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コンパイル パフォーマンスの改善

大規模モデルのコンパイルを高速化するためのワークフロー、手法、および例

大規模モデルのコンパイルを高速化するための最適化手法には、モデルのコンパイル アーティファクトのスケーラブルなコンパイル、インクリメンタル コンパイル、およびメモリまたはディスク キャッシュがあります。

スケーラブルなコンパイルは、伝送線路やバッテリー パックなど繰り返しコンポーネントのパターンで構成されるモデルについて、繰り返しコンポーネントを 1 回コンパイルしてから、同じコンポーネントの他のインスタンスにこれらのコンパイルを再利用するため、コンパイル時間の短縮に役立ちます。スケーラブルなコンパイルはコンパイルのパフォーマンスを向上させます。モデルのシミュレーション時間は短縮しません。

インクリメンタル コンパイルでは、コンポーネントがシミュレーション実行間で変更された場合を除き、再利用可能なコンポーネントのコンパイル アーティファクトを後続のコンパイルに再利用します。インクリメンタル コンパイルとメモリ キャッシュにより、同じ MATLAB® セッション内でモデルのシミュレーションやブロック線図の更新を繰り返し行う場合のパフォーマンスが向上します。

スケーラブルなコンパイルおよびインクリメンタル コンパイルを利用するには、再利用可能なコンポーネントを指定し、コンポーネントの再利用を有効にする必要があります。メモリ キャッシュは自動的に実行されます。

メモリ キャッシュの代わりに、キャッシュされたコンパイル アーティファクトをディスクに保存することを選択できます。ディスク キャッシュは MATLAB セッションをまたいで保持されるため、特定のセッションにおけるモデルの最初のコンパイルのパフォーマンスが向上します。

関数

sscScalableAdvisorAnalyze model for scalable compilation advisability (R2021b 以降)

モデル設定

コンパイル中にコンポーネントを再利用Option to specify whether to enable component reuse for scalable and incremental compilation (R2021b 以降)
キャッシュされたコンパイル アーティファクトをディスクに保存Option to specify whether to store cached compilation artifacts on disk or in memory (R2024b 以降)
コンパイル アーティファクトのキャッシュOption to disable caching of compilation artifacts (R2025a 以降)
マルチスレッドのコンパイルを有効にするOption to specify whether to use multithreaded compilation on multicore machine (R2023b 以降)

トピック

コンポーネントの再利用

スケーラブルなコンパイル

その他の最適化手法