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カバレッジ設定

基本カバレッジ設定

[カバレッジ] ペインの概要

Simulink® Coverage™ 解析オプションを指定します。

カバレッジ解析を有効にする

カバレッジ解析を有効にします。カバレッジ オプションの指定を参照してください。

設定

オン

シミュレーション時にカバレッジ データが収集されます。

オフ (既定)

シミュレーション時にカバレッジ データは収集されません。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovEnable
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

カバレッジ解析のスコープ

解析で収集するカバレッジ データの対象をシステム全体にするのか、特定の参照モデル、オブザーバー モデルにするのか、サブシステムにするのかを指定します。

設定

システム全体 (既定)

最上位モデル、およびサポートされるすべてのサブシステムとモデル参照のカバレッジ データが収集されます。

参照モデル

1 つ以上の参照モデルのカバレッジ データが収集されます。参照モデルを指定するには、モデルの選択パラメーターを使用します。最上位モデル自体を指定することもできます。

サブシステム

特定のサブシステムのカバレッジ データが収集されます。サブシステムを指定するには、サブシステムの選択パラメーターを使用します。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovScope
型:文字ベクトルまたは string
値: 'EntireSystem' | 'ReferencedModels' | 'Subsystem'
既定の設定: 'EntireSystem'

モデルの選択

カバレッジを収集する参照モデルを指定します。

設定.  [カバレッジ解析対象のモデルを選択] ダイアログ ボックスで、カバレッジを収集する参照モデルおよびオブザーバー モデルを選択します。最上位モデルを選択することもできます。モデル名の横のアイコンは、次のシミュレーション モードを表します。[ノーマル]、[SIL]、または [PIL]。[ノーマル] モードのオブザーバー モデルのみがカバレッジ用に解析されます。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

メモ

ユーザー インターフェイスとは異なり、コマンド ラインでは、モデルをカバレッジに含めるのではなく、カバレッジから "除外" します。

パラメーター: CovModelRefExcluded
型:文字ベクトルまたは string
値: モデル名のコンマ区切りリスト (たとえば、'mRefA, mRefB, mRefC')。同じモデルが 2 つのシミュレーション モードで参照されている場合、'mRefA:normal, mRefA:sil' のように、: を使用して区別できます。
既定の設定: ''

サブシステムの選択

Simulink Coverage がカバレッジ データ収集の対象にするサブシステムのパスを指定します。最上位モデルを基準とした相対パスを指定します。

設定.  カバレッジ収集の対象にするサブシステムを選択します。

Subsystem Selection dialog box shows the top model and the subsystem hierarchy beneath it.

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovPath
型:文字ベクトルまたは string
値: 最上位 Simulink システムを基準とするがそのシステムは除いた、サブシステムの相対パス (たとえば、'Subsys1/subsys2')
既定の設定: '/'。システム全体のカバレッジ データがレポートされます。

MATLAB ファイルのカバレッジを記録

外部 MATLAB® ファイル内の MATLAB 関数のカバレッジを有効にします。関数はモデル内の MATLAB Function ブロックまたは Stateflow® チャートから呼び出すことができます。MATLAB 関数のモデル カバレッジを参照してください。

設定

オン (既定)

外部 MATLAB ファイル内の MATLAB 関数のカバレッジ データが収集されます。関数はモデル内の MATLAB Function ブロックまたは Stateflow チャートから呼び出すことができます。

オフ

外部 MATLAB ファイルのカバレッジ データは収集されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovExternalEMLEnable
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'on'

C/C++ S-Function のカバレッジを記録

モデル内の S-Function ブロックの C/C++ コードのカバレッジを有効にします。Simulink モデルのカスタム C/C++ コードのカバレッジも参照してください。

モデルに C/C++ S-Function が含まれている場合には、[C/C++ S-Function のカバレッジを記録] を選択またはクリアすることで、カバレッジ checksum を変更できます。

設定

オン (既定)

モデル内の S-Function ブロックの C/C++ コードに関するカバレッジ データが収集されます。

オフ

モデルで使用されている C/C++ コードに関するカバレッジ データは収集されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovSFcnEnable
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'on'

