polyspace-access
(DOS/UNIX) コマンド ラインでの PolyspaceAccess の結果とユーザーの管理
構文
説明
プロジェクトの管理および表示
メモ
この Polyspace® コマンドは
にあります。ここで、polyspaceroot
\polyspace\bin
は Polyspace Server インストール フォルダー (polyspaceroot
C:\Program Files\Polyspace Server\R2024a
など) です (インストール フォルダー (Polyspace Bug Finder)も参照してください)。コマンドの絶対パスの入力を省略するには、この場所をオペレーティング システムの PATH
環境変数に追加します。
polyspace-access -create-project
は、Polyspace Access Web インターフェイスでプロジェクト フォルダーを作成します。このフォルダーは、プロジェクト階層の最上位に配置することも、既存のプロジェクト フォルダーのサブフォルダーにすることもできます。folderPath
-host hostname
[login options
]
polyspace-access -move-project
は、プロジェクトまたはフォルダーを移動するか、またはその名前を変更します。projectPath
-to-project-path destinationPath
-host hostname
[login options
] sourcePath
および destinationPath
は、それぞれソース、宛先のプロジェクトまたはフォルダーの絶対パスでなければなりません。宛先として指定したパスが既に存在する場合、プロジェクトまたはフォルダーを移動したり、その名前を変更したりすることはできません。
polyspace-access -delete-project
は、指定されたプロジェクトまたはフォルダーを Polyspace Access™ の [プロジェクト エクスプローラー] から削除します。プロジェクトまたはフォルダーは、[管理者] の役割をもつユーザーのみが表示できる [ProjectsWaitingForDeletion] フォルダーに移動されます。プロジェクトが既に [ProjectsWaitingForDeletion] フォルダーに含まれている場合、このコマンドによりプロジェクトがデータベースから完全に削除されます。プロジェクト実行またはプロジェクト全体の削除も参照してください。projectPath
-host hostname
[login options
]
polyspace-access -set-deletion-policy
は、指定されたプロジェクトのプロジェクト実行削除ポリシーを設定または変更します。このポリシーを設定すると、それ以降、実行がプロジェクトにアップロードされるたびに、Polyspace によってポリシーが適用され、次のしきい値に基づいてデータベースからプロジェクト実行が削除されます。projectPath
-max-days MAX_DAYS
-max-runs MAX_RUNS
-host hostname
[login options
]
プロジェクト実行の経過日数 (MAX_DAYS) — プロジェクトに実行がアップロードされた時点からの経過日数が MAX_DAYS を超えると、その実行が Polyspace により削除されます。
プロジェクト内の実行数 (MAX_RUNS) — プロジェクトに MAX_RUNS 個の実行が既に含まれている場合に、新しい実行をアップロードすると、そのプロジェクトの最も古い実行が Polyspace により削除されます。
ポリシーを設定するときには、いずれかまたは両方のしきい値を指定できます。両方のしきい値を指定すると、実行がいずれかのしきい値を満たした場合に Polyspace はプロジェクト実行を削除します。プロジェクト実行またはプロジェクト全体の削除も参照してください。
polyspace-access -unset-deletion-policy
は、指定されたプロジェクトのプロジェクト実行削除ポリシーを設定解除します。プロジェクトに削除ポリシーが設定されていない場合、そのプロジェクトにアップロードされたすべての実行は、手動で削除されるまでデータベース内に残ります。プロジェクト実行またはプロジェクト全体の削除も参照してください。projectPath
-host hostname
[login options
]
polyspace-access -get-deletion-policy
は、指定されたプロジェクトの削除ポリシーを表示します。プロジェクト実行またはプロジェクト全体の削除も参照してください。projectPath
-host hostname
[login options
]
polyspace-access -list-project [
をオプションの引数 projectPath
] -host hostname
[login options
] projectPath
なしで使用すると、Polyspace Access データベース内のすべてのプロジェクトのパスと、それらのプロジェクトの最後の実行 ID がリストされます。引数 projectPath
でプロジェクトの絶対パスを指定すると、このコマンドにより、そのプロジェクトのみの最後の実行 ID がリストされます。
polyspace-access -list-runs
