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can.Message のプロパティ

can.Message オブジェクトのプロパティ

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次のプロパティを使用して、CAN および CAN FD メッセージ設定を確認または構成します。canMessage を使用して CAN メッセージを作成します。

メッセージの識別

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この プロパティ は読み取り専用です。

ProtocolMode プロパティは、CAN メッセージが構成されている通信プロトコル (CAN または CAN FD のいずれか) を示します。

値は、canChannel 関数を使用してメッセージを構成するときに定義されます。

データ型: char

この プロパティ は読み取り専用です。

ID プロパティは、CAN メッセージの数値識別子を表します。値の範囲は次のとおりです。

  • 標準識別子の場合は0～2047

  • 拡張識別子の場合は0～536,870,911

メッセージ ID は構築時に設定できます。たとえば、標準識別子の値が 300、データ長が 8 バイトになるように設定するには、次のように入力します。

message = canMessage(300,false,8)

16 進数値の場合は、hex2dec 関数を使用して変換します。

データ型: double

この プロパティ は読み取り専用です。

Extended プロパティは、CAN メッセージの識別子タイプです。次の値に応じて、標準識別子または拡張識別子のいずれかになります。

  • false — 識別子タイプは標準 (11 ビット) です。

  • true — 識別子タイプが拡張されています (29 ビット)。

メッセージの拡張プロパティは、構築時に構成できます。たとえば、メッセージ識別子のタイプを拡張に設定し、ID を 2350、データ長を 8 バイトに設定するには、次のように入力します。

message = canMessage(2350,true,8)

データ型: logical

この プロパティ は読み取り専用です。

Name プロパティは、メッセージの名前を文字ベクトル値として表示します。この値は、データベースで定義したメッセージの名前から取得されます。生のメッセージを定義している場合、このプロパティを編集することはできません。

データ型: char

データの詳細

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Timestamp プロパティは、CAN チャネルでメッセージが受信された時刻を表示します。この時間は受信チャネルの開始時間に基づいています。

メッセージを作成するときに値を設定するとよいかもしれません。たとえば、メッセージのタイムスタンプを 12 に設定するには、次のように入力します。

message.Timestamp = 12

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | fi

CAN メッセージ内の生データを定義するには、Data プロパティを使用します。データは、メッセージで指定したデータ長に基づく uint8 値の配列です。

たとえば、CAN メッセージを作成し、そのデータを定義するには、次のようにします。

message = canMessage(2500,true,8)
message.Data = [23 43 23 43 54 34 123 1]

メッセージ定義に CAN データベースを使用している場合は、Signals プロパティ構造で値を直接指定できます。

pack 関数を使用して、メッセージにデータを読み込むこともできます。

データ型: uint8

Signals プロパティを使用すると、CAN メッセージに定義された復号化された信号値を表示および編集できます。メッセージに定義された信号がない場合、またはメッセージにデータベースが添付されていない場合、このプロパティは空の構造を表示します。このプロパティの入力値は信号の種類によって異なります。

CAN メッセージを作成します。

message = canMessage(canDb,'messageName');

メッセージ信号を表示します。

message.Signals
    VehicleSpeed: 0
       EngineRPM: 250

信号の値を変更します。

message.Signals.EngineRPM = 300

データ型: struct

CAN メッセージの長さ（バイト単位）。uint8 値として指定されます。これは、Data ベクトル内の要素の数を示します。CAN メッセージの場合、長さは 8 バイトに制限されます。CAN FD メッセージの場合、長さは 0 ～ 8、12、16、20、24、32、48、または 64 バイトになります。

データ型: uint8

この プロパティ は読み取り専用です。

CAN FD メッセージ データの長さコード。uint8 値として返されます。これは Length プロパティに関連します。8 バイトまでのサイズは同じですが、12、16、20、24、32、48、および 64 バイトのデータ長を指定するために、9 (バイナリ 1001) から 15 (バイナリ 1110) の範囲の DLC 値が使用されます。詳細については、「CAN FD - 基本的な考え方」を参照してください。

データ型: uint8

プロトコル フラグ

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BRS プロパティは、CAN FD メッセージのビット レート切り換えが設定されていることを示します。これにより、メッセージのデータ フェーズのビット レートが、アービトレーション フェーズのビット レートよりも高速 (true) か、同じ (false) かが決まります。詳細については、「CAN FD - 基本的な考え方」を参照してください。

データ型: logical

この プロパティ は読み取り専用です。

ESI プロパティは、CAN FD メッセージのエラー状態インジケーター フラグが設定されていることを示します。詳細については、「CAN FD - 基本的な考え方」を参照してください。

データ型: logical

この プロパティ は読み取り専用です。

Error プロパティは、true の場合、CAN メッセージがエラー フレームであることを示します。

データ型: logical

CAN メッセージをリモート フレームとして指定するには、Remote プロパティを使用します。

  • false (デフォルト) — メッセージはリモート フレームではありません。

  • true — メッセージはリモート フレームです。

Remote のデフォルト値を変更してメッセージをリモート フレームにするには、次のように入力します。

message.Remote = true

データ型: logical

その他の情報

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Database プロパティには、接続された CAN データベースに関する情報が格納されます。チャネル メッセージがデータベースに添付されていない場合、プロパティ値は空の構造体 [] になります。CAN チャネルの Database プロパティは編集できますが、CAN メッセージの Database プロパティは編集できません。

CAN メッセージに添付されたデータベースに関する情報を表示するには、次のように入力します。

message.Database

CAN チャネルのデータベース情報を C:\Database.dbc に設定するには、次のように入力します。

channel.Database = canDatabase('C:\Database.dbc')

ヒント

等号やアンパサンドなどの英数字以外の文字を含む CAN データベース ファイル名は、Vehicle Network Toolbox™ と互換性がありません。データベース名にピリオドを使用できます。CAN データベース ファイルを使用する前に、英数字以外の文字を含む名前に変更してください。

データ型: struct

UserData プロパティを使用して、CAN メッセージまたは J1939 パラメータ グループ、チャネル、またはデータベース オブジェクトに保存するカスタム データを入力します。UserData を指定してオブジェクトを保存すると、カスタム データが自動的に保存されます。UserData を指定してオブジェクトをロードすると、カスタム データが自動的にロードされます。

ヒント

UserData を使用してオブジェクトを保存および読み込むときに予期しない結果を回避するには、カスタム データを単純なデータ型と構造で指定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | char | string | struct | table | cell | function_handle | categorical | datetime | duration | calendarDuration | fi
複素数のサポート: あり

バージョン履歴

R2009a で導入

参考

関数

トピック

外部の Web サイト