を呼び出して、対話形式による直方体形状の描画を有効にします。
roi = images.roi.Cuboid(gca,'Color','r'); draw(roi)
ROI 移動イベントのリスナーを設定します。移動すると、ROI は、それらのイベントの通知を送信し、指定されたコールバック関数を実行します。
addlistener(roi,'MovingROI',@allevents); addlistener(roi,'ROIMoved',@allevents);
コールバック関数 allevents
は ROI の以前の位置と現在の位置を表示します。
function allevents(src,evt) evname = evt.EventName; switch(evname) case{'MovingROI'} disp(['ROI moving previous position: ' mat2str(evt.PreviousPosition)]); disp(['ROI moving current position: ' mat2str(evt.CurrentPosition)]); case{'ROIMoved'} disp(['ROI moved previous position: ' mat2str(evt.PreviousPosition)]); disp(['ROI moved current position: ' mat2str(evt.CurrentPosition)]); end end
詳細
イベント
特定のイベントが発生したときに ROI から通知を受け取るには、これらのイベントに対する "リスナー" を設定します。これらのイベントのいずれかが発生したときに実行するコールバック関数を指定できます。ROI がリスナーを通じてアプリケーションに通知するとき、イベントに固有のデータを返します。特定のイベントのイベント クラスを確認して何が返されたかを調べます。
例については、直方体 ROI イベントのリスナーの設定を参照してください。
イベント名 | トリガー | イベント データ | イベント属性 |
---|---|---|---|
DeletingROI | ROI が対話的に削除されようとしている。 | event.EventData |
|
DrawingStarted | ROI が対話的に描画されようとしている。 | event.EventData |
|
DrawingFinished | ROI が対話的に描画された。 | event.EventData |
|
MovingROI | ROI の形状または位置が対話的に変更中である。 | images.roi.CuboidMovingEventData |
|
ROIMoved | ROI の形状または位置が対話的に変更された。 | images.roi.CuboidMovingEventData |
|
ROIClicked | ROI がクリックされた。 | images.roi.ROIClickedEventData |
|
ヒント
関数
draw
またはdrawcuboid
を使用して対話形式で ROI を描画するには、カーソルを ROI に配置し、クリック アンド ドラッグして形状を移動するか形状のサイズを変更します。ROI の描画を終了するには、マウス ボタンを離します。ROI は、キーボード ショートカットを含む以下の対話性をサポートします。
動作 キーボード ショートカット ROI の描画をキャンセルする。 Esc キーを押します。関数は Position
プロパティが空の有効な ROI オブジェクトを返します。描画中に ROI のサイズを微調整する。 ROI の描画中に、スクロール ホイールを使用して、サイズを少し変更します。 ROI をサイズ変更 (形状変更) する。 視点から見える ROI の表面にポインターを配置し、クリック アンド ドラッグします。
ROI を移動する。 視点から見える ROI の表面にポインターを配置します。Shift キーを押しながらクリック アンド ドラッグして ROI を移動します。 ROI を削除する。 ポインターを ROI 上に配置し、右クリックして表示されたコンテキスト メニューから [直方体を削除] を選択します。関数 delete
を使用して、プログラムによって ROI を削除することもできます。App Designer を使って作成したアプリで ROI を使用する方法の詳細については、App Designer を使って作成したアプリでの ROI の使用を参照してください。
バージョン履歴
R2019a で導入R2020a: UIContextMenu
プロパティは推奨されません
R2020a 以降では、UIContextMenu
プロパティを使用してコンテキスト メニューをグラフィックス オブジェクトや UI コンポーネントに割り当てることは推奨されません。代わりに ContextMenu
プロパティを使用してください。プロパティの値は同じです。
現時点では UIContextMenu
プロパティのサポートを削除する予定はありません。ただし、グラフィックス オブジェクトまたは UI コンポーネントに対して関数 get
を呼び出すことにより返されるリストに、UIContextMenu
プロパティは表示されなくなりました。
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