Motor Control Blockset を使用したプラント モデルの作成

正確なプラント モデルはモーター制御システムの開発に不可欠です。正確なプラント モデルを作成したら、モデルを実際のプラントに展開する前に、制御システムの機能の検証、閉ループ モデルインザループ テストの実施、シミュレーションを使用したコントローラー ゲインの調整、アルゴリズムの最適化を行うことができます。

Motor Control Blockset™ を使用してプラント モデルを作成する際は、次のコンポーネントをモデル化してシミュレーション環境で機能的な動作をシミュレートします。

• 永久磁石同期モーター (PMSM)

• 平均値インバーター

• センサーと信号調整回路

• プロセッサの周辺装置: アナログ デジタル コンバーター (ADC) とパルス幅変調器 (PWM)

作成したプラント モデルの機能は、次の方法で検証できます。

1. 制御アルゴリズムから正規化された PWM デューティ比を読み取る。

2. モーターの接続負荷についてシミュレートする。

3. シミュレーションから出力モーター相電流 (ADC カウントの面から) と出力モーター位置 (エンコーダー パルス カウントの面から) を取得する。

プラント モデルを作成するワークフローの手順は次のとおりです。

メモ

直交エンコーダーを使用した PMSM のベクトル制御の例で使用されている mcb_pmsm_foc_qep_f28379d.slx モデルのプラント モデルを参照してください。

1. PMSM ブロックとモーター パラメーターを使用したプラント モデルの設計

2. Average-Value Inverter ブロックの追加

3. モーターの相電流検出サブシステムと信号調整サブシステムの作成

4. 位置検出サブシステムの作成

5. プラント モデルへの遅延の追加

6. ブロックとサブシステムの統合