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コンパイル パフォーマンスの改善

大規模モデルのコンパイルを高速化するためのワークフロー、手法、および例

大規模モデルのコンパイルを高速化するための最適化手法には、モデルのコンパイル アーティファクトのスケーラブルなコンパイル、インクリメンタル コンパイル、およびメモリ キャッシュがあります。

スケーラブルなコンパイルは、伝送線路やバッテリー パックなど繰り返しコンポーネントのパターンで構成されるモデルについて、繰り返しコンポーネントを 1 回コンパイルしてから、同じコンポーネントの他のインスタンスにこれらのコンパイルを再利用するため、コンパイル時間の短縮に役立ちます。スケーラブルなコンパイルはコンパイルのパフォーマンスを向上させます。モデルのシミュレーション時間は短縮しません。

インクリメンタル コンパイルでは、コンポーネントがシミュレーション実行間で変更された場合を除き、再利用可能なコンポーネントのコンパイル アーティファクトを同じ MATLAB® セッション内の後続のコンパイルに再利用します。インクリメンタル コンパイルとメモリ キャッシュにより、モデルのシミュレーションやブロック線図の更新を繰り返し行う場合のパフォーマンスが向上します。

メモリ キャッシュは自動的に実行されます。スケーラブルなコンパイルおよびインクリメンタル コンパイルを利用するには、再利用可能なコンポーネントを指定し、コンポーネントの再利用を有効にする必要があります。

トピック

コンポーネントの再利用

スケーラブルなコンパイル