カバレッジ オプションの指定
カバレッジ解析を開始する前に、カバレッジ解析のオプションをいくつか指定します。[アプリ] タブで [カバレッジ アナライザー] を選択します。[カバレッジ] タブで、[設定] を選択します。
[カバレッジ] ペイン
[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [カバレッジ] ペインで、シミュレーション時に計算されるカバレッジのオプションを設定します。
カバレッジ解析を有効にする
指定したカバレッジ結果をシミュレーション時に収集してカバレッジをレポートします。[カバレッジ解析を有効にする] を選択すると、以下のセクションの設定が可能になります。
解析の範囲
ソフトウェアがカバレッジ データを収集してレポートを生成するシステムを指定します。次のオプションがあります。
解析の範囲を指定するには、[カバレッジ解析を有効にする] を選択しなければなりません。
システム全体
既定では、システム全体のカバレッジ データを生成します。カバレッジ結果には、最上位のサブシステムと、サポートされているすべてのサブシステムおよびモデル参照が含まれます。
参照モデル
選択した参照モデルおよびオブザーバー モデルのカバレッジを収集します。既定では、この設定は Model ブロックのシミュレーション モードが [ノーマル]
、[ソフトウェアインザループ (SIL)]
、[プロセッサインザループ (PIL)]
のいずれかであるすべての参照モデル、およびシミュレーション モードが [ノーマル]
であるアクティブなオブザーバー モデルのカバレッジを収集します。
Simulink® Coverage™ でカバレッジ データを収集する参照モデルおよびオブザーバー モデルを指定するには、以下を行います。
[カバレッジ解析を有効にする] を選択します。
解析の範囲として、[参照モデル] を選択します。
[モデルを選択] をクリックします。
[カバレッジ解析対象のモデルを選択] ダイアログ ボックスで、カバレッジを収集する参照モデルまたはオブザーバー モデルを選択します。最上位モデルを選択することもできます。
モデル名の横のアイコンは、その参照モデルのシミュレーション モードを表します。
複数の Model ブロックが同じモデルを参照していて、それらのシミュレーション モードが同じである場合、そのモデルのチェック ボックスを選択すると、同じシミュレーション モードに設定されているすべてのインスタンスのチェック ボックスが選択されます。
[OK] をクリックします。
サブシステム
カバレッジ解析は、選択したサブシステムに関して、シミュレーション中にカバレッジを収集します。既定では、モデル全体のカバレッジ データを生成します。カバレッジ レポートの範囲を特定のサブシステムに限定するには、次の手順に従います。
[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [カバレッジ] ペインで、[カバレッジ解析を有効にする] を選択します。
[サブシステムの選択] をクリックします。
[サブシステムの選択] ダイアログ ボックスで、カバレッジ レポートを有効にするサブシステムを選択し、[OK] をクリックします。
解析に含める
[解析に含める] セクションには次の 2 つのオプションが含まれています。
MATLAB® ファイル: モデル内の MATLAB 関数で呼び出された外部関数のカバレッジを有効にします。MATLAB Function ブロック内または Stateflow® チャート内で MATLAB 関数を定義できます。
[MATLAB ファイルのカバレッジ] オプションを選択するには、[カバレッジ解析を有効にする] を選択しなければなりません。
[C/C++ S-Function]: モデル内の C/C++ S-Function ブロックのカバレッジを有効にします。S-Function ブロックおよびそれらのブロック内の C/C++ コードについて、カバレッジ メトリクスがレポートされます。詳細については、S-Function のカバレッジ レポートの生成を参照してください。
[C/C++ S-Function] オプションを選択するには、[カバレッジ解析を有効にする] を選択しなければなりません。
カバレッジ メトリクス
このツールで実行する構造カバレッジ レベルとその他の種類のテスト ケース カバレッジ解析を選択します (モデル カバレッジの種類を参照)。Simulink Coverage は、指定したサブシステム、モデル、参照モデルについて、選択したカバレッジの種類を収集してレポートします。
構造カバレッジ レベルは、テスト ケース カバレッジ解析の厳格さの順で表示されます。
[ブロックの実行]
— 実行カバレッジ (EC)を有効にします。[判定]
— 実行カバレッジ (EC)および判定カバレッジ (DC)を有効にします。[条件判定]
— 実行カバレッジ (EC)、判定カバレッジ (DC)および条件カバレッジ (CC)を有効にします。[改良条件判定カバレッジ (MCDC)]
— 実行カバレッジ (EC)、判定カバレッジ (DC)、条件カバレッジ (CC)、および改良条件判定カバレッジ (MCDC)を有効にします。
[カバレッジ メトリクス] には、[その他のメトリクス] も含まれます。
カバレッジ メトリクスを選択するには、[カバレッジ解析を有効にする] を選択しなければなりません。
結果
[コンフィギュレーション パラメーター] の [結果] セクションで、カバレッジの結果の保存先を選択します。[結果] のオプションを設定するには、[カバレッジ] ペインで [カバレッジ解析を有効にする] を選択しなければなりません。
ワークスペース変数の最後の実行を保存 — 最後のシミュレーション実行の結果をワークスペース内の
cvdata
オブジェクトに保存します。ワークスペース変数名は [cvdata オブジェクト名] で指定します。cvdata オブジェクト名 — 最後のシミュレーション実行の結果の保存先となるワークスペース変数の名前。
cvdata
オブジェクト名を指定するには、[ワークスペース変数の最後の実行を保存] を選択しなければなりません。各シミュレーション (var1、var2、...) で変数名をインクリメントする — 新しい結果が生成されるたびにワークスペース変数名に数値を追加し、以前の結果が上書きされないようにします。このオプションを有効にするには、[ワークスペース変数の最後の実行を保存] を選択しなければなりません。
データ ファイル名の自動保存 — カバレッジ データ結果の保存先のファイル名。既定の名前は
$ModelName$_cvdata
です。$ModelName$
はモデルの名前です。出力ディレクトリ — カバレッジ データの保存先のフォルダー。既定の場所は、現在のフォルダー内の
slcov_output/$ModelName$
です。$ModelName$
はモデルの名前です。