構造カバレッジ レベル

収集するカバレッジ データの種類を選択します。モデル カバレッジの種類も参照してください。

設定

判定 (既定)

解析により、シミュレーション時の判定カバレッジが計算されます。

判定カバレッジ解析では、演算が true または false のいずれに評価されるのかに基づいて、アクションを実行するブロックをチェックします。たとえば、Abs ブロックはまず、入力が 0 未満かどうかを評価してから、その結果に従ってアクションを実行します。true または false に評価される可能性のある各演算について、解析により、シミュレーション時における true の結果の割合および false の割合がレポートされます。

判定カバレッジ (DC)を参照してください。

条件判定

解析により、シミュレーション時の条件カバレッジおよび判定カバレッジが計算されます。

条件カバレッジ解析では、入力の論理的組み合わせを出力するブロック (Logical Operator ブロックなど) をチェックします。各ブロックについて、解析により、シミュレーション時に入力が true であった割合および false であった割合が記録されます。

条件カバレッジ (CC)を参照してください。

改良条件判定カバレッジ (MCDC)

解析により、シミュレーション時における改良条件判定カバレッジ (MCDC) が計算されます。

改良条件判定カバレッジ (MCDC)を参照してください。

ブロックの実行

この解析では、各ブロックがシミュレーション時に少なくとも 1 回実行されるかチェックされます。

実行カバレッジ (EC)を参照してください。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovMetricStructuralLevel
型:文字ベクトルまたは string
値: 'BlockExecution' | 'ConditionDecision' | 'Decision' | 'MCDC'
既定の設定: 'Decision'

ルックアップ テーブル

ルックアップ テーブル カバレッジを有効にします。モデル カバレッジの種類を参照してください。

設定

オン

ルックアップ テーブルをもつブロックのカバレッジをチェックします。テーブルの各間隔が少なくとも 1 回実行された場合、テスト ケースでルックアップ テーブルのフル カバレッジが得られます。

オフ (既定)

ルックアップ テーブル カバレッジは記録されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovMetricLookupTable
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

信号範囲

信号範囲カバレッジを有効にします。モデル カバレッジの種類を参照してください。

設定

オン

出力信号がある各ブロックの最大信号値および最小信号値が記録されます。

オフ (既定)

信号範囲情報は記録されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovMetricSignalRange
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

信号サイズ

信号サイズ カバレッジを有効にします。モデル カバレッジの種類を参照してください。

設定

オン

可変サイズの出力信号をもつ各ブロックの最大、最小、および割り当て済みの信号サイズが記録されます。可変サイズの信号の基礎を参照してください。

オフ (既定)

信号サイズ情報は記録されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovMetricSignalSize
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

オブジェクティブと制約

Simulink Design Verifier™ ブロックで指定されたオブジェクティブと制約のカバレッジを有効にします。モデル カバレッジの種類を参照してください。

設定

オン

Simulink Design Verifier ブロックを使用して、モデルのオブジェクティブと制約を指定できます。こうしたオブジェクティブが達成されるかどうかをチェックするには、まずこれらのブロックを使用してテスト ケースを生成します。元のモデルでこれらのテスト ケースを実行し、指定したオブジェクティブが少なくとも 1 回達成されたかどうかを記録できます。このカバレッジを記録するには、このパラメーターを有効にします。

例については、Simulink Design Verifier カバレッジを参照してください。

オフ (既定)

Simulink Design Verifier ブロックのカバレッジ情報は記録されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovMetricObjectiveConstraint
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

整数オーバーフローで飽和

整数オーバーフローで飽和カバレッジを有効にします。モデル カバレッジの種類を参照してください。

設定

オン

Abs ブロックなどの特定のブロックでは、整数オーバーフローで飽和しなければならないように指定できます。このパラメーターを有効にした場合、これらのブロックがシミュレーション時に飽和した回数が記録されます。

オフ (既定)

