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coder.Message のプロパティ

コード生成の準備状態の解析時またはコード生成時に生成されたメッセージの記述

coder.Message のプロパティには、MATLAB® コードにおけるコード生成の準備状態の解析時またはコード生成時に生成されたエラー、警告、情報のメッセージの記述が格納されます。coder.Message のプロパティはすべて読み取り専用です。これらのプロパティのクエリにはドット表記を使用できます。

coder.Message オブジェクトは直接は作成しません。以下のオブジェクトは、他のオブジェクトの一部として作成されます。

  • coder.Message オブジェクトは、コード生成の準備状態の解析時に生成された各メッセージについて、coder.ScreenerInfo オブジェクトに 1 つずつ格納されます。

  • coder.Message オブジェクトは、コード生成時に生成された各メッセージについて、coder.ReportInfo オブジェクトに 1 つずつ格納されます。

これらの coder.Message オブジェクトは、コード生成の準備状態のレポートまたはコード生成レポートを関連のオブジェクトにエクスポートしたときに自動的に作成されます。詳細については、以下を参照してください。

この プロパティ は読み取り専用です。

メッセージに関連付けられている識別子。文字ベクトルとして指定します。

例: 'Coder:toolbox:unsupportedClass'

データ型: char

この プロパティ は読み取り専用です。

メッセージの種類。次の表のいずれかの値として指定します。

説明
'Error'

エラー メッセージ

'Warn'

警告メッセージ

'Info'

情報メッセージ

データ型: char

この プロパティ は読み取り専用です。

メッセージのテキスト。文字ベクトルとして指定します。

例: 'Function 'svd' is not defined for values of class 'string'.'

データ型: char

この プロパティ は読み取り専用です。

生成されたコードに関する潜在的な問題についてのメッセージのカテゴリ。次の表の値のいずれかとして指定します。これらのメッセージは、コード生成レポートの [コード洞察] タブにも表示されます。

説明
'PotentialDifferencesFromMATLAB'

生成されたコードと MATLAB コードの動作に関する潜在的な相違

'DataTypeIssues'

潜在的なデータ型の問題

'RowMajorIssues'

配列レイアウトが原因で発生する可能性のある効率低下

'GpuDiagnostics'

グラフィックス処理装置 (GPU) に関する潜在的な問題。この値は、GPU Coder™ をお持ちの場合にのみ適用されます。

データ型: char

この プロパティ は読み取り専用です。

'GpuDiagnostics' カテゴリでは、コード生成に関する問題のトラブルシューティング、コード実行時間の改善、生成コードのメモリ使用量の削減に利用できる情報が提供されます。このプロパティは、GPU Coder をお持ちの場合にのみ適用されます。

データ型: char

この プロパティ は読み取り専用です。

メッセージの原因となったコードが含まれている MATLAB ファイルの記述。

  • ファイルにテキストが含まれる場合、このプロパティは coder.CodeFile オブジェクトになります。coder.CodeFile のプロパティ を参照してください。

  • ファイルにテキストが含まれない場合 (P コード ファイルなど)、このプロパティは coder.File オブジェクトになります。coder.File のプロパティ を参照してください。

この プロパティ は読み取り専用です。

メッセージの原因となった部分の最初の文字に対応するファイルのテキスト内での 1 ベースのインデックス。ファイルにテキストが含まれない場合 (P コード ファイルなど)、このプロパティは 0 に等しくなります。

コードを手動で検証するときは、StartIndex に対応する行番号と列番号が便利です。その情報を取得するには、関数 getLineColumn を使用します。

データ型: double

この プロパティ は読み取り専用です。

メッセージの原因となった部分の最後の文字に対応するファイルのテキスト内での 1 ベースのインデックス。ファイルにテキストが含まれない場合 (P コード ファイルなど)、このプロパティは 0 に等しくなります。

コードを手動で検証するときは、EndIndex に対応する行番号と列番号が便利です。その情報を取得するには、関数 getLineColumn を使用します。

データ型: double

バージョン履歴

R2019a で導入