コースの詳細
この2日間コースでは、ターゲット ハードウェアの制約や、データ型・メモリー使用量・アルゴリズムの実行効率性などの要求を 満たすコードを Simulink<sup>®</sup> モデルから自動的に生成させる方法を学びます。生成コードを検証するためのバックトゥバックテスト(SILS)、また、生成コードに影響のあるSimulink モデルの詳細設定やブロック パラメーター、データ オブジェクトを駆使したカスタマイズについても学ぶことができます。本コースは、 Embedded Coder<sup>®</sup> による組み込みコードの生成、検証、および実装を検討されている方にお勧めです。
内容:
- 生成コードの構成と実行
- コード生成のオプションと最適化
- マルチレートシステムおよび、非周期的なシステムのコード生成
- 生成コードのカスタム化
- データのカスタム化
- コードの配布
1 日目
組み込みコードの生成
目的: 組み込みコード生成用の Simulink モデルの設定方法と、生成されたコードの内容について学習します
- 組み込みアプリケーションのアーキテクチャ
- システム仕様
- ERTコードの生成
- コードモジュール
- 生成されたコードのデータ構造
- Embedded Coderのビルドプロセス
生成コードと外部コードの統合
目的: 生成コードと外部コードを統合して実行するために、モデルとその他必要なファイルを編集する方法を学習します。
- 外部コード統合の概要
- モデルエントリポイント
- 実行ハーネスの作成
- 生成コードのパッケージ化
リアルタイム実行
目的: マルチレート システムのシングルタスク、およびマルチタスク設定でのコード生成について学習します。
- リアルタイムハーネス
- シングルレートシステムおよびマルチレートシステムの実行方式
- シングルレートモデルの生成コード
- マルチレートシングルタスクコード
- マルチレートマルチタスクコード
関数プロトタイプの制御
目的: コード生成されたモデル エントリー ポイントの関数プロトタイプをカスタマイズする方法を学習します。
- 既定のモデル関数プロトタイプ
- 関数プロトタイプの変更
- 変更された関数プロトタイプを使用した生成コード
- カスタマイズされたエントリ ポイントを使用した生成コードの呼び出し
- モデル関数プロトタイプに関する考慮事項
- 再利用可能な関数インターフェイス
バス オブジェクトとモデル参照
目的: バス信号のデータ型とストレージ クラスを制御し、外部モデルを参照するモデルのコード生成で活用する方法を学びます。
- バス信号とモデル参照
- バス信号のデータ型の制御
- バス信号のストレージ クラスの制御
2 日目
生成コードの最適化
目的: 開発しているアプリケーションの必要要件を把握し、その実現に最適なモデル設定について学習します。
- 最適化の考慮事項
- 不要なコードの削除
- 不要なデータサポートの削除
- データストレージの最適化
- コード生成の目的
Simulink のデータ特性のカスタマイズ
目的: Simulink のデータ型およびストレージ クラスの制御方法を学習します。
- データ特性
- Simulink環境のデータ型コンフィギュレーション
- Simulink環境のストレージクラス
- ストレージクラスの設定
- シンボルに対するストレージクラスの影響
データ オブジェクトを使用したデータ特性のカスタマイズ
目的: データ オブジェクトを用いたデータ型およびストレージ クラスの制御方法を学習します。
- Simulink データオブジェクトの概要
- データオブジェクトによるデータ型の指定
- データオブジェクトによるストレージクラスの指定
- データディクショナリ
生成コード アーキテクチャのカスタマイズ
目的: アプリケーションの必要要件に応じて、生成コードの構造を制御する方法を学びます。
- Simulinkモデルのアーキテクチャ
- Simulinkコードの分離
- 再利用可能なコードの生成
- コード配置オプション
コードの効率性および準拠性の改善
目的: 生成されたコードの効率性を調査し、標準およびガイドラインへの準拠を検証する方法を学びます。
- モデル アドバイザー
- ハードウェア実装パラメーター
- 標準とガイドラインの準拠
レベル: 中級
必要条件:
- Simulink基礎 (もしくは、自動車分野向けSimulink基礎).さらに、C言語の知識があるとなお可。
期間: 2 日間
言語: Deutsch, English, Français, 日本語, 한국어