整数オーバーフローで飽和の情報は記録されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovMetricSaturateOnIntegerOverflow
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

関係演算子の境界

関係演算子の境界カバレッジを有効にします。モデル カバレッジの種類を参照してください。

設定

オン

Relational Operator や If ブロックなどの特定のブロックでは関係演算を使用します。このパラメーターを有効にした場合、カバレッジ解析により、該当する演算が、等しい (整数) またはほぼ等しい (浮動小数点) 値を使用して実行されるかどうかチェックされます。

オフ (既定)

関係演算子の境界カバレッジの情報は記録されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovMetricRelationalBoundary
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

関係演算子の境界カバレッジの絶対許容誤差

関係演算子の境界カバレッジの絶対許容誤差の値を指定します。関係演算子の境界カバレッジを参照してください。

設定.  浮動小数点値を入力します。浮動小数点数を参照してください。

関係演算子の境界カバレッジは、関係演算子をもつブロック (Relational Operator ブロックなど) をチェックします。解析により、差がこの値以下の浮動小数点オペランドを使用して演算が実行されるかどうかチェックされます。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovBoundaryAbsTol
型:浮動小数点数
値: 1e-06 などの絶対許容誤差値
既定の設定: 1e-05

関係演算子の境界カバレッジの相対許容誤差

関係演算子の境界カバレッジの相対許容誤差の値を指定します。関係演算子の境界カバレッジを参照してください。

設定.  1 未満の数値を入力します。

関係演算子の境界カバレッジは、関係演算子をもつブロック (Relational Operator ブロックなど) をチェックします。解析により、差がオペランドのこの割合以下の浮動小数点オペランドを使用して演算が実行されるかどうかチェックされます。

たとえば、「0.01」と入力した場合、解析により、差が次の値以下であるオペランドを使用してモデル内の演算 lhs < = rhs が実行されるかどうかチェックされます。

0.01 * max(|lhs|,|rhs|)

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovBoundaryRelTol
型:浮動小数点数
値: 0.001 などの相対許容誤差値
既定の設定: 0.01

ワークスペース変数の最後の実行を保存

シミュレーションでのカバレッジ データを MATLAB 変数に保存します。

後でこの変数からカバレッジ情報を取得できます。たとえば、判定カバレッジ情報を取得するには、関数 decisioninfo を使用します。関数の完全なリストについては、カバレッジ データの管理を参照してください。

設定

オン

カバレッジ データが、MATLAB ワークスペース内の cvdata オブジェクトに保存されます。直前のカバレッジ実行の変数名パラメーターを使用してオブジェクト名を指定します。各シミュレーションで変数名をインクリメントパラメーターを使用して、シミュレーションごとに新しいオブジェクトを作成することを選択します。

オフ (既定)

カバレッジ データは MATLAB 変数に保存されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovSaveSingleToWorkspaceVar
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

直前のカバレッジ実行の変数名

直前のシミュレーションのカバレッジ結果が含まれる cvdata オブジェクトの名前を指定します。

設定.  coverageData などの名前を入力します。

シミュレーションごとに新しい変数でカバレッジ結果を保存する場合は、各シミュレーションで変数名をインクリメントパラメーターを使用します。元の名前にカウンター値を追加して新しい変数名が作成されます (たとえば、coverageData1、coverageData2 など)。

既定の変数名は covdata です。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovSaveName
型:文字ベクトルまたは string
値: cvdata オブジェクトに付ける名前
既定の設定: 'covdata'

各シミュレーションで変数名をインクリメント

新しいシミュレーションごとに新しい変数を作成してカバレッジ結果を保存します。

設定

オン

シミュレーションごとに新しい cvdata オブジェクトでカバレッジ結果を保存します。

最初のシミュレーションの元の変数名にカウンター値を追加して新しい変数名が作成されます。直前のカバレッジ実行の変数名パラメーターを使用して元の変数名を指定します。

オフ (既定)

新しいシミュレーションごとに前のシミュレーションのカバレッジ結果を上書きします。単一の cvdata オブジェクトで最新のシミュレーションのカバレッジ結果を保存します。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovNameIncrementing
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

