我々の社会経済活動の全ては、人命の維持さえも、サイバーインフラ、つまり、サイバー世界を支える情報科学·情報通信技術のインフラに深く依存をしている。堅牢な次世代のサイバーインフラを構築するためには、人類が抱えている様々な課題を正確に認識する必要がある。そのためには、全てのステークホルダーを巻き込み、誰も取り残さず、個々の多様性を考慮する包摂性が重要である。つまり、社会課題を明確に認識した上で革新的な解決策を提案し、新技術の社会受容性を確認する必要がある。本講演は、我々が包摂的に進める次世代サイバーインフラの研究開発を紹介する。