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3D 環境での車両運動操作の実行

この例では、3D 環境で車両運動操作を実行する方法を示します。車両運動モデルを 3D 環境と統合することにより、先進運転支援システム (ADAS) および自動運転 (AD) の知覚、計画、制御のソフトウェアをテストできます。3D 可視化エンジンのプラットフォームの要件やハードウェアの推奨事項については、Unreal Engine シミュレーション環境の要件と制限を参照してください。

  1. テスト用リファレンス アプリケーションの作業コピーを作成して開きます。たとえば、ダブルレーン チェンジ リファレンス アプリケーションを開きます。

  2. 操作のシミュレーションを実行します。既定では、3D 環境は無効になっています。

    シミュレーションを実行すると、Visualization サブシステムにより、ドライバー、車両、および応答の情報が提供されます。ステアリング、車両速度、エンジン回転数、横方向加速度などの車両信号のログが操作時にリファレンス アプリケーションで記録されます。ログに記録された信号をシミュレーション データ インスペクターを使用してインポートし、そのデータを調べることができます。

    Image of Visualization subsystem

    要素説明

    Driver Commands

    ドライバーの指令:

    • ハンドホイール角度

    • 加速指令

    • 制動指令

    Vehicle Response

    車両の応答:

    • エンジン回転数

    • 車両速度

    • 加速指令

    Lane Change Scope ブロック

    時間に対する車両の横方向の変位:

    • 赤の線 — コーンで示される右車線境界線

    • オレンジの線 — コーンで示される左車線境界線

    • 青の線 — 基準軌跡

    • 緑の線 — 実際の軌跡

    Steer, Velocity, Lat Accel Scope ブロック

    • SteerAngle — 時間に対するステアリング角度

    • <xdot> — 時間に対する縦方向の車両速度

    • <ay> — 時間に対する横方向加速度

    Vehicle XY Plotter

    車両の横方向の距離に対する縦方向の距離

    ISO 15037-1:2006 ブロック

    ステアリング ホイールの角度とトルク、縦方向と横方向の速度、横滑り角など、ISO 規格の測定信号をシミュレーション データ インスペクターに表示します。

  3. 3D 可視化環境を有効にします。Visualization サブシステムで 3D Engine ブロックを開きます。パラメーターを次のように設定します。

    • [3D エンジン][有効]

    • [シーン名] をいずれかのシーン (例: [Double lane change])。

      3D engine Scene parameter option set to double lane change.

    • シーン内に車両を配置するには、次を行います。

      1. 位置の初期化方法を選択します。

        • シーンに推奨 — 車両の初期位置をシーンの推奨される値に設定

        • ユーザー指定 — 車両の初期位置を独自に設定

      2. [モデル ワークスペースを初期値で更新] をクリックして、モデル ワークスペースの車両の初期位置を適用される値で上書きします。

  4. リファレンス アプリケーションを再度実行します。シミュレーションの実行中に、Simulation 3D Viewer で車両の応答を表示します。

    カメラ ビューを滑らかに切り替えるには、次のキーボード ショートカットを使用します。

    キーボード ショートカットカメラ ビュー

    1

    左後方

    A diagram shows numbered key commands corresponding to camera views

     アニメーション GIF の表示

    2

    後方

    3

    右後方

    4

    5

    内部

    6

    7

    左前方

    8

    前方

    9

    右前方

    0

    その他のカメラ コントロールについては、次のキーボード ショートカットを使用します。

    キーボード ショートカットカメラ コントロール
    Tab

    シーン内のすべての車両間でビューを切り替えます。

     アニメーション GIF の表示

    マウスのスクロール ホイール

    車両からのカメラの距離を制御します。

     アニメーション GIF の表示

    L

    カメラのラグ効果のオンとオフを切り替えます。ラグ効果を有効にすると、カメラ ビューに以下が含まれます。

    • 車両の並進加速度に基づく位置のラグ

    • 車両の回転速度に基づく回転のラグ

    このラグにより、車両の加速と回転の全体的な可視化が改善されます。

     アニメーション GIF の表示

    F

    フリー カメラ モードのオンとオフを切り替えます。フリー カメラ モードを有効にすると、マウスを使用してカメラのピッチとヨーを変更できます。このモードを使用すると、車両の周りをカメラが旋回移動できます。

     アニメーション GIF の表示

    たとえば、ダブルレーン チェンジ操作を実行するときは、カメラを使用して車両の車線変更を可視化します。

    • 後方

      3D scene back camera view of vehicle.

    • 左前方

      3D scene front left camera view of vehicle.

    • 内部

      3D scene internal camera view of vehicle.

    メモ

    • Simulation 3D Viewer を開くおよび閉じるには、Simulink® の [実行] ボタンおよび [停止] ボタンを使用します。Simulation 3D Viewer を手動で閉じると、Simulink でシミュレーションが停止してエラーが表示されます。

    • 3D 可視化環境を有効にしている場合、シミュレーションのステップを戻すことはできません。

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