データ ファイル名の自動保存

カバレッジ データの自動保存先 .cvt ファイルの名前を指定します。

設定.  ファイル名を入力します。既定の名前は $ModelName$_cvdata です。ここで、$ModelName$ はモデル名です。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovDataFileName
型:文字ベクトルまたは string
値: .cvt ファイルに付ける名前
既定の設定: '$ModelName$_cvdata'

出力ディレクトリ

カバレッジ出力ファイルを保存するフォルダーを指定します。

設定.  フォルダーのパスを入力します。絶対パスまたは現在の作業フォルダーを基準とした相対パスを入力できます。

既定では、ファイルは、現在の作業フォルダーを基準としたサブフォルダー slcov_output/$ModelName$ に保存されます。ここで、$ModelName$ はモデル名です。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovOutputDir
型:文字ベクトルまたは string
値: フォルダーのパス
既定の設定: 'slcov_output/$ModelName$'

カバレッジの詳細設定

カバレッジの記録期間を制限

指定した時間間隔のカバレッジのみを記録します。

たとえば、シミュレーションの初期に一時的な影響をもつモデルの場合や、特定のモデル演算でのみモデル カバレッジをレポートする必要がある場合に、モデル カバレッジの記録を制限できます。

設定

オン

指定した時間間隔のカバレッジのみが記録されます。時間間隔を指定するには、以下のパラメーターを使用します。

オフ (既定)

シミュレーションの全期間でカバレッジが記録されます。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovUseTimeInterval
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

カバレッジ期間の開始時間

カバレッジ データの収集開始時間を指定します。

設定.  時間値 (秒) を入力します。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovStartTime
型:浮動小数点数
値: 2 などの時間 (秒単位)
既定の設定: 0

カバレッジ期間の終了時間

カバレッジ データの収集終了時間を指定します。

設定.  時間値 (秒) を入力します。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovStopTime
型:浮動小数点数
値: 4 などの時間 (秒単位)
既定の設定: 0

ブロック削減を強制オフ

カバレッジでサポートされている、モデル内のすべてのブロックについてカバレッジをレポートします。

設定

オン (既定)

カバレッジは、モデル内のサポートされているすべてのブロックについて記録されます。コンフィギュレーション パラメーター [ブロック削減] の値は無視されます。ブロック削減を参照してください。

オフ

ブロック削減によりモデルから実質的に削除されるブロックについては、カバレッジは記録されません。たとえば、デッド コード除去によって削減されるブロックについては、カバレッジは記録されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovForceBlockReductionOff
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'on'

Simulink 論理ブロックをショートサーキットとして扱う

Logical Operator ブロックなど、カバレッジで論理演算を実行するブロック内のオペランドの順序を考慮する必要があることを指定します。

たとえば、Logical AND ブロックへの 2 つの入力の順序を考慮すると、最初の入力が false の場合は 2 番目の入力は冗長です。したがって、最初の入力が false であるケースでは、2 番目の入力に至るパスはカバレッジで考慮されません。

設定

オン

カバレッジ解析で、別の入力によって冗長になる論理演算への入力を考慮しません。

オフ (既定)

カバレッジ解析で、論理演算へのすべての入力を考慮します。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovLogicBlockShortCircuit
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

MCDC モード

カバレッジ解析時に使用する改良条件判定カバレッジ (MCDC) の定義を指定します。Simulink Coverage における改良条件判定カバレッジ (MCDC) 定義を参照してください。

設定

マスキング

マスキング MCDC 解析を使用します。入力の独立性を確立するため、マスキング MCDC 解析では、1 つの入力を変化させながら他のすべての入力を厳密に一定に保持する必要がありません。したがって、マスキング MCDC 解析では所定のシミュレーションでより多くのオブジェクティブを達成できます。

ユニークコーズ

ユニークコーズ MCDC 解析を使用します。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovMcdcMode
型:文字ベクトルまたは string
値: 'Masking'|'UniqueCause'
既定の設定: 'Masking'

