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coeffs

説明

System object™ は指定されたフィルター coefInfo = coeffs(rcfilter) の係数を取得します。

coefInfo = coeffs(rcfilter,'Arithmetic',arithType) は、arithType で指定された演算に基づいてフィルター System object を解析します。

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レイズド コサイン受信フィルターを作成して、その分子係数を取得します。

rxfilter = comm.RaisedCosineReceiveFilter('FilterSpanInSymbols',25);
srx = coeffs(rxfilter);

必要な分子係数の数を計算し、その値が srx.Numerator の長さと等しいことを確認します。

numcoefs = rxfilter.FilterSpanInSymbols * rxfilter.InputSamplesPerSymbol + 1
numcoefs = 201
isequal (numcoefs,length(srx.Numerator))
ans = logical
   1

最初の 10 個の係数を表示します。

srx.Numerator(1:10)
ans = 1×10
10-3 ×

    0.9094    0.8559    0.6136    0.2320   -0.2074   -0.6071   -0.8759   -0.9486   -0.8021   -0.4623

レイズド コサイン受信フィルターのインパルス応答を表示します。

impz(srx.Numerator)

Figure contains an axes object. The axes object with title Impulse Response, xlabel n (samples), ylabel Amplitude contains an object of type stem.

レイズド コサイン送信フィルターを作成して、その分子係数を取得します。

txfilter = comm.RaisedCosineTransmitFilter('RolloffFactor',0.5);
stx = coeffs(txfilter);

最初の 10 個のフィルター係数を表示します。

stx.Numerator(1:10)
ans = 1×10

   -0.0002    0.0011    0.0021    0.0024    0.0018    0.0004   -0.0014   -0.0029   -0.0036   -0.0031

レイズド コサイン送信フィルターのインパルス応答を表示します。

impz(stx.Numerator)

Figure contains an axes object. The axes object with title Impulse Response, xlabel n (samples), ylabel Amplitude contains an object of type stem.

入力引数

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入力フィルター。次のいずれかのフィルター System object として指定します。

フィルター解析で使用される演算。'double''single'、または 'Fixed' として指定します。演算タイプが指定されず、フィルター System object がロック解除状態の場合、解析ツールは倍精度フィルターを使用します。演算タイプが指定されず、System object がロックされている場合、関数はロックされた入力のデータ型に基づいて解析を実行します。

'Fixed' 値は、固定小数点プロパティのみをもつフィルター System object に適用されます。

この入力が 'Fixed' として指定され、フィルター オブジェクトの係数のデータ型が 'Same word length as input' に設定されている場合、実行される演算解析は System object がロック解除されているかロックされているかに応じて異なります。

  • System object がロック解除されている場合は、解析オブジェクト関数は係数のデータ型を判断できません。関数は、係数のデータ型が符号付き、16 ビット語長、自動スケーリングであると仮定します。関数は、この仮定に基づいて固定小数点解析を実行します。

  • System object がロックされている場合は、入力のデータ型が 'double' または 'single' であるときには、解析オブジェクト関数は係数のデータ型を判断できません。関数は、係数のデータ型が符号付き、16 ビット語長、自動スケーリングであると仮定します。関数は、この仮定に基づいて固定小数点解析を実行します。

System object がロックされているかロック解除されているかを確認するには、関数 isLocked を使用します。

この入力が 'Fixed' として指定され、フィルター オブジェクトの係数のデータ型がカスタム数値型に設定されている場合、オブジェクト関数はカスタム数値データ型に基づいて固定小数点解析を実行します。

データ型: char | string

出力引数

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フィルター係数情報。Numerator フィールドにフィルター係数を含む構造体として返されます。フィルターが固定小数点演算を使用する場合、関数はフィルターに関する追加情報を返します。この情報には、演算設定とフィルター内部に関する詳細が含まれます。

バージョン履歴

R2013b で導入