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MATLAB コマンド ラインからの FVTool の制御
FVTool のハンドルを取得したら、コマンド ラインから FVTool の一部を制御することができます。標準の Handle Graphics® のプロパティ (MATLAB® ドキュメンテーションの「Handle Graphics」を参照) に加え、FVTool には以下のプロパティが用意されています。
Analysis
— 指定したタイプの解析プロットを表示します。次の表は、すべての解析タイプとそれらを呼び出す方法の一覧です。フィルター内部設定を使用する解析は、振幅応答推定と丸めノイズ パワーのみであることに注意してください。これらは、DSP System Toolbox™ でのみ提供されています。解析タイプ 解析オプション 振幅プロット
"magnitude"
位相プロット
"phase"
振幅と位相のプロット
"freq"
群遅延プロット
"grpdelay"
位相遅延プロット
"phasedelay"
インパルス応答プロット
"impulse"
ステップ応答プロット
"step"
極-零点プロット
"polezero"
フィルター係数
"coefficients"
フィルター情報
"info"
振幅応答推定
(DSP System Toolbox 導入時のみ使用可能。詳細については、
freqrespest
(DSP System Toolbox) を参照してください。)"magestimate"
ノイズ パワー スペクトルの丸め誤差
(DSP System Toolbox 導入時のみ使用可能。詳細については、
noisepsd
(DSP System Toolbox) を参照してください。)"noisepower"
Grid
— グリッドの"on"
または"off"
を制御します。Legend
— 凡例の"on"
または"off"
を制御します。Fs
— FVTool のフィルターのサンプリング周波数を制御します。サンプリング周波数ベクトルは、フィルター数と同じ長さかスカラー値でなければなりません。ベクトルの場合、FVTool は各値を、それぞれが対応するフィルターに適用します。スカラーの場合、FVTool は同じ値をすべてのフィルターに適用します。SosViewSettings
— (このオプションは DSP System Toolbox 製品をインストールしている場合にのみ使用できます)。2 次セクション型フィルターでは、このオプションによってフィルターの表示方法が制御されます。SOSViewSettings
プロパティにはオブジェクトが含まれるため、次の構文で設定しなければなりません。set(h.SOSViewSettings,View=
。ここで、viewtype
)viewtype
は、以下のいずれかです。Complete
— フィルター全体の完全な応答を表示します。Individual
— 各セクションの応答を個別に表示します。Cumulative
— 各セクションとそれ以前のセクションの累積に対する応答を表示します。フィルターが 3 つのセクションを含む場合、最初のプロットはセクション 1 を、2 つ目のプロットは 1 つ目と 2 つ目のセクションの累積を、3 つ目のプロットは 3 つすべてのセクションの累積を表示します。さらに、セクションが分割される位置を決定する 2 番目のスケーリングを指定できます。2 番目のスケーリング ポイントは、セクションの再帰部分と非再帰部分の間でスケーリングする位置を示します。既定では、表示は 2 番目のスケーリングを使用しません。2 番目のスケーリングを使用するには、次の構文を使用します。
set(h.SOSViewSettings,View="Cumulative",SecondaryScaling=true)
UserDefined
— 表示するセクションと、表示順序を定義できます。各セクションがインデックスによって表される cell 配列を入力します。インデックスを 1 つ入力した場合は、そのセクションのみがプロットされます。インデックスの範囲を入力した場合は、その範囲のセクションの応答の組み合わせがプロットされます。たとえば、フィルターが 4 つのセクションを含む場合、{1:4}
と入力すると 4 つのすべてのセクションの応答が組み合わせてプロットされます。また、{1,2,3,4}
と入力すると、各セクションの応答が個別にプロットされます。
メモ:
関数 set
を使用して、コマンド ラインから FVTool の他のプロパティを変更できます。get(h)
を使用して、プロパティのタグと、現在のプロパティ設定を表示できます。
FVTool ハンドルでは、以下のメソッドを使用することができます。
addfilter(h,filtobj)
では、FVTool に新規フィルターが追加されます。新規フィルター filtobj
は dfilt
フィルター オブジェクトでなければなりません。addfilter(h,filtobj,Fs=10)
を使用して、新規フィルターのサンプリング周波数を指定できます。
setfilter(h,filtobj)
では、FVTool 内のフィルターが filtobj
で指定されるフィルターに置き換えられます。サンプリング周波数は上記のように設定することができます。
deletefilter(h,index)
では、FVTool cell 配列の index
の位置でフィルターが削除されます。
legend(h,str1,str2,...)
では、str1
をフィルター 1、str2
をフィルター 2 のように関連付けて、FVTool 内に凡例が作成されます。詳細については、legend
を参照してください。