モデル内にサポートされていないブロックがある場合は警告する

モデル内にサポートされていないブロックがある場合に警告します。

設定

オン (既定)

モデル内のブロックがカバレッジ解析でサポートされていない場合に警告を示します。

オフ

サポートされていないブロックについて警告を示しません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovUnsupportedBlockWarning
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'on'

カバレッジ フィルター ファイル名

シミュレーションの前にカバレッジ解析から特定のモデル オブジェクトを除外するか、特定のカバレッジ結果を正当化するためのフィルター ファイルを指定します。

コマンド ライン API を使用してブロックのフィルターの規則を作成できます。フィルターの選択基準には、個別ブロック ID によるフィルター、同じタイプのすべてのブロックのフィルター、ブロックの特定の判定、条件、および結果のフィルターなどがあります。コード カバレッジの結果によって S-Function C++ コードをフィルター処理することもできます。

メモ

CovFilter パラメーターを使用して除外規則が含まれたモデル カバレッジ フィルターを適用して、カバレッジを収集し、シミュレーション後にフィルターを削除すると、フィルターを適用しなかった場合にそのシミュレーションでブロックが対象となるカバレッジが表示されません。そうではなく、カバレッジ フィルターはシミュレーションの後に適用することをお勧めします。この制限はコード カバレッジには適用されません。

シミュレーション後にカバレッジ フィルターを適用する例については、以下を参照してください。

設定.  フィルター規則が含まれている .cvf ファイルの絶対パスを入力します。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovFilter
型:文字ベクトルまたは string
値: .cvf ファイルの絶対パス
既定の設定:

カバレッジ メトリクスの設定

記録するカバレッジ メトリクスのタイプを指定します。モデル カバレッジの種類も参照してください。

設定.  カバレッジ メトリクスのタイプを記述する文字のシーケンスを入力します。たとえば、判定カバレッジと条件カバレッジを収集する場合は、「'dc'」と入力します。

収集するカバレッジ タイプを指定するには、以下の表に示されている 1 つ以上の文字を単一文字配列として入力します。

メモ

CovMetricSettings の使用は推奨されません。代わりに表の代替方法を使用してください。

文字カバレッジ解析への影響推奨される代替方法
d判定カバレッジを収集する構造カバレッジ レベルパラメーターを使用してください。
c条件カバレッジを収集する構造カバレッジ レベルパラメーターを使用してください。
mMCDC カバレッジを収集する構造カバレッジ レベルパラメーターを使用してください。
tルックアップ テーブル カバレッジを収集するルックアップ テーブルパラメーターを使用してください。
r信号範囲カバレッジを収集する信号範囲パラメーターを使用してください。
z信号サイズ カバレッジを収集する信号サイズパラメーターを使用してください。
oSimulink Design Verifier ブロックのカバレッジを収集するオブジェクティブと制約パラメーターを使用してください。
i整数オーバーフローで飽和カバレッジを収集する整数オーバーフローで飽和パラメーターを使用してください。
b関係演算子の境界カバレッジを収集する関係演算子の境界パラメーターを使用してください。
s論理演算を実行するブロック内のオペランドの順序をカバレッジで考慮する必要があることを指定するSimulink 論理ブロックをショートサーキットとして扱うパラメーターを使用してください。
wモデル内のブロックがカバレッジ解析でサポートされていない場合に警告を示すモデル内にサポートされていないブロックがある場合は警告するパラメーターを使用してください。
e[モデルのカラーリングを使用してカバレッジの結果を表示] を無効にする

メモ

CovHighlightResults は削除されました。警告メッセージを回避するには、CovMetricSettings に e を含めてください。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovMetricSettings
値: 各文字がカバレッジ メトリクスを意味する文字ベクトルまたは string。たとえば、'dc' は判定カバレッジと条件カバレッジを指定します。
既定の設定: 'dwe'

次のモデルのカバレッジを記録

シミュレーション時にモデル カバレッジ データを記録します。

メモ

このパラメーターは非推奨のワークフローを表します。代わりに以下のパラメーターを使用します。

設定

オン (既定)

