text

マスク ブロック アイコンの特定の位置にテキストを表示する

構文

text(x,y,inputText)

text(x,y,inputText,texmode=IsTexMode)

text(x,y,inputText,Name=Value)

説明

text(x,y,inputText) は点 (x,y) で指定した位置に inputText を表示します。マスク エディターのアイコンの単位オプションを使用して、x および y 座標の測定単位を指定します。

text(x,y,inputText,texmode=IsTexMode) を指定すると、テキスト内で TeX 形式のコマンドを使用できます。TeX 形式のコマンドを使用すると、アイコン テキストに記号やギリシャ文字を含めることができます。Simulink^® がサポートする TeX 形式のコマンドの詳細については、Interpreterを参照してください。

text(x,y,inputText,Name=Value) を使用すると、text コマンドで点 (x, y) を基準として、テキストの水平方向や垂直方向の相対的な配置を指定できます。

例

方程式をマスク アイコンとして表示

マスク エディターで、中央ペインの [アイコン] タブをクリックします。[プロパティ エディター] ペインで、[アイコンの単位] を Normalized に設定します。

中央ペインの描画コマンド エディターに次のコマンドを入力します。

text(0.05,0.5,'{\itEquation:}  \Sigma \alpha^2 +...
\beta^2 \rightarrow \infty, \Pi, \phi_3 = {\bfcool}',... 
HorizontalAlignment = 'left',texmode = 'on')

入力引数

x — x 座標

数値スカラー (既定値)

ブロック アイコン上のテキストの位置の x 座標。数値スカラーとして指定します。x 座標の範囲は 0 から 1 です。

例: text(0.3,0.4,'dy/dx')

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

y — y 座標

数値スカラー (既定値)

y 座標。スカラーとして指定します。y 座標の範囲は 0 から 1 です。

例: text(0.3,0.4,'dy/dx')

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

inputText — マスク アイコンに表示するテキスト

文字ベクトル (既定値) | string スカラー

マスク アイコンに表示するテキスト。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

例: text(0.3,0.4,'dy/dx')

データ型: char | string

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: text(0.7,0.8,'k',horizontalAlignment = 'center')

HorizontalAlignment — 位置の点を基準とした、テキストの水平方向の相対的配置

left (既定値) | right | center

位置プロパティの x 値を基準とした、テキストの水平方向の相対的配置。次の表の値のいずれかとして指定します。

水平方向の配置オプション:

オプション	配置
'left'	テキストを点 (x,y) の左に配置
'right'	テキストを点 (x,y) の右に配置
'center'	点 (x,y) を中央としてテキストを配置

例: text(0.7,0.8,'k',horizontalAlignment = 'center')

VerticalAlignment — 位置の点を基準とした、テキストの垂直方向の相対的配置

base (既定値) | bottom | middle | cap | top

位置プロパティの y 値を基準とした、テキストの垂直方向の相対的配置。次の表の値のいずれかとして指定します。

オプション	配置
'base'	テキストの最後の行のベースラインを点 (x,y) に合わせる
'bottom'	テキストの下端を点 (x,y) に合わせる
'middle'	テキストの中央を点 (x,y) に合わせる
'cap'	テキストの大文字の行を点 (x,y) に合わせる
'top'	テキストの上端を点 (x,y) に合わせる

例: text(0.3,0.4,'dy/dx',verticalAlignment = 'cap')

IsTexMode — TeX 形式モード

off (既定値) | on

TeX 形式モード。on または off として指定します。TeX 形式のコマンドを使用すると、アイコン テキストに記号やギリシャ文字を含めることができます。Simulink がサポートする TeX 形式のコマンドの詳細については、Interpreterを参照してください。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

port_label | disp | fprintf