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ブロックのコメントによるメッセージの交換

コメントは、チームがブロック線図をレビューし、反復し、開発するためのインターフェイスを提供します。コメントを使用することで、Simulink® エディター内で直接共同作業ができます。チームのメンバーは、コメントを追加して、フィードバックを提供し、質問し、代替の設計を提案することができます。

コメントを使用して、ブロック線図の開発の際に実施項目を記録することもできます。たとえば、コメントを追加して、設計のアイデアを思い出せるようにしたり、パラメーター値の変更が必要になる可能性のある場所を示したりできます。

The Comments pane contains an open comment, a resolved comment with a response, and a comment about to be resolved.

アクション可能ではない説明メモや注釈を追加するには、Annotate Modelsを参照してください。

ブロック線図の印刷されたコピーをマーク アップするには、Print Model Diagramsを参照してください。

モデルに未決のコメントがあるかどうかを判定

コメントのあるモデル、サブシステム、またはライブラリ ファイルを閉じる際に、コメントは接尾辞 _comments をもつ MLDATX ファイルに保存されます。たとえば、mymodel.slx という名前のモデルの場合、コメントのファイルは mymodel_comments.mldatx という名前です。コメントにアクセスするには、対応するコメント ファイルが MATLAB® パス上になければなりません。コメント ファイルがアクセス可能でモデルに未決のコメントがある場合、Simulink エディターのキャンバスの左下隅にバッジ (Model has open review comments badge) が表示されます。

コメントの表示

コメントを表示するには、次のいずれかのアクションを実行して [レビュー マネージャー] パースペクティブを開きます。

  • Simulink ツールストリップの [モデル化] タブの [設計] ギャラリーで、[レビュー マネージャー] を選択します。

  • Simulink エディターのキャンバスの右下隅にあるパースペクティブ コントロールをクリックして、[レビュー マネージャー] パースペクティブを選択します。

    Show Perspectives views button

  • モデルに未決のコメントがある場合、Simulink エディターのキャンバスの左下隅にある [モデルに開いたレビュー コメントがあります] のバッジ をクリックします。

これらのアクションにより、[確認] タブと [コメント] ペインが開きます。

ブロックに、関連付けられたコメントがある場合、ブロックにコメント アイコンが表示されます。コメント アイコンをクリックして関連するコメントを [コメント] ペインで強調表示します。ブロックに対する最新のコメントをツールヒントとして表示するには、コメント アイコンの上にマウスをポイントします。

コメントの追加

コメントを追加するには、次のようにします。

  1. 次のいずれかのアクションを実行して [レビュー マネージャー] パースペクティブを開きます。

    • Simulink ツールストリップの [モデル化] タブの [設計] ギャラリーで、[レビュー マネージャー] を選択します。

    • Simulink エディターのキャンバスの右下隅にあるパースペクティブ コントロールをクリックして、[レビュー マネージャー] パースペクティブを選択します。

      Show Perspectives views button

    • モデルに未決のコメントがある場合、Simulink エディターのキャンバスの左下隅にある [モデルに開いたレビュー コメントがあります] のバッジ をクリックします。

  2. Simulink エディターのキャンバスでブロックを選択し、次のいずれかのアクションを実行します。

    • 省略記号の上にマウスをポイントし、アクション バーの [コメントの追加] ボタン をクリックします。

    • [確認] タブで [コメントの追加] をクリックします。

  3. [コメント] ペインに表示されるテキスト ボックスにコメントを入力します。

    [コメント] ペインに複数行のコメントを入力するには、コメントの編集中に Shift+Enter キーを押します。

コメントのあるブロックの名前を変更する場合、[コメント] ペインが更新されて、新しいブロックの名前が表示されます。ブロックは [コメント] ペイン内で名前のアルファベット順に並べ替えられます。ブロックの名前を変更すると、ペイン内のコメントの位置が変わる場合があります。

親のモデル、サブシステム、またはライブラリ ファイルを閉じる際に、コメントは親と同じ場所にある MLDATX ファイルに保存されます。mymodel.slx という名前のモデルにコメントを追加するとします (それまでは関連付けられたコメントはなかったものとする)。モデルを閉じると、mymodel_comments.mldatx という名前のコメント ファイルが作成されます。

他のファイル内のブロックにコメントを追加するには、個別にそのファイルを開きます。たとえば、参照する Model ブロックで [最上位モデルとして開く] アイコンをクリックして、参照モデルを最上位モデルとして開きます。

コメントの編集、応答および解決

[コメント] ペインで、対処するコメントの上にマウスをポイントして、編集する、応答する、解決する、およびそのコメントに対応するブロックを表示する、というオプションを表示させます。[モデルで表示] をクリックすると、ブロックが強調表示され、ブロック線図でブロックを見つけやすくなります。

解決済みのコメントにマウスをポイントすると、コメントを再度未決にするオプションと、そのコメントに対応するブロックを表示するオプションが表示されます。

コメントの非表示と削除

[コメント] ペインに表示されるコメントを少なくするには、[確認] タブで [コメント リスト][解決済みコメントの表示] をクリアします。または、[コメント リスト][すべての解決済みコメントを削除] を選択して、すべての解決済みのコメントを完全に削除します。

コメント ファイルが MATLAB パス上にある場合、コメントのあるブロックを削除すると、対応するコメントも削除されます。ブロックの削除を元に戻すと、ブロックとそのコメントが復元されます。

参考

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