Simulink はシミュレーション時にモデル カバレッジ データを収集します。

オフ

モデル カバレッジ データは収集されず、レポートもされません。

コマンド ライン情報

パラメーター: RecordCoverage
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'on'

参照モデルのカバレッジを記録

シミュレーション時に参照モデルのカバレッジ データを記録します。

メモ

このパラメーターは非推奨のワークフローを表します。代わりに以下のパラメーターを使用します。

設定.  以下のいずれかを入力します。

  • on:すべての参照モデルおよびオブザーバー モデルについてカバレッジ データが収集されます。

  • off:参照モデルについてカバレッジ データは収集されません。

  • filtered:モデルの選択パラメーターを使用して除外されたものを除き、すべての参照モデルおよびオブザーバー モデルについてカバレッジ データが収集されます。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovModelRefEnable
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'|'filtered'
既定の設定: 'off'

最上位モデルを含める

参照モデルに加えて最上位モデルのカバレッジを記録します。

メモ

このパラメーターは非推奨のワークフローを表します。代わりに以下のパラメーターを使用します。

設定

オン (既定)

最上位モデルについてカバレッジ データが収集されます。

オフ

最上位モデルについてカバレッジ データは収集されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovIncludeTopModel
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'on'

カバレッジ レポートのオプション

カバレッジ レポート (HTML) の特定の側面の書式設定を指定します。

メモ

レポートの書式設定を簡単に指定する方法については、結果エクスプローラーのレポートを参照してください。

設定.  フラグのスペース区切りリストを入力します。使用可能なフラグは次のとおりです。

  • '-sRT=0' — レポートを表示しない。

  • '-sVT=1' — ブラウザーでレポートの Web ビューを開く。モデル カバレッジ Web ビューのエクスポートも参照してください。

  • '-aTS=1' — モデルの概要に各テストを表示。

  • '-bRG=1' — モデルの概要で棒グラフを表示。

  • '-bTC=1' — 2 つの色付き棒グラフ (赤色、青色) を使用。

  • '-hTR=1' — モデルの概要でヒット/カウント数の割合を表示。

  • '-nFC=0' — 完全にカバーされているモデル オブジェクトをレポートしない。

  • '-nFD=0' — 完全にカバーされているモデル オブジェクトの詳細をレポートから除外。

  • '-scm=1' — 概要に循環的複雑度の数値を含める。循環的複雑度も参照してください。

  • '-bcm=1' — ブロックの詳細に循環的複雑度の数値を含める。

  • '-xEv=0' — Stateflow のイベントをレポートからフィルター。

  • '-agT=1' — カバレッジ レポートで集計されたテスト情報を表示。

  • '-xEM=1' — 実行メトリクスをカバレッジ レポートからフィルター。

  • '-req=1' — リンクされた要件をカバレッジ レポートに含める。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovHTMLOptions
型:文字ベクトルまたは string
値:
既定の設定:

カバレッジ レポートに含める追加のデータ

モデル カバレッジ レポートに cvdata オブジェクトからの追加のモデル カバレッジ データを含めます。

設定.  シミュレーションに関連付けられている cvdata オブジェクトの名前を入力します。

カバレッジを記録し、カバレッジ データをワークスペース変数に保存すると、cvdata オブジェクトが得られます。以下を参照してください。

関数 cvsim を使用してシミュレーションを実行した場合にも cvdata オブジェクトが得られます。cvsimを参照してください。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovCompData
型:文字ベクトルまたは string
値: cvdata オブジェクトの名前。
既定の設定: 既定値なし

バリアントの非アクティブな選択肢を除外

アクティベーションのタイミングが [起動] である Simulink バリアントの非アクティブな選択肢と Stateflow チャート内の非アクティブなバリアント コンフィギュレーションをカバレッジ データ結果から除外します。

設定

オン

カバレッジ レポートからバリアントの非アクティブな選択肢を除外します。

オフ (既定)

