Pulse Generator
一定の間隔で矩形波パルスを生成
ライブラリ:
Simulink /
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説明
Pulse Generator ブロックは一定の間隔で矩形波パルスを生成します。このブロックの波形パラメーター ([振幅]、[パルス幅]、[周期]、[位相遅延]) は、出力波形の形状を決定します。次の図は、各パラメーターが波形にどのような影響を及ぼすかを示したものです。
Pulse Generator ブロックは、任意の実数データ型からなるスカラー信号、ベクトル信号または行列信号を出力します。スカラー信号を出力するには、スカラーを使用して波形パラメーターを指定します。ベクトル信号または行列信号を出力するには、ベクトルまたは行列をそれぞれ使用して波形パラメーターを指定します。波形パラメーターの各要素は、出力信号の対応する要素に影響を及ぼします。たとえば、ベクトル振幅パラメーターの最初の要素は、ベクトル出力パルスの最初の要素の振幅を決定します。波形パラメーターはいずれも、スカラー拡張後に同じ次元をもたなければなりません。出力のデータ型は、[振幅] パラメーターのデータ型と同じです。
このブロック出力は、[パルス タイプ] パラメーターによって決定される時間ベース モードまたはサンプルベース モードで生成できます。
時間ベース モード
時間ベース モードでは、Simulink® は出力が実際に変化した時刻にのみブロック出力を計算します。この方法は結果として、シミュレーション時間周期におけるブロック出力の計算量が少なくなります。[パルス タイプ] パラメーターを [時間ベース]
に設定するとこのモードが有効になります。
ブロックは、一定の出力信号となる時間ベース構成はサポートしません。Simulink は、パラメーター [パルス幅] と [周期] が次の条件のいずれかを満たす場合にエラーを返します。
パルス波形の特性によって異なりますが、ブロック出力の変化の間隔は異なります。このため、時間ベースの Pulse Generator ブロックは可変サンプル時間をもちます。このようなブロックのサンプル時間の色は茶色です (詳細は、サンプル時間情報の表示を参照してください)。
Simulink は、時間ベースの Pulse Generator の出力を計算するために固定ステップ ソルバーを使用できません。時間ベースの Pulse Generator を含むモデルに対する固定ステップ ソルバーを指定する場合、Simulink は、時間ベースの Pulse Generator に対する固定サンプル時間を計算します。その後、サンプル ベースとして、時間ベースの Pulse Generator をシミュレートします。
[パルス タイプ] が [時間ベース]
のときに固定ステップ ソルバーを使用する場合、周期、位相遅延、パルス幅 (秒単位) がソルバーのステップ サイズの整数倍数になるようにステップ サイズを選択します。たとえば、周期が 4
秒、パルス幅が 75%
(すなわち 3
秒)、位相遅延が 1
秒であると仮定します。この場合、計算されたサンプル時間は 1
秒になります。したがって、1
またはちょうど 1
を除算した数 (例: 0.25
) の固定ステップ サイズを選択します。この設定を確実にするには、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [ソルバー]
ペインで auto を選択します。
サンプルベース モード
サンプルベース モードでは、このブロックは、指定された一定の間隔でそのブロックの出力を計算します。[パルス タイプ] パラメーターを [サンプル ベース]
に設定するとこのモードが有効になります。
時間ベース モードとサンプルベース モードの重要な違いは、時間ベース モードではブロック出力がシミュレーション時間に基づくのに対し、サンプルベース モードではブロック出力がシミュレーションの経過時間に関係なくシミュレーションの開始にのみ依存することです。
このブロックは、サンプルベース モードのリセット セマンティクスをサポートします。たとえば、Pulse Generator ブロックがリセット トリガーにヒットする Resettable Subsystem 内にある場合、ブロック出力は初期条件にリセットされます。
端子
出力
パラメーター
ブロックの特性
データ型 |
|
直達 |
|
多次元信号 |
|
可変サイズの信号 |
|
ゼロクロッシング検出 |
|
拡張機能
バージョン履歴
R2006a より前に導入