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DVBS-APSK Demodulator Baseband

DVB-S2/S2X/SH 標準固有の振幅位相偏移変調 (APSK) 復調

  • DVBS-APSK Demodulator Baseband block

ライブラリ:
Communications Toolbox / Modulation / Digital Baseband Modulation / APM
Communications Toolbox / Modulation / Digital Baseband Modulation / Standard-Compliant

説明

DVBS-APSK Demodulator Baseband ブロックは、デジタル ビデオ放送 (DVB-S2/S2X/SH) 標準固有の振幅位相偏移変調 (APSK) 復調を使用して入力信号を復調します。DVB 準拠の APSK 復調の詳細については、DVB 準拠の APSK 硬復調およびDVB 準拠の APSK 軟復調を参照してください。

このアイコンには、利用可能な のすべての端子を使用したブロックが表示されています。

端子

入力

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DVB-S2/S2X/SH 標準固有の APSK 変調された信号。スカラー、ベクトルまたは行列として指定します。この入力が行列の場合、各列が個別のチャネルとして扱われます。この端子は Var 端子が有効になるまでは名前なしになります。

データ型: double | single
複素数のサポート: あり

ノイズ分散。正のスカラーまたは正の値のベクトルとして指定します。ノイズ分散または信号強度の計算結果に極端な正または負の振幅が含まれる場合は、復調判定タイプの考慮事項について、DVB 準拠の APSK 軟復調を参照してください。

依存関係

このパラメーターは、[ノイズ分散ソース][入力端子] に設定した場合に適用されます。

データ型: double | single

出力

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復調した信号。スカラー、ベクトルまたは行列として返されます。復調した信号の次元は、指定した [出力タイプ][判定タイプ] によって異なります。この端子はブロックで名前なしになります。

Output type Decision type復調した信号の説明復調した信号の次元
Integer復調した整数値 ([0, (M – 1)] の範囲)出力信号の次元は入力信号と同じです。
ビットHard Decision復調されたビット出力信号の行数は、入力信号の行数の log2(M) 倍になります。復調された各シンボルは列の log2(M) 要素のグループにマッピングされます。ここで、最初の要素は MSB を表し、最後の要素は LSB を表します。
Log-likelihood ratio各ビットの対数尤度比の値
Approximate log-likelihood ratio各ビットの近似対数尤度比の値

M は [変調次数] の値です。

[出力データ型] を使用して、出力データ型を指定します。

パラメーター

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DVB 変調バリアントの標準接尾辞。S2S2X、または SH として指定します。

フレーム長。[Normal] または [Short] として指定します。

依存関係

このパラメーターは、[DVB 標準接尾辞][S2] または [S2X] に設定した場合にのみ適用されます。

変調次数。2 のべき乗として指定します。変調次数は入力信号のコンスタレーション点の合計数を指定します。有効な変調次数のリストは、[DVB 標準接尾辞] および [フレーム長] に対する設定によって異なります。

DVB 標準接尾辞フレーム長変調次数のオプション
S2Normal または Short16 または 32
S2Xノーマル8163264、または 256
Short16 または 32
SH該当なし16

符号識別子。文字ベクトルとして指定します。有効な符号識別子の値のリストは、[DVB 標準接尾辞][フレーム長]、および [変調次数] に対する設定によって異なります。次の表に、[Code identifier] の値に利用できるオプションを示します。

変調次数DVB 標準接尾辞フレーム長 符号識別子のオプション
8

S2X

ノーマル

100/180 または 104/180

16

S2 または S2X

ノーマル

2/33/44/55/68/9、または 9/10

Short

2/33/44/55/6、または 8/9

16

S2X

ノーマル

26/453/528/4523/3625/3613/18140/180154/180100/18096/18090/18018/30、または 20/30

Short

7/158/1626/453/5、または 32/45

32

S2 または S2X

ノーマル

3/44/55/68/9、または 9/10

Short

3/44/55/6、または 8/9

32

S2X

ノーマル

128/180132/180140/180、または 2/3

Short

2/3 または 32/45

64

S2X

ノーマル

128/180132/1807/94/5、または 5/6

128

S2X

ノーマル

135/180 または 140/180

256

S2X

ノーマル

116/180124/180128/18020/30、または 135/180

詳細については、DVB-S2 標準 [1] の Table 9 と Table 10、DVB-S2X 標準 [2] の Table 17a を参照してください。

依存関係

このパラメーターは、[DVB standard suffix][S2] または [S2X] に設定した場合にのみ適用されます。

コンスタレーション スケーリング。[Outer radius as 1] または [Unit average power] として指定します。

依存関係

この入力引数は、[DVB 標準接尾辞][S2] または [S2X] に設定した場合にのみ適用されます。

出力型。[Integer] または [Bit] として指定します。

復調判定のタイプ。[Hard decision][Log-likelihood ratio] または [Approximate log-likelihood ratio] として指定します。アルゴリズム選択の考慮事項については、DVB 準拠の APSK 軟復調を参照してください。

