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comm.DifferentialDecoder
差動復号化によるバイナリ信号の復号化
説明
comm.DifferentialDecoder
System object™ はバイナリ入力信号を復号化します。出力はチャネル内の連続的な入力要素間の論理差です。詳細については、アルゴリズムを参照してください。
差動復号化を使用してバイナリ信号を復号化するには、以下の手順に従います。
comm.DifferentialDecoder
オブジェクトを作成し、そのプロパティを設定します。関数と同様に、引数を指定してオブジェクトを呼び出します。
System object の機能の詳細については、System object とはを参照してください。
作成
構文
説明
は差動復号化器 System object を作成します。このオブジェクトは、以前に差動符号化器で符号化したバイナリ入力信号を復号化します。diffdec
= comm.DifferentialDecoder
は、名前と値の引数を 1 つ以上使用してプロパティを設定します。たとえば、diffdec
= comm.DifferentialDecoder(Name=Value
)comm.DifferentialDecoder(InitialCondition=5)
は、差動復号化器の初期条件を 5
に設定します。
は、InitialCondition を diffdec
= comm.DifferentialDecoder(initcond
)initcond
に設定して差分復号化器オブジェクトを作成します。たとえば、initcond
が 1
に設定されている場合、この構文は差分復号化器オブジェクトを作成し、初期出力の生成に使用される初期値を 1 に設定します。
プロパティ
使用法
入力引数
出力引数
オブジェクト関数
オブジェクト関数を使用するには、System object を最初の入力引数として指定します。たとえば、obj
という名前の System object のシステム リソースを解放するには、次の構文を使用します。
release(obj)
例
アルゴリズム
comm.DifferentialDecoder
の出力はチャネル内の連続的な入力要素間の論理差です。さらに具体的に言えば、入力と出力は次のような関係になります。
m(i1) = d(i1) XOR lastInupt (== 最初の入力要素の InitialCondition プロパティ値)
m(ik) = d(ik) XOR d(ik-1)。ここで、k = 2:inputLen
lastInput = d(ik)
ここで、
d は差分符号化された入力。
m は出力メッセージ。
ik は k 番目の要素。
inputLen は d の長さ。
lastInput は d の最後の要素。
XOR は排他的論理和または演算子。
拡張機能
バージョン履歴
R2012a で導入