gfcosets
ガロア体の円周等分剰余の作成
構文
c = gfcosets(m)
c = gfcosets(m,p)
説明
メモ
この関数は、p が素数のとき、GF(pm) の計算を行います。GF(2m) で実行するには、関数 cosets
を使います。
c = gfcosets(m)
は、円周等分剰余 mod(2m - 1) を作成します。出力 GFCS の各行は、1 つの円周等分剰余を含んでいます。
c = gfcosets(m,p)
は、GF(p^m
) に対する円周等分剰余を作成します。ここで、m
は正の整数で、p
は素数です。
出力行列 c
は、各行が 1 つの剰余を表すように作成されます。行は、体の既定の原始多項式に関連して、剰余の要素の指数形式を与えることによって、剰余を表します。指数形式の詳細については、ガロア体の元の表現を参照してください。
1 列目は、剰余のリーダーです。剰余の長さは異なることがあるので、c
を四角形にする必要がある場合は NaN
のエントリを使って余分な空間を埋めます。
円周等分剰余は、同じ最小多項式をすべて満足する一連の要素です。円周等分剰余の詳細については、参考文献の文献を参照してください。
例
以下のコマンドは、GF(9) の円周等分剰余を求めます。
c = gfcosets(2,3)
出力は以下のようになります。
c = 0 NaN 1 3 2 6 4 NaN 5 7
関数 gfminpol
は、たとえば、c
の 3 行目の要素が実際に同じ剰余に属することをチェックします。
m = [gfminpol(2,2,3); gfminpol(6,2,3)] % Rows are identical.
出力は以下のようになります。
m = 1 0 1 1 0 1
参考文献
[1] Blahut, Richard E., Theory and Practice of Error Control Codes, Reading, MA, Addison-Wesley, 1983, p. 105.
[2] Lin, Shu, and Daniel J. Costello, Jr., Error Control Coding: Fundamentals and Applications, Englewood Cliffs, NJ, Prentice-Hall, 1983.
バージョン履歴
R2006a より前に導入