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線形システム アナライザーでの右クリック メニューの使用

右クリック メニューの概要

線形システム アナライザーの表示を最も素早く操作する方法は、右クリック メニューを使用することです。線形システム アナライザーの、以下のようないくつかのコントロールとオプションにアクセスできます。

  • プロット タイプ - プロット タイプを変更します

  • システム線形システム アナライザーに読み込まれた任意のモデルの選択または選択解除を行います。

  • 特性 - 重要な応答特性とパラメーターを表示します。

  • グリッド - プロットにグリッドを追加します

  • プロパティ - [プロパティ エディター] を開き、プロットの属性をカスタマイズできます。

右クリック メニューの他に、すべての応答プロットにはデータ マーカーが含まれます。これを使用すると、特定のプロットに対して、プロット データのスキャン、重要なデータの同定、ソース システムの判定ができます。

応答プロットの特性の設定

[特性] メニューを使用すると、プロット応答のタイプを変更できます。特性とは、ピーク応答や、場合によっては立ち上がり時間や整定時間など、応答プロットの情報を指します。

次の節では、8 個のプロット タイプの各メニューについて説明します。

ステップ応答

[ステップ] を選択すると、ステップ入力に対するモデルの応答をプロットできます。

ステップ応答では、次の情報を表示できます。

インパルス応答

[インパルス応答] を選択すると、インパルスに対するモデルの応答をプロットできます。

線形システム アナライザーのインパルス応答には、次の情報を表示できます。

  • [ピーク応答] - インパルス応答の定常状態値からの正の最大偏差

  • [整定時間] - ステップ応答が最終値の 5% に減少するために必要な時間

ボード線図

[ボード線図] を選択すると、開ループの位相と振幅を示すボード線図をプロットできます。

線形システム アナライザーのボード線図には、次の情報を表示できます。

  • [ピーク応答] - ボード振幅プロットの指定した領域での最大値。

  • [安定値 (最小のクロッシング)] - 最小位相とゲイン余裕。ゲイン余裕は、位相が最初に -180°を横切るときのゲイン (単位はdB) で定義されます。位相余裕は、ゲインの振幅が 0 dB のときの -180°からの位相の距離 (単位は°) です。

  • [安定値 (すべてのクロッシング)] - すべての安定余裕を表示。

ボード振幅

[ボード振幅] を使用すると、モデルに対する振幅を示すボード線図をプロットできます。

線形システム アナライザーの振幅を示すボード線図には、次の情報を表示できます。

  • [ピーク応答] - 図の指定した範囲内のボード振幅のデシベル (dB) 単位の最大値です。

  • [安定値 (最小のクロッシング)] - ゲイン余裕の最小値。ゲイン余裕は、位相が最初に -180°を横切るときのゲイン (単位はdB) で定義されます。

  • [安定値 (すべてのクロッシング)] - すべてのゲイン安定余裕を表示

ナイキスト線図

[ナイキスト] を使用すると、モデルに対するナイキスト線図をプロットできます。

線形システム アナライザーのナイキスト線図には、次のタイプの情報を表示できます。

  • [ピーク応答] - 指定した領域でのナイキスト線図の最大値。

  • [安定値 (最小のクロッシング)] - ナイキスト線図の位相余裕とゲイン余裕の最小値。ゲイン余裕は、原点からナイキスト曲線の位相交差部までの距離です。位相交差部とは、曲線が実軸と交差するところです。位相余裕は、実軸と半径 1 の円のゲイン交差部の間の角度です。

  • [安定値 (すべてのクロッシング)] - すべてのゲイン安定余裕を表示

ニコルス線図

[ニコルス線図] を使用すると、モデルのニコルス線図をプロットできます。

線形システム アナライザーのニコルス線図には、次のタイプの情報を表示できます。

  • [ピーク応答] - プロットされた領域でのニコルス線図の最大値

  • 最小安定余裕 - ニコルス線図の位相余裕とゲイン余裕の最小値

  • [安定値 (すべてのクロッシング)] - すべてのゲイン安定余裕を表示

特異値プロット

[特異値プロット] を使用すると、モデルに対する特異値をプロットできます。

線形システム アナライザーでは、[ピーク応答] を表示できます。これは、プロットされた領域での特異値曲線の最大振幅です。

極/零点 と I/O 極/零点

[極/零点] を使用すると、極に対して「x」、零点に対して「o」でモデルの極と零点をプロットできます。[I/O 極/零点] を使用すると、I/O の組み合わせの極と零点をプロットできます。

極-零点プロットに対しては、[特性] は使用できません。

参考

関連する例

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