Simulink および MATLAB ワークスペースとのパラメーターの共有
"パラメーター" は、以下に該当する定数データ オブジェクトです。
MATLAB® ベース ワークスペースでの定義が可能。
マスク内で定義および初期化する Simulink® ブロック パラメーターから派生させることが可能。
チャートの親 Simulink モデルに追加したデータ ディクショナリから派生させることが可能。
パラメーターを使用して、データの値とプロパティのハードコードを回避します。Simulink パラメーターをチャートと共有すると、モデルとの整合性を維持できます。
ステート、MATLAB 関数、真理値表など、チャート内の複数の Stateflow® オブジェクト内のパラメーター値にアクセスできます。データ プロパティを定義する次のような式にパラメーターを含めることができます。
サイズ
型
初期値
最小値と最大値
固定小数点データのプロパティ
詳細については、MATLAB 式を使用したデータ プロパティの指定を参照してください。
MATLAB ベース ワークスペースからのパラメーターの初期化
MATLAB ベース ワークスペースおよび Stateflow 階層で定義することにより、パラメーターを初期化できます。
MATLAB ベース ワークスペース内で変数を定義して初期化します。
Stateflow 階層で、MATLAB 変数と同じ名前のデータ オブジェクトを定義します。
Stateflow データ オブジェクトのスコープを [パラメーター] に設定します。
シミュレーションが開始されると、データが解決されます。このプロセス中に、Stateflow パラメーターは、関連付けられている MATLAB 変数から値を取得します。
チャートとの Simulink パラメーターの共有
Stateflow チャートを含む Simulink サブシステムのパラメーターは、サブシステム用のマスクを作成することによって共有できます。
親サブシステムの Simulink マスク エディターで、Simulink パラメーターを定義して初期化します。
Stateflow 階層で、Simulink パラメーターと同じ名前のデータ オブジェクトを定義します。
Stateflow データ オブジェクトのスコープを [パラメーター] に設定します。
シミュレーションが開始されると、Simulink により、最下位レベルのマスク サブシステムで、Stateflow データ オブジェクトのパラメーターへの解決が試みられます。失敗した場合は、モデルの階層構造の上位レベルのマスク サブシステムでデータ オブジェクトがパラメーターに解決しようと、Simulink によりモデル階層が上に移動されます。
チャートへのデータ ディクショナリの追加
Stateflow チャートにデータ ディクショナリを追加するには、そのデータ ディクショナリを、チャートを含む Simulink モデルにインポートします。モデル エクスプローラーでは、データ ディクショナリは次のような複数の場所に表示されます。
[Simulink ルート] コンポーネントの下。
チャート ワークスペース内の [外部データ] コンポーネントの下。
データ ディクショナリをモデルにインポートする手順については、ディクショナリ データのインポートとエクスポート (Simulink)を参照してください。
インポートされたデータ ディクショナリからエントリを読み取るには、その項目をパラメーターとして [シンボル] ペインに追加します。エントリとパラメーターは同じ名前でなければなりません。手順については、Stateflow データの追加を参照してください。