init
初期パラメーター値を設定またはランダム化する
構文
m = init(m0)
m = init(m0,R,pars,sp)
説明
m = init(m0)
は、任意の線形または非線形の同定されたモデルについてモデル構造 m0
の初期パラメーター推定をランダム化します。idnlgrey
モデルはサポートされません。m
は m0
と同じモデル構造ですが、ノミナル パラメーター ベクトルが異なります。このベクトルは pem
によって初期推定として使用されます。
m = init(m0,R,pars,sp)
は、行ベクトル R
で与えられた分散を使用して pars
のまわりにパラメーターをランダム化します。パラメーター番号 k は pars(k)
+ e*sqrt(R(k))
としてランダム化されます。ここで、e
はゼロ平均、分散 1 の正規確率変数です。R
の既定値は要素がすべて 1 のベクトルであり、pars
の既定値は m0
のノミナル パラメーター ベクトルです。
安定した予測子を与えるモデルのみが受け入れられます。sp = 'b'
の場合、安定した予測子をもつ安定したモデルのみが受け入れられます。
sp = 's'
ではモデルの安定性のみが必要で、sp = 'p'
では予測子の安定性のみが必要です。sp = 'p'
が既定です。
ランダム探索なしで直接的な手段によって十分に自由なパラメーター化を安定化できます。そのような初期モデル安定化させるだけの場合は、R = 0
を設定します。R > 0
では、ランダム化も行われます。
安定したモデル/予測子を見つけるためにランダム探索が必要なモデル構造では、最大 100 回の試行が init
によって行われます。試行錯誤によって高次システムの安定した予測子を見つけるのは困難な場合があります。
バージョン履歴
R2006a より前に導入