は、指定されたプロジェクトにアップロードされたすべての実行を表示します。各実行について、その実行 ID と、その実行に関連付けられているすべてのラベルが表示されます。projectPath
-host hostname
[login options
]
polyspace-access -set-project-information
は、bannerText で指定したテキストを Polyspace Access ユーザー インターフェイスのバナー内に表示します。バナーは、projectPath で指定したフォルダーまたはプロジェクトを選択すると表示されます。Add Project Banners to Results in Polyspace Accessを参照してください。projectPath
-banner bannerText
-host hostname
[login options
]
polyspace-access -unset-project-information
は、指定されたプロジェクトから既存のプロジェクト バナーを削除します。projectPath
-host hostname
[login options
]
結果のアップロード、ダウンロード、またはエクスポート
polyspace-access -upload
は、Polyspace Bug Finder、Code Prover、または Polyspace Test™ の結果を、ユーザーが指定したファイル (推奨)、フォルダー、または圧縮ファイルから Polyspace Access データベースにアップロードします。このコマンドを使用して Bug Finder または Code Prover の結果をアップロードできるのは、その結果が Polyspace Bug Finder™ Server™ または Polyspace Code Prover™ Server で生成された場合のみです。結果を既存の Polyspace Access プロジェクトにアップロードできるのは、その結果が同じタイプの解析から生成された場合のみです。たとえば、Bug Finder 解析の結果を Code Prover の結果を含むプロジェクトにアップロードすることはできません。Polyspace デスクトップ インターフェイスで生成された結果をアップロードするには、Polyspace デスクトップ クライアントからの結果のアップロード (Polyspace Bug Finder)を参照してください。プロジェクトの親フォルダーを指定する場合、またはプロジェクトの名前を変更する場合は、upload optionsを使用します。 pathToFileOrFolderOrZipFile
[upload options
] -host hostname
[login options
]
polyspace-access -export
は、Polyspace Access データベースから、findingsToExport
-output filePath
[export options
] -host hostname
[login options
] filePath
で場所が指定されたテキスト ファイルにプロジェクト結果をエクスポートします。結果をエクスポートするとき、または 2 つのプロジェクトの比較をエクスポートするときに、フィルターを指定できます。プロジェクトを指定するには、Polyspace Access 内の絶対パスまたは実行 ID のいずれかを使用します。このコマンドを使用して、カスタム レポートで使用する他のツールに調査結果をエクスポートできます。プロジェクトのパスとその最後の実行 ID を取得するには、-list-project
を指定した polyspace-access
コマンドを使用します。
polyspace-access -download
は、Polyspace Access プロジェクトの調査結果 findingsToDownload
-output-folder-path outputFolderPath
-host hostname
[login options
] findingsToDownload
を、outputFolderPath
で場所が指定されたフォルダーにダウンロードします。プロジェクトを指定するには、Polyspace Access 内の絶対パスまたは実行 ID のいずれかを使用します。
ダウンロードした結果を Polyspace デスクトップ インターフェイスや Polyspace as You Code IDE 拡張機能で開くことはできません。プロジェクト間でレビュー情報をマージする場合や、以降の Polyspace 解析のベースラインを作成する場合は、このコマンドをワークフローの一環として使用します。
プロジェクト間でレビュー情報をマージするには、既存の Polyspace Access プロジェクトからのレビュー情報のインポートを参照してください。
コマンド ラインで Polyspace as You Code の結果のベースラインを作成するには、コマンド ラインで Polyspace as You Code の結果をベースラインとして設定するを参照してください。
プロジェクトのパスとその最後の実行 ID を取得するには、-list-project
を指定した polyspace-access
コマンドを使用します。
調査結果のレビュー情報の管理
polyspace-access -review
は、プロジェクト fileOrFindingID
