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S-R Flip-Flop

S-R フリップフロップのモデル化

  • S-R Flip-Flop block

ライブラリ:
Simulink Extras / Flip Flops

説明

S-R Flip-Flop ブロックは、NOR ゲートを使用して作成された簡単なセットリセット フリップフロップをモデル化します。

S-R Flip-Flop ブロックには 2 つの入力 S および R (S はセットを意味し、R はリセットを意味する) と、2 つの出力 Q およびその補数 !Q があります。

S-R Flip-Flop ブロックの真理値表を以下に示します。この真理値表内の Qn-1 は、前のタイム ステップでの出力です。

メモ

S-R Flip-Flop ブロックは非ゼロの入力を true (1) として扱います。

SR Q n !Q n
00 Q n-1 !Q n-1
0101
1010
1100

S が 1 で R が 0 の場合、フリップフロップはセット状態 (Qn が 1) に移行します。R が 1 で S が 0 の場合、フリップフロップはリセット状態 (Qn が 0) に移行します。SR の両方が 0 の場合、フリップフロップは前の状態 (QnQn-1) のままとなります。

ヒント

RS がどちらも 1 になる状態は避けてください。この状態では、Q!Q の両方が 0 になります。!QQ の補数でないため、この状態は未定義となります。この状態を処理するには、J-K Flip-Flop ブロックを検討してください。

boolean または double データ型としての論理信号

[boolean データ (対 double) として論理信号を処理] コンフィギュレーション パラメーター設定は、S-R Flip-Flop ブロックの入力データ型と出力データ型に影響します。このブロックは Combinatorial Logic ブロックを使用するマスク サブシステムであるためです。このコンフィギュレーション パラメーターの詳細については、boolean データ (対 double) として論理信号を処理を参照してください。

端子

入力

すべて展開する

"セット" 入力。スカラー、ベクトル、または行列として指定します。

依存関係

S-R Flip-Flop ブロックが受け入れるデータ型は、[boolean データ (対 double) として論理信号を処理] コンフィギュレーション パラメーターの設定によって異なります。

  • OnS-R Flip-Flop ブロックは boolean 型の実数のスカラー信号のみを受け入れる。

  • OffS-R Flip-Flop ブロックは boolean 型または double 型の実数のスカラー信号を受け入れる (いずれの入力も同じ型でなければならない)。

データ型: double | Boolean

"リセット" 入力。スカラー、ベクトル、または行列として指定します。

依存関係

S-R Flip-Flop ブロックが受け入れるデータ型は、[boolean データ (対 double) として論理信号を処理] コンフィギュレーション パラメーターの設定によって異なります。

  • OnS-R Flip-Flop ブロックは boolean 型の実数のスカラー信号のみを受け入れる

  • OffS-R Flip-Flop ブロックは boolean 型または double 型の実数のスカラー信号を受け入れる (いずれの入力も同じ型でなければならない)。

データ型: double | Boolean

出力

すべて展開する

入力と同じ次元とデータ型をもつ出力信号 Q

データ型: double | Boolean

入力と同じ次元とデータ型をもつ出力信号 !Q

データ型: double | Boolean

パラメーター

すべて展開する

出力 Q の初期値を指定します。非ゼロの値は true (1) として扱われます。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: initial_condition
型: 文字ベクトル
値: スカラー
既定の設定: '0'

拡張機能

バージョン履歴

R2008b で導入