依存関係

このパラメーターは、[出力タイプ][ビット] に設定した場合に適用されます。

ノイズ分散ソース。次のように指定します。

  • プロパティ — ノイズ分散は、[ノイズ分散] パラメーターを使用して設定されます。

  • 入力端子 — ノイズ分散は、Var 入力端子を使用して設定されます。

ノイズ分散。正のスカラーまたは正の値のベクトルとして指定します。

  • スカラーとして指定する場合、その値は入力信号のすべての要素で使用されます。

  • ベクトルとして指定する場合、ベクトルの長さは入力信号の列数に等しくなければなりません。各ノイズ分散のベクトル要素は、入力信号の対応する列に適用されます。

ノイズ分散または信号強度の計算結果に極端な正または負の振幅が含まれる場合は、復調判定タイプの考慮事項について、DVB 準拠の APSK 軟復調を参照してください。

依存関係

このパラメーターは、[ノイズ分散ソース][プロパティ] に設定され、[判定タイプ][対数尤度比][近似対数尤度比] のいずれかに設定されている場合に適用されます。

出力のデータ型。この表で許容可能な値の 1 つとして指定します。許容可能な [出力データ型] の値は、[出力タイプ] パラメーターと [判定タイプ] パラメーターの値によって異なります。

Output typeDecision type出力データ型のオプション
Integer該当なしdoublesingleint8uint8int16uint16int32、または uint32
ビットHard Decisiondoublesingleint8uint8int16uint16int32uint32、または logical
Log-likelihood ratio または Approximate log-likelihood ratio出力信号のデータ型は、入力信号のデータ型と同じです。

依存関係

このパラメーターは、[出力タイプ][整数] に設定した場合、または [出力タイプ][ビット] に設定して [判定タイプ][硬判定] に設定した場合にのみ適用されます。

実行するシミュレーションのタイプ。[コード生成] または [インタープリター型実行] として指定します。

  • コード生成 — 生成された C コードを使用してモデルをシミュレートします。シミュレーションの初回実行時、Simulink® は対象ブロックの C コードを生成します。このモデルは、モデルが変更されない限り以降のシミュレーションで C コードを再利用します。このオプションを使用すると、シミュレーションの起動時間は長くなりますが、以降のシミュレーションの速度は [インタープリター型実行] オプションを使用した場合よりも速くなります。

  • インタープリター型実行 — MATLAB® インタープリターを使用してモデルをシミュレートします。このオプションを使用すると、起動時間が短縮されますが、以降のシミュレーションの速度は [コード生成] オプションを使用した場合よりも遅くなります。このモードで、ブロックのソース コードをデバッグできます。

詳細については、シミュレーション モード (Simulink)を参照してください。

ブロックの特性

データ型

Boolean | double | integer | single

多次元信号

あり

可変サイズの信号

なし

詳細

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ヒント

  • DVBS-APSK Demodulator Baseband ブロックをより高速に実行するには、[シミュレーション実行方法] パラメーターを以下のように設定します。

    • コード生成 (硬判定復調を使用する場合)。

    • インタープリター型実行 (軟判定復調を使用する場合)。

参照

[1] ETSI Standard EN 302 307 V1.4.1: Digital Video Broadcasting (DVB); Second generation framing structure, channel coding and modulation systems for Broadcasting, Interactive Services, News Gathering and other broadband satellite applications (DVB-S2), European Telecommunications Standards Institute, Valbonne, France, 2005-03.

[2] ETSI Standard EN 302 307-2 V1.1.1: Digital Video Broadcasting (DVB); Second generation framing structure, channel coding and modulation systems for Broadcasting, Interactive Services, News Gathering and other broadband satellite applications (DVB-S2X), European Telecommunications Standards Institute, Valbonne, France, 2015-02.

[3] ETSI Standard EN 302 583 V1.1.1: Digital Video Broadcasting (DVB); Framing structure, channel coding and modulation for Satellite Services to Handheld devices (SH), European Telecommunications Standards Institute, Valbonne, France, 2008-03.

[4] Sebesta, J. “Efficient Method for APSK Demodulation.” Selected Topics on Applied Mathematics, Circuits, Systems, and Signals (P. Pardalos, N. Mastorakis, V. Mladenov, and Z. Bojkovic, eds.). Vouliagmeni, Athens, Greece: WSEAS Press, 2009.

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2018b で導入