-project-path projectToReview
review options
-host hostname
[login options
] projectToReview
内の調査結果のレビュー フィールド内の情報を編集します。単一の調査結果をレビューするには、その調査結果 ID を -review
コマンドに渡します。バッチ レビューを実行するには、複数の調査結果の調査結果 ID が保存されたファイルのパスを -review
コマンドに渡します。このファイルでは、1 行に 1 つの調査結果 ID が記録されています。review options
で少なくとも 1 つのレビュー フィールドを指定する必要があります。たとえば、ステータス、重大度、コメント、オーナー、バグ トラッキング ツール (BTT) のチケット番号などです。
レビュー フィールドがコード注釈を使用して設定されている場合、そのレビュー フィールドを調査結果に割り当てることはできません。
polyspace-access -import-reviews
は、レビュー情報をソース プロジェクト sourceProjectPath
-project-path targetProjectPath
[-import-strategy never-overwrite-target | always-overwrite-target] -host hostname
[login options
] sourceProjectPath
からターゲット プロジェクト targetProjectPath
にインポートします。このオプションは、ソース プロジェクトの調査結果を既にレビューしていて、それらの調査結果を含むコードをターゲット プロジェクトで再利用する場合に使用します。
必要に応じて、次のインポート方法のいずれかを指定できます。
never-overwrite-target
(既定) — ターゲット プロジェクトのレビュー フィールドに既に内容が含まれている場合は、そのレビュー フィールドをソース プロジェクトの内容で上書きすることはしません。always-overwrite-target
— ターゲット プロジェクトのレビュー フィールドに既に内容が含まれている場合でも、常に、そのレビュー フィールドの内容をソース プロジェクトの内容で上書きします。
ソフトウェア品質目標 (SQO) の管理
polyspace-access -set-sqo
は、SQO 定義が現在適用されている、指定されたプロジェクトに、SQO レベルを割り当てます。必要に応じて、オプション projectPathWithSQO
-level sqoLevel
[-name sqoName
] -host hostname
[login options
] -name
で SQO 定義の名前を指定して、プロジェクトに別の SQO 定義を適用することもできます。Polyspace Access でのソフトウェア品質目標 (SQO) の管理も参照してください。このコマンドは、個々のプロジェクトに対してのみ実行できます。プロジェクト フォルダーに対しては実行できません。
polyspace-access -get-sqo
は、指定されたプロジェクトに現在割り当てられている SQO 定義と SQO レベルを表示します。Polyspace Access でのソフトウェア品質目標 (SQO) の管理も参照してください。このコマンドは、個々のプロジェクトに対してのみ実行できます。プロジェクト フォルダーに対しては実行できません。projectPathWithSQO
-host hostname
[login options
]
polyspace-access -list-sqo -host
は、使用可能なすべての SQO の名前をリストします。Polyspace Access でのソフトウェア品質目標 (SQO) の管理も参照してください。hostname
[login options
]
プロジェクト実行ラベルおよび未割り当ての調査結果の管理
polyspace-access -add-label
は、label
-run-id runID
-host hostname
[login options
] runID
で指定されたプロジェクトにラベルを追加します。ラベルを使用すると、対象とするプロジェクト実行を識別しやすくしたり、実行に特定のブランチまたは継続的インテグレーション ビルド ジョブを関連付けることができます。コマンド ラインでのラベルの管理も参照してください。
polyspace-access -remove-label
は、label
-run-id runID
-host hostname
[login options
] runID
で指定された実行 ID をもつプロジェクト実行から、指定されたラベルを削除します。指定されたラベルがプロジェクト実行ラベルのいずれとも一致しない場合、このコマンドは無視されます。コマンド ラインでのラベルの管理も参照してください。
polyspace-access -set-unassigned-findings
は、Polyspace Access データベース内のプロジェクトでオーナーが未割り当ての結果に、オーナーを割り当てます。プロジェクトを指定するには、Polyspace Access 内の絶対パスまたは実行 ID のいずれかを使用します。さまざまなソース ファイルまたはソース ファイルのグループに含まれる調査結果を、さまざまなオーナーに割り当てるには、findingsToAssign
