reg
状態フィードバック ゲインと推定器ゲインを設定して、レギュレーターを作成
構文
rsys = reg(sys,K,L)
rsys = reg(sys,K,L,sensors,known,controls)
説明
rsys = reg(sys,K,L)
は、プラントの状態空間モデル sys
、状態フィードバック ゲイン行列 K
、および推定器ゲイン行列 L
が与えられると、動的なレギュレーターまたは補償器 rsys
を構成します。ゲイン K
と L
は、通常は極配置または LQG の手法で設計されます。関数 reg
は、連続時間と離散時間の両方を扱います。
この構文では、sys
の入力はすべて制御入力であり、出力すべてが測定値と想定します。レギュレーター rsys
は、状態フィードバック則 u = –Kx と状態推定器をゲイン行列 L
に接続することによって得られます (「estim
」を参照)。次の式があるプラントを考えます。
これにより、次のレギュレーターが生成されます。
このレギュレーターは、正のフィードバックを使用してプラントに接続する必要があります。
rsys = reg(sys,K,L,sensors,known,controls)
は、より一般的なレギュレーター問題を扱います。ここで、
プラント入力は、制御入力 u、既知入力 ud、および確率的入力 w から構成されます。
プラント出力のサブセット y のみが測定されます。
インデックス ベクトル sensors
、known
、および controls
は、y、ud、および u を sys
の出力と入力のサブセットとして指定します。結果として得られるレギュレーターは、[ud ; y] を入力として使用して、コマンド u を生成します (下の図を参照)。
例
以下の連続時間状態空間モデルを想定します。
sys = ss(A,B,C,D)
7 出力、4 入力とし、以下を設計します。
制御入力としてプラント入力 1、2、および 4 を使用する状態フィードバック コントローラー ゲイン
K
プラント出力 4、7、および 1 をセンサー、プラント入力 3 を追加の既知入力として使用するゲイン
L
をもつ状態推定器
すると、コントローラーと推定器を接続して、完全な安定化システムを構成できます。
controls = [1,2,4]; sensors = [4,7,1]; known = [3]; regulator = reg(sys,K,L,sensors,known,controls)
バージョン履歴
R2006a より前に導入