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Polyspace Access の更新のインストールまたは新バージョンへのアップグレード
Polyspace® Access™ の更新 (例: R2025a Update 1) のインストールと Polyspace Access の新バージョンへのアップグレードには、同じ手順を使用します。始める前に、更新中またはアップグレード中は Polyspace Access が使用できなくなることをユーザーに知らせます。次のセクションの一部の手順では、昇格されたユーザー権限 (sudo
) が必要になります。
手順 1: 前提条件
新しいインストール イメージをダウンロードします。ダウンロードの手順を参照してください。
新しいバージョンの Polyspace Access をインストールする場合は、ネットワーク ライセンスの更新のトピックに記載された手順に従って、ライセンスを更新します。
現在のインストール フォルダーのスナップショットを作成します。スナップショットは、インストールで問題が発生した場合に更新またはアップグレードをロール バックするのに使用できます。使用しているマシンにスナップショットを保存するための十分なメモリがあることを確認します。たとえば、インストール フォルダーが
/usr/local/Polyspace_Access
である場合、次のコマンドを使用します。sudo tar -cvpzf /usr/local/ps-access.old.tgz /usr/local/Polyspace_Access
その他のインストール前のチェックも参照してください。
手順 2: 現在のインストールのコンテナーの停止と削除
現在のインストールと新しいインストールの Docker® コンテナーのバージョン間の競合を避けるため、現在のインストールの Docker コンテナーを停止して削除します。
[Cluster Admin] ダッシュボードで [Stop Apps] をクリックします。このアクションでほとんどのコンテナーが停止しますが、すべてが停止するわけではありません。
admin-docker-agent
バイナリを開始したコマンド ライン ターミナルで Ctrl+C キーを押してバイナリを停止します。あるいはコマンド
docker stop admin && docker rm admin
を使用してadmin
コンテナーを停止して削除します。コマンド ラインで以下のコマンドを入力し、残りのコンテナーを停止して削除します。
docker stop polyspace-access issuetracker usermanager gateway docker rm polyspace-access issuetracker usermanager gateway
すべてのコンテナーが削除されたことを確認するには、コマンド docker ps -a
を使用して、システムで実行中および停止済みのすべてのコンテナーを表示します。
手順 3: 新しい Polyspace Access サービスのインストールと起動
解凍とインストール
通常、更新またはアップグレードをインストールするには、手順 1 でダウンロードしたインストール イメージの内容を、現在の Polyspace Access インストールのインストール フォルダーに抽出します。この操作によって既存のインストール ファイルが上書きされますが、設定とデータベースは維持されます。たとえば、現在のインストール フォルダーが /usr/local/Polyspace_Access
である場合、圧縮されたインストール イメージをダウンロードしたフォルダーに移動して、次のコマンドを実行します。
unzip polyspace-access-R2025a.zip -d /usr/local/Polyspace_Access
Cluster Admin インターフェイスの起動
コマンド ラインでインストール フォルダーに移動して、次のコマンドを実行します。
./admin-docker-agent --hostname `hostname -f`
admin-docker-agent
を参照してください。前のコマンドの出力で表示された URL を使用して [Cluster Admin] インターフェイスに移動して、以下を行います。
[Configure Apps] をクリックして、設定を検証します。ファイルとフォルダーのパスが正しいことを確認し、設定を保存して検証します。
[Cluster Admin] ダッシュボードに戻って [Restart Apps] をクリックします。
インストール状態のチェック
既存のデータベースのサイズによっては、[Status] インジケーターが緑になり、[Cluster Dashboard] ですべてのアプリが実行中としてリストされた後でも、Polyspace Access サービスが再起動されるまでに最大で数時間かかることがあります。
Polyspace が新しいバージョンの Polyspace Access にデータを移行している最中に、ユーザーがログインしようとすると、次のメッセージを示すバナーが表示されます。
Polyspace Access is temporarily unavailable while your administrator performs some planned maintenance. Try again later
メモ
移行プロセス中は、[Restart Apps] をクリックしたり、コンテナーを再起動したりしないでください。
Polyspace Access ETL サービスのログを開き、"migration
" を検索してメッセージ "Data migration completed successfully
" を見つけます。ログにこのメッセージが表示されていたら、インストールは成功しています。ログを開くには、[Cluster Admin] ダッシュボードで [Polyspace Access] をクリックして、Polyspace Access ETL サービスの [Show Logs] をクリックします。
ログに移行エラーが表示された場合、Contact Technical Support About Polyspace Access Issuesを参照してください。