-owner userToAssign
-source-contains pattern
[set unassigned findings options
] -host hostname
[login options
] set unassigned findings options
を使用します。プロジェクトのパスとその最後の実行 ID を取得するには、-list-project
を指定した polyspace-access
コマンドを使用します。
ユーザーのアクセス許可の管理
polyspace-access -set-role
は、役割 role
-user username
-group groupname
-project-path folderPathOrProjectPath
-host hostname
[login options
] role
を、指定されたプロジェクトまたはプロジェクト フォルダーの username
あるいは groupname
に割り当てます。プロジェクト フォルダーに設定されたユーザーまたはグループの役割は、そのフォルダー内のすべてのプロジェクト調査結果に適用されます。あるグループのすべてのユーザーは、その親グループに割り当てられている役割を継承します。プロジェクトを指定するには、Polyspace Access 内の絶対パスまたは最後の実行 ID のいずれかを使用します。プロジェクトのパスとその最後の実行 ID を取得するには、-list-project
コマンドで polyspace-access
コマンドを使用します。
polyspace-access -unset-role -user
は、指定されたプロジェクトまたはプロジェクト フォルダーの username
-group groupname
-project-path folderPathOrProjectPath
-host hostname
[login options
] username
あるいは groupname
に以前に割り当てられたすべての役割を削除します。グループの役割を割り当て解除すると、そのグループ内のすべてのユーザーの役割も割り当て解除されます。プロジェクトを指定するには、Polyspace Access 内の絶対パスまたは最後の実行 ID のいずれかを使用します。プロジェクトのパスとその最後の実行 ID を取得するには、-list-project
を指定した polyspace-access
コマンドを使用します。
Polyspace Web Metrics からの結果の移行
polyspace-access -generate-migration-commands
は、プロジェクトを Polyspace Metrics 内のパス metrics_dir
-output-folder-path dir
[generate migration commands options
]metrics_dir
から Polyspace Access に移行するためのスクリプトを生成します。このコマンドはスクリプトを dir
内に保存します。移行するプロジェクト調査結果を指定するには、generate migration commands options
を使用します。
polyspace-access -migrate -option-file-path
は、dir
[-dryrun] -host hostname
[login options
] -generate-migration-commands
コマンドで生成されたスクリプトを使用して、プロジェクトを Polyspace Metrics から Polyspace Access に移行します。プロジェクトを実際に移行せずに、移行されるプロジェクトを確認するには、-dryrun
オプションを使用します。
その他のコマンド
polyspace-access -ver -host
は、hostname
[login options
]hostname
で指定された Polyspace Access インスタンスのバージョンとライセンス番号、および polyspace-access
バイナリのバージョンを表示します。このコマンドは、ログイン資格情報を持っている Polyspace Access インスタンスに対してのみ実行できます。
polyspace-access -encrypt-password
は、Polyspace Access にログインするために使用するパスワードを暗号化します。Polyspace Access を操作するための自動化スクリプトを作成する際は、このコマンドの出力を -encrypted-password
オプションの引数として使用します。
ユーザー名またはパスワードに ASCII 以外の文字が含まれている場合、UTF-8 でエンコードされるターミナルから -encrypt-password
コマンドを実行したかどうかをチェックします。
例
入力引数
バージョン履歴
R2019a で導入参考
トピック
- サーバーでの Polyspace Bug Finder の実行と Web インターフェイスへの結果のアップロード (Polyspace Bug Finder)
- Polyspace Bug Finder Server の結果を含む電子メール通知の送信 (Polyspace Bug Finder)
- コマンド ラインで Polyspace as You Code の結果をベースラインとして設定する