ダービン・ワトソン検定
目的
ダービン・ワトソン検定は、時系列データの残差間の自己相関の有無を評価します。
定義
ダービン・ワトソン検定統計量 DW
は次のようになります。
ここで、ri は i 番目の生の残差、n は観測値の個数です。
使用方法
近似モデル (mdl
など) を取得した後、fitlm
または stepwiselm
を使用して、次の方法によりダービン・ワトソン検定を実行できます。
dwtest(mdl)
LinearModel
クラスの dwtest
メソッドを参照してください。残差間の自己相関の検定
この例では、線形回帰モデルの残差間の自己相関を検定する方法を示します。
標本データを読み込んで線形回帰モデルをあてはめます。
load hald
mdl = fitlm(ingredients,heat);
両側ダービン・ワトソン検定を実行し、線形モデル mdl
の残差間に自己相関があるか判定します。
[p,DW] = dwtest(mdl,'exact','both')
p = 0.8421
DW = 2.0526
ダービン・ワトソン検定統計量の値は 2.0526 です。 値は 0.8421 であり、残差の自己相関がないことを示しています。
参考
LinearModel
| fitlm
| stepwiselm
| plotResiduals
| dwtest