手順 1 で作成したスナップショットを新しいフォルダーにアンパックすることにより、以前のインストールを復元できます。既存のインストール フォルダーにはスナップショットをアンパックしないでください。これは、データベースのベース スキーマに旧バージョンの Polyspace Access との互換性がなくなっている可能性があるためです。
手順 4: インストール後の構成
更新またはアップグレードの完了後に以下を行います。
PolyspaceAccess が自動的に再起動するように構成する。Polyspace Access が自動的に起動するように構成するを参照してください。
データベースのクリーンアップを構成する。Polyspace Access データベースのクリーンアップを参照してください。
データベースのバックアップを構成するか、既存のデータベースのバックアップが引き続き想定どおりに機能することを確認する。Polyspace Access データベースのバックアップを参照してください。
その他のインストール前のチェック
ライセンス マネージャーのバージョンのチェック
ライセンス ファイルの操作で問題が発生するのを回避するために、最新のライセンス マネージャー ソフトウェア バージョンを実行していることを確認します。利用可能な最新のライセンス マネージャー ソフトウェア バージョンを確認するには、このページで FlexNet® バージョンを参照してください。
現在のライセンス マネージャー ソフトウェア バージョンを確認するには、コマンド ラインで以下の表に記載されている、オペレーティング システムに応じたコマンドを入力します。
Windows® |
LM_Folder\etc\win64 lmgrd.exe -v |
Linux® | LM_Folder/etc/glnx64 ./lmgrd -v |
LM_Folder
は、ライセンス マネージャーをインストールしたフォルダーです。ネットワーク ライセンス マネージャー ソフトウェアの更新も参照してください。
Docker ネットワークの競合のチェック
Polyspace Access サービスは Docker ネットワーク内で実行されます。Networking overview を参照してください。Polyspace Access を更新すると、別の Docker ネットワークを明示的に指定していない限り、サービスでは既存の Docker ネットワークが再利用されます。
ネットワークの競合を回避するために、ネットワーク管理者と共に、現在のインストールによって使用されている Docker ネットワークの IP 範囲が他のサービスでも使用されていないかどうかを確認します。以前のインストール中に既にこのチェックを実施し、ネットワークの問題が発生しなかった場合は、このセクションをスキップできます。それ以外の場合は次の手順に従います。Polyspace Access をインストールしたマシンでコマンドを実行します。
現在のインストールで使用している Docker ネットワークを表示するには、Polyspace Access サービスの実行中に次のコマンドを使用します。
この出力のdocker container inspect polyspace-access-etl-0-main
NetworkSettings.Networks
ノードを検査します。出力に複数のネットワークがリストされた場合、各ネットワークに対して手順 2 を実行します。
手順 1 の Docker ネットワークで使用されている IP 範囲を表示するには、次のコマンドを実行します。
docker network inspect networkName
IPAM.config
ノードを検査します。ネットワーク管理者に連絡して、IP 範囲が他のサービスによって使用されているかどうかを確認します。networkName
は Docker ネットワークの名前 (例:mathworks
) です。Docker ネットワークが既存のネットワークと競合している場合、既存のネットワークとの競合を避けるため、Docker ネットワークを作成してサブネットとゲートウェイを指定します。docker network create を参照してください。新しいネットワークを使用するには、
admin-docker-agent
バイナリを起動するときに--network-name
オプションを指定します。newNetworkName
コマンド
docker network rm
を使用して、使用しなくなった Docker ネットワークを削除します。networkName
Docker ネットワークが既存のネットワークと競合していない場合、アクションは不要です。ネットワークは新しいインストールで再利用されます。
互換性の考慮事項
Polyspace Access Docker コンテナー名は、リリースによって変わる場合があります。コンテナー名を使用するスクリプトを実行する場合は、新しいリリースでの名前をチェックして、それに応じてスクリプトを更新します。
現在実行中のコンテナーの名前を表示するには、
docker ps --format '{{.Names}}'
コマンドを使用してください。Polyspace Access version R2021a 以前から version R2021b 以降に更新し、次の両方の条件を満たしている場合、以下を行います。
ユーザー認証に社内の LDAP を使用している。
新しいインストールの
admin-docker-agent
バイナリを起動するときに--force-exposing-ports
オプションを使用している。
すべてのサービスに有効なポート番号が割り当てられていることを確認してから、[Restart Apps] をクリックしてサービスを起動します。
現在サービスに割り当てられているポートを表示するには、[Cluster Admin] ダッシュボードで [Configure Nodes] をクリックして、[Nodes] 設定の [Services] タブに移動します。
polyspace-access -download
コマンドを使用して、Polyspace Access version R2022a Update 1 以降に保存されている結果をダウンロードするには、コマンドを実行するために使用する Polyspace 製品を R2022a Update 1 以降のバージョンに更新してください。