カバレッジ レポートにバリアントの非アクティブな選択肢を含めます。

カバレッジ レポートを生成する前に cvdata オブジェクトで excludeInactiveVariants プロパティの値を変更することで、シミュレーションが完了した後にバリアント レポートの動作を変更することもできます。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovExcludeInactiveVariants
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

一時停止でカバレッジの結果を更新

シミュレーション時に一時停止したときにカバレッジ レポートを更新します。レポートは、最新の一時停止または停止時までのカバレッジ結果を使用して更新されます。

設定

オン (既定)

シミュレーションを一時停止したときにカバレッジ レポートが更新されます。

オフ

シミュレーションを一時停止したときにカバレッジ レポートは更新されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovReportOnPause
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'on'

出力データを保存

カバレッジ データ結果をファイルに保存します。

設定

オン (既定)

カバレッジ データ結果がファイルに保存されます。データ ファイル名の自動保存パラメーターを使用してファイル名を指定します。

オフ

カバレッジ データ結果はファイルに保存されません。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovSaveOutputData
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'on'

累積データ収集を有効にする

連続シミュレーションによるモデル カバレッジの結果を収集します。累積カバレッジ データも参照してください。

メモ

複数のシミュレーションからカバレッジ データを累積する簡単な方法については、結果エクスプローラーからのカバレッジ データの累積を参照してください。

設定

オン (既定)

連続シミュレーションによるモデル カバレッジ データが一緒に収集されます。

累積データを単一のレポートで表示するには、累積データをカバレッジ レポートに含めるパラメーターを使用します。単一のワークスペース変数にデータを保存するには、累積カバレッジの結果をワークスペース変数に保存パラメーターおよび累積カバレッジ変数名パラメーターを使用します。

オフ

最新のシミュレーションのモデル カバレッジ データのみが保持されます。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、カバレッジ解析を有効にするを選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovEnableCumulative
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'on'

累積データをカバレッジ レポートに含める

連続シミュレーションによるモデル カバレッジの結果を単一の HTML レポートで表示します。

メモ

複数のシミュレーションからカバレッジ データを累積する簡単な方法については、結果エクスプローラーからのカバレッジ データの累積を参照してください。

設定

オン

HTML レポートで連続シミュレーションによるモデル カバレッジ データを表示します。

オフ (既定)

HTML レポートで最新のシミュレーションによるモデル カバレッジ データを表示します。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovCumulativeReport
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

累積カバレッジの結果をワークスペース変数に保存

連続シミュレーションによるモデル カバレッジ データを、MATLAB ワークスペース内の単一の cvdata オブジェクトに保存します。

後でこの変数からカバレッジ情報を取得できます。たとえば、判定カバレッジ情報を取得するには、関数 decisioninfo を使用します。関数の完全なリストについては、カバレッジ データの管理を参照してください。

メモ

複数のシミュレーションからカバレッジ データを累積する簡単な方法については、結果エクスプローラーからのカバレッジ データの累積を参照してください。

設定

オン

単一の cvdata オブジェクトで連続シミュレーションによるモデル カバレッジ データを保存します。累積カバレッジ データを参照してください。

累積カバレッジ変数名パラメーターを使用して変数名を指定します。

オフ (既定)

cvdata オブジェクトで最新のシミュレーションによるモデル カバレッジ データを保存します。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovSaveCumulativeToWorkspaceVar
型:文字ベクトルまたは string
値: 'on'|'off'
既定の設定: 'off'

累積カバレッジ変数名

連続シミュレーションによるカバレッジ データを保存する cvdata オブジェクトの名前を指定します。

メモ

複数のシミュレーションからカバレッジ データを累積する簡単な方法については、結果エクスプローラーからのカバレッジ データの累積を参照してください。

設定.  変数名を入力します (たとえば、cumulativeCoverageData)。

依存関係.  このパラメーターを有効にするには、以下を選択します。

コマンド ライン情報

パラメーター: CovCumulativeVarName
型:文字ベクトルまたは string
値: cvdata オブジェクトに付ける名前
既定の設定: 'covCumulativeData'