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複数の設計の性能の比較

この例では、2 つの異なる制御システム設計の性能を比較する方法を説明します。このような比較は、たとえば、異なる調整法や補償器構造の効果を確認するために役立ちます。

最初の設計の保存

この例で使用する最初の設計は、ボード線図設計でグラフィカルに調整された補償器です。

この最初の調整法で補償器を調整した後、制御システム デザイナーで設計を保存します。

[Control System] タブの [設計] セクションで、 [保存] をクリックします。保存した設計が [データ ブラウザー][設計] 領域に表示されます。

保存した設計にはコントローラーおよびフィルター ブロックの調整した値が含まれます。アプリには固定ブロックの値は一切保存されません。

保存した設計の名前を変更するには、データ ブラウザーで設計をクリックし、新しい名前を指定します。

新しい設計の計算

[Control System] タブで、異なる調整法を使用して補償器を調整します。

[調整法] の下で [PID 調整] を選択します。

既定の [ロバスト応答時間] 仕様を使ってコントローラーを設計するには、[PID 調整] ダイアログ ボックスで [補償器の更新] をクリックします。

新しい設計と保存されている設計の比較

新しい設計と保存されている設計の両方が反映されるよう、すべてのプロットを更新します。

[Control System] タブで [比較] をクリックします。

[設計の比較] ドロップダウン リストでは現在の設計が既定でオンになっています。設計を現在の設計と比較するには、対応するチェック ボックスをオンにします。すべての解析プロットが更新されて、オンにした設計が反映されます。青いトレースは現在の設計に対応します。他の設計の応答を特定するにはプロットの凡例を参照してください。

ヒント

プロットに凡例を追加するには、プロットの上にカーソルを合わせて凡例アイコンをクリックします。

保存した設計を現在の設計と比較するには、現在の設計と保存した設計のサンプル時間が同じでなければなりません。保存した設計と一致するように現在の設計のサンプル時間を変更するには、[Control System] タブで [アーキテクチャの編集] をクリックします。その後、[アーキテクチャの編集] ダイアログ ボックスの [線形化オプション] タブで、作業領域とレート変換メソッドを指定します。

以前に保存した設計の復元

状況によっては、以前に保存した設計を復元すると役立つことがあります。たとえば、Simulink® モデル用の補償器を設計する場合、現在の補償器の値をモデルに書き込むことができます (Simulink モデルの更新と設計の検証を参照)。保存した補償器をモデルでテストするには、保存されている設計を現在の設計としてまず復元します。

そのためには、制御システム デザイナー [取得] をクリックします。現在の設計として復元する保存済みの設計を選択します。

設計を比較する場合と同様に、保存した設計を取得するには現在の設計と保存した設計のサンプル時間が同じでなければなりません。

メモ

取得した設計は現在の設計を上書きします。必要な場合は、以前に保存した設計を取得する前に現在の設計を保存してください。

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