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Multiband Combiner
ライブラリ:
Communications Toolbox /
RF Impairments and Components
説明
Multiband Combiner ブロックは、指定された周波数帯域に基づいて入力信号の内挿とシフトを行ってから、それらを 1 つの信号に結合します。詳細については、アルゴリズムのセクションを参照してください。
例
端子
入力
In — 入力信号
Nsamp 行 Nchan 列の行列
入力信号。Nsamp 行 Nchan 列の行列として指定します。Nsamp はチャネルあたりの入力サンプルの数、Nchan はチャネルの数です。
データ型: double
| single
複素数のサポート: あり
出力
Out — 出力信号
Nout 行 1 列のベクトル
出力信号。入力信号 In
と同じデータ型の Nout 行 1 列のベクトルとして返されます。Nout は出力サンプルの数です。[レート オプション] パラメーターは、シングルレート モードかマルチレート モードかを指定します。詳細については、アルゴリズムを参照してください。
パラメーター
入力サンプル レート (Hz) — 入力信号のサンプル レート
1e6
(既定値) | 正のスカラー
入力信号のサンプル レート (Hz 単位)。正のスカラーとして指定します。
周波数オフセット (Hz) — 周波数オフセット
[0 1e6]
(既定値) | スカラー | 1 行 Nchan 列のベクトル
周波数オフセット (Hz 単位)。次のいずれかのオプションとして指定します。
スカラー — 入力信号の各チャネルの周波数は、このスカラー値だけシフトされます。
1 行 Nchan 列のベクトル — 入力信号の各チャネルの周波数は、このベクトル内の対応する値だけシフトされます。Nchan は、入力信号
In
に含まれるチャネルの数です。
レート オプション — 処理レートのオプション
Enforce single-rate processing
(既定値) | Allow multirate processing
処理レートのオプション。次のいずれかの値として指定します。
Enforce single-rate processing
— 出力サンプル レートは入力サンプル レートの整数倍でなければなりません。出力の行数は、入力信号の行数以上になります。出力フレーム レートは入力フレーム レートと等しくなります。Allow multirate processing
— 出力の行数は入力の行数と同じです。出力フレーム レートは入力フレーム レート以上になります。
詳細については、アルゴリズムのセクションを参照してください。
Output sample rate options — 出力サンプル レートのオプション
Auto
(既定値) | Specify via property
出力サンプル レートのオプション。以下のいずれかの値として指定します。
Auto
— このブロックは、周波数をシフトして出力信号を生成したときに元の信号に含まれる周波数成分が歪まないように、入力信号を内挿して十分な大きさの信号サンプル レートを確保します。Specify via property
— [出力サンプル レート (Hz)] パラメーターを使用して出力サンプル レートを指定します。
出力サンプル レート (Hz) — 出力信号のサンプル レート
3e6
(既定値) | 正のスカラー
出力信号のサンプル レート (Hz 単位)。正のスカラーとして指定します。
ヒント
歪みを防ぐため、自動的に計算された出力サンプル レート以上の値を指定してください。自動的に計算された出力サンプル レートを調べるには、まず、[Output sample rate options] パラメーターを Auto
に設定してこのブロックを実行します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Output sample rate options] パラメーターを Specify via property
に設定します。
出力遅延 (サンプル) — 出力遅延
36
(既定値) | 正のスカラー
この パラメーター は読み取り専用です。
サンプルの出力遅延。正のスカラーとして指定します。
ブロックの特性
データ型 |
|
多次元信号 |
|
可変サイズの信号 |
|
アルゴリズム
マルチバンド コンバイナー
この図は、マルチバンド コンバイナーのアルゴリズムが入力信号のデータをどのように処理するかを示しています。
出力サンプル レートが入力サンプル レートより大きい場合、周波数シフト後の信号が歪むのを防ぐため、入力信号が内挿されます。入力信号の各列の周波数は、Frequency offsets (Hz)
パラメーターで指定された値に対応する値だけシフトされます。その後、周波数シフト後の信号が加算されて、1 つのチャネルの出力信号が生成されます。入力の各チャネルには、同じ数のサンプルが含まれていなければなりません。
[レート オプション] パラメーターを使用すると、ブロックをシングルレート モードまたはマルチレート モードで動作させることができます。シングルレート モードの場合、出力フレーム レートは入力フレーム レートと等しくなります。マルチレート モードの場合、出力フレーム レートは内挿係数と間引き係数の比 (L/M) だけ増加します。内挿係数と間引き係数は [L,M] = rat
(RO/RI) で計算されます。
出力サンプル レートを自動的に計算するようにアルゴリズムが構成されている場合、出力サンプル レートは RO = RI × L/M で計算されます。
RO は、[出力サンプル レート (Hz)] で指定された出力サンプル レートです。
RI は、[入力サンプル レート (Hz)] で指定された入力サンプル レートです。
L は内挿係数で、L =
ceil
(2 × Bmax/RI) で計算されます。M は間引き係数です。
Bmax は最大帯域幅で、Bmax =
max
(abs
(Frequency offsets (Hz))) + (RI/2) で計算されます。
マルチバンド結合の遅延
マルチバンド結合では、delay = round
(length
(num)/2) で計算される遅延が発生します。分子係数 num は num = designMultirateFIR
(L,M) で計算されます。ここで、L は内挿係数、M は間引き係数です。
拡張機能
C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
バージョン履歴
R2021b で導入
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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