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バリアントの信号の次元
Simulink® のシンボリック次元は、モデル内の信号の次元を表します。モデル開発時に次元に固定の数値を使用する代わりに、シンボルを使用します。これにより、信号の次元に変更を加えるたびにモデルを変更することなく、さまざまな次元のセットを試すことができます。ブロックやデータ オブジェクトなど、信号の次元を指定する必要があるあらゆる状況で、数値の代わりにシンボリック次元を使用できます。信号の次元の詳細については、信号の次元を参照してください。
シンボリック次元は、データ ストリームの数がシステムのタイプによって変わる可能性があるシナリオで役立ちます。たとえば、複数のタイヤのタイヤ圧データを監視するタイヤ圧監視システムの Simulink モデルでは、車両のタイプ (乗用車、トラック、オートバイなど) によってタイヤの数が異なる場合があります。シンボリック次元 numTires
を使用してタイヤの数を表すことで、モデル構造を変更せずにさまざまなタイヤの数に適応するモデルを設計できます。

メモ
シンボリックな信号の次元は、可変サイズの信号とは異なります。シンボリックな信号の次元ではモデル構造を変更せずに次元を切り替えることができ、可変サイズの信号では信号のサイズをシミュレーション中に動的に変えることができます。詳細については、可変サイズの信号の基礎を参照してください。
Embedded Coder® を使用してコードを生成すると、生成コードにシンボルが組み込まれます。生成コードでは、シンボリック次元はプリプロセッサの条件に含まれます。これにより、コードを再生成することなく、さまざまな次元に適応できるようになります。詳細については、生成されたコードでの配列サイズのシンボリック次元の実装 (Embedded Coder)を参照してください。
トピック
- Use Symbolic Expressions to Design Simulink Model
Use mathematical relationships to set values for symbolic dimensions.
- Constraints and Limitations of Blocks That Support Symbolic Dimensions
Simulink capabilities and limitations in supporting symbolic dimensions.