times, .*
fi オブジェクトの要素ごとの乗算
説明
例
関数 times を使用して、fi オブジェクトおよびスカラーの要素単位の乗算を実行します。
a=4; b=fi([2 4 7; 9 0 2])
b =
2 4 7
9 0 2
DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
Signedness: Signed
WordLength: 16
FractionLength: 11
a はスカラーの double、b は fi オブジェクトの行列です。fi と double の間で演算を行うと、double は、fi と同じ語長と符号属性、そして最高精度の小数部の長さをもつ fi にキャストされます。演算の結果は fi になります。
c=a.*b
c =
8 16 28
36 0 8
DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
Signedness: Signed
WordLength: 32
FractionLength: 23
演算中に、a は語長 16 で fi オブジェクトにキャストされます。出力 c は、2 つの被乗数 a と b の語長の合計である語長 32 の fi オブジェクトです。これは、fimath の ProductMode の既定の設定が FullPrecision であるためです。
関数 times を使用して、2 つの fi オブジェクトの要素単位の乗算を実行します。
a=fi([5 9 9; 1 2 -3], 1, 16, 3)
a =
5 9 9
1 2 -3
DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
Signedness: Signed
WordLength: 16
FractionLength: 3
b=fi([2 4 7; 9 0 2], 1, 16, 3)
b =
2 4 7
9 0 2
DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
Signedness: Signed
WordLength: 16
FractionLength: 3
c=a.*b
c =
10 36 63
9 0 -6
DataTypeMode: Fixed-point: binary point scaling
Signedness: Signed
WordLength: 32
FractionLength: 6
c の語長および小数部の長さは、a および b の語長および小数部の長さの和と等しくなります。これは、fimath の ProductMode の既定の設定が FullPrecision であるためです。
入力引数
入力配列。スカラー、ベクトル、行列、あるいは fi オブジェクトまたは組み込みデータ型の多次元配列として指定します。入力 A と B は、同じサイズであるか、互換性のあるサイズでなければなりません。詳細については、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。
times はデータ型が boolean の fi オブジェクトはサポートしていません。
データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | fi
複素数のサポート: あり
入力配列。スカラー、ベクトル、行列、あるいは fi オブジェクトまたは組み込みデータ型の多次元配列として指定します。入力 A と B は、同じサイズであるか、互換性のあるサイズでなければなりません。詳細については、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。
times はデータ型が boolean の fi オブジェクトはサポートしていません。
データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | fi
複素数のサポート: あり
拡張機能
使用上の注意および制限:
fi以外の入力は定数でなければなりません。つまり、fiオブジェクトにキャストできるよう、その値がコンパイル時に既知でなければなりません。MATLAB Function ブロックの内部で関数
timesに複素数入力を与える場合、シミュレーションを実行する前に入力が複素数であることを宣言しなければなりません。そのためには、モデル エクスプローラーに移動し、すべての既知の複素数入力に対する [実数/複素数] パラメーターを[オン]に設定します。
HDL コード生成
HDL Coder™ を使用して FPGA 設計および ASIC 設計のための VHDL、Verilog および SystemVerilog のコードを生成します。
バージョン履歴
R2006a より前に導入R2021b から fi の times、plus、および minus に対する暗黙的な拡張が追加されたことにより、それまで基本演算でエラーを返していた一部の引数の組み合わせで結果が出力されるようになりました。
コードで要素単位の演算子を使用し、以前 MATLAB® の返していたサイズの不一致エラーに依存している場合 (特に try/catch ブロック内)、コードは今後、これらのエラーをキャッチしなくなることがあります。
基本的な配列演算に必要な入力サイズの詳細については、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。
MATLAB Command
You clicked a link that corresponds to this MATLAB command:
Run the command by entering it in the MATLAB Command Window. Web browsers do not support MATLAB commands.
Web サイトの選択
Web サイトを選択すると、翻訳されたコンテンツにアクセスし、地域のイベントやサービスを確認できます。現在の位置情報に基づき、次のサイトの選択を推奨します:
また、以下のリストから Web サイトを選択することもできます。
最適なサイトパフォーマンスの取得方法
中国のサイト (中国語または英語) を選択することで、最適なサイトパフォーマンスが得られます。その他の国の MathWorks のサイトは、お客様の地域からのアクセスが最適化されていません。
南北アメリカ
- América Latina (Español)
- Canada (English)
- United States (English)
ヨーロッパ
- Belgium (English)
- Denmark (English)
- Deutschland (Deutsch)
- España (Español)
- Finland (English)
- France (Français)
- Ireland (English)
- Italia (Italiano)
- Luxembourg (English)
- Netherlands (English)
- Norway (English)
- Österreich (Deutsch)
- Portugal (English)
- Sweden (English)
- Switzerland
- United Kingdom (English)