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canMessage

ユーザー指定の構造に基づいてCANメッセージを構築する

構文

message = canMessage(id,extended,datalength)

message = canMessage(id,extended,datalength,'ProtocolMode','CAN FD')

message = canMessage(candb,messagename)

説明

message = canMessage(id,extended,datalength) は、生のメッセージ情報から CAN メッセージ オブジェクトを作成します。

message = canMessage(id,extended,datalength,'ProtocolMode','CAN FD') は CAN FD メッセージを作成します。デフォルトの ProtocolMode は標準の 'CAN' です。

message = canMessage(candb,messagename) は、指定されたデータベース内のメッセージ定義を使用してメッセージを作成します。ProtocolMode はメッセージ データベースで定義されているため、データベースを使用するときに canMessage への引数として指定することはできません。

例

CANメッセージを作成する

拡張 ID 形式の CAN メッセージを作成します。

message1 = canMessage(2500,true,4)

message1 = 

  Message with properties:

   Message Identification
    ProtocolMode: 'CAN'
              ID: 2500
        Extended: 1
            Name: ''

   Data Details
       Timestamp: 0
            Data: [0 0 0 0]
         Signals: []
          Length: 4

   Protocol Flags
           Error: 0
          Remote: 0

   Other Information
        Database: []
        UserData: []

CAN FDメッセージを作成する

標準 ID 形式で CAN FD メッセージを作成します。

message2 = canMessage(1000,false,64,'ProtocolMode','CAN FD')

message2 = 

  Message with properties:

   Message Identification
    ProtocolMode: 'CAN FD'
              ID: 1000
        Extended: 0
            Name: ''

   Data Details
       Timestamp: 0
            Data: [1×64 uint8]
         Signals: []
          Length: 64
             DLC: 15

   Protocol Flags
             BRS: 0
             ESI: 0
           Error: 0

   Other Information
        Database: []
        UserData: []

データベース定義を使用してメッセージを作成する

CAN データベースの定義を使用してメッセージを作成します。

candb = canDatabase("C:\myVNTData\VehicleInfo.dbc")
message3 = canMessage(candb,"WheelSpeeds")

message3 = 

  Message with properties:

   Message Identification
    ProtocolMode: 'CAN'
              ID: 1200
        Extended: 0
            Name: 'WheelSpeeds'

   Data Details
       Timestamp: 0
            Data: [0 0 0 0 0 0 0 0]
         Signals: [1×1 struct]
          Length: 8

   Protocol Flags
           Error: 0
          Remote: 0

   Other Information
        Database: [1×1 can.Database]
        UserData: []

入力引数

id — メッセージのID

数値

数値として指定されたメッセージの ID。この ID が拡張形式を使用している場合は、extended 引数を true に設定します。

例: 2500

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

extended — メッセージIDが拡張されているかどうかを示す

true | false

メッセージ ID が標準タイプか拡張タイプかを示します (true または false として指定)。論理値 true は ID が拡張タイプであることを示し、false は標準タイプであることを示します。

例: true

データ型: logical

datalength — メッセージデータの長さ

整数値0～8

メッセージ データの長さ。0 から 8 までの整数値として指定されます。

例: 8

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

candb — CANデータベース

CANデータベースオブジェクト

データベース オブジェクトとして指定された CAN データベース。データベースにはメッセージ定義が含まれています。

例: candb = canDatabase('CANdb.dbc')

messagename — メッセージ名

文字ベクトル | string

データベース内のメッセージ定義の名前。文字ベクトルまたは文字列として指定されます。

例: 'VehicleDataMulti'

データ型: char | string

出力引数

message — CANメッセージ

CANメッセージオブジェクト

CAN メッセージは、can.Message のプロパティ を使用して CAN メッセージ オブジェクトとして返されます。

バージョン履歴

R2009a で導入

参考

関数

• attachDatabase | canDatabase | extractAll | extractRecent | extractTime | pack | unpack | transmit | transmitPeriodic

プロパティ

• can.Message のプロパティ