polarhistogram
極座標のヒストグラム
構文
説明
polarhistogram(___,
は、1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して追加のオプションを指定します。たとえば、Name,Value
)'FaceAlpha'
および 0 と 1 の間のスカラー値を指定することにより、半透明のバーを使用できます。
polarhistogram(
は、現在の座標軸ではなく pax
,___)pax
によって指定される極座標軸にプロットします。
は、h
= polarhistogram(___)Histogram
オブジェクトを返します。ヒストグラムを作成した後で変更を加えるには、h
を使用します。プロパティの一覧については、Histogram のプロパティ を参照してください。
例
極座標のヒストグラムを作成
0 と の間の値からなるベクトルを作成します。データが 6 つのビンに分類されたヒストグラムを作成します。
theta = [0.1 1.1 5.4 3.4 2.3 4.5 3.2 3.4 5.6 2.3 2.1 3.5 0.6 6.1]; polarhistogram(theta,6)
R2022a より前は、既定では極座標軸に度記号が含まれていません。追加するには、pax = gca
を使用して極座標軸を取得します。その後、pax.ThetaTickLabel = string(pax.ThetaTickLabel) + char(176)
を使用して目盛りラベルを変更します。
極座標ヒストグラムのビンの数を指定
と の間の 100,000 個の値からヒストグラム プロットを作成し、データを 25 個のビンに分類します。
theta = atan2(rand(100000,1)-0.5,2*(rand(100000,1)-0.5)); polarhistogram(theta,25);
ヒストグラムの外観を変更する
極座標にヒストグラムを作成し、外観を変更します。FaceColor
プロパティを色名の文字ベクトル ('red'
など) または RGB 3 成分に設定してバーの色を指定します。FaceAlpha
プロパティを 0 と 1 の間の値に設定することにより透明度を指定します。
theta = atan2(rand(100000,1)-0.5,2*(rand(100000,1)-0.5)); polarhistogram(theta,25,'FaceColor','red','FaceAlpha',.3);
作成後にヒストグラムの外観を変更
極座標のヒストグラムを作成します。histogram オブジェクトを変数 h
に割り当てます。
theta = atan2(rand(100000,1)-0.5,2*(rand(100000,1)-0.5)); h = polarhistogram(theta,25)
h = Histogram with properties: Data: [100000x1 double] Values: [6232 7236 4699 2717 1908 1641 1622 1755 2207 3463 6471 6806 6429 6741 6380 3422 2233 1777 1570 1633 1899 2768 4755 7273 6363] NumBins: 25 BinEdges: [-3.1416 -2.8903 -2.6389 -2.3876 -2.1363 -1.8850 -1.6336 -1.3823 -1.1310 -0.8796 -0.6283 -0.3770 -0.1257 0.1257 0.3770 0.6283 0.8796 1.1310 1.3823 1.6336 1.8850 2.1363 2.3876 2.6389 2.8903 3.1416] BinWidth: 0.2513 BinLimits: [-3.1416 3.1416] Normalization: 'count' FaceColor: 'auto' EdgeColor: [0 0 0] Use GET to show all properties
histogram オブジェクトを作成した後でプロパティにアクセスしたり編集するには、h
を使用します。たとえば、histogram オブジェクトの DisplayStyle
プロパティを設定してヒストグラムの外枠だけを表示します。
h.DisplayStyle = 'stairs';
入力引数
theta
— ビンに分散させるデータ
ベクトル | 行列
ビンに分散させるデータ。ベクトルまたは行列として指定します。ベクトルと行列のどちらを指定した場合でも、polarhistogram
はヒストグラムを 1 つ作成します。値をラジアン単位で指定します。度数をラジアンに変換するには deg2rad
を使用します。
同じ角度方向に対応する値は正確に 2π 異なり、同じビンに分類されます。polarhistogram
は NaN
、Inf
および -Inf
の値をいずれのビンにも含めません。
例: theta = [0 0.4 0.5 0.7 2.3 3.0 1.7 0.3];
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
nbins
— ビンの数
正の整数
ビンの数。正の整数として指定します。nbins
を指定しない場合、polarhistogram
は theta
の値に基づいて使用するビンの数を自動的に計算します。
例: nbins = 15;
edges
— ビンのエッジ
ベクトル
ビンのエッジ。ベクトルとして指定します。エッジの最小値と最大値の差は 2π 以下でなければなりません。
例: polarhistogram('BinEdges',[0 pi/3 pi 3*pi/2 2*pi],'BinCounts',[5 3 4 6])
counts
— ビンのカウント数
ベクトル
ビンのカウント数。ベクトルとして指定します。ビンのカウント数の計算を個別に実行し、polarhistogram
によるデータのビン化を一切行わない場合にこのオプションを使用します。
例: polarhistogram('BinEdges',[0 pi/3 pi 3*pi/2 2*pi],'BinCounts',[5 3 4 6])
pax
— PolarAxes
オブジェクト
PolarAxes
オブジェクト
PolarAxes
オブジェクト。極座標軸を指定しない場合、polarhistogram
は現在の座標軸を使用します。polarhistogram
は直交座標軸へのプロットをサポートしません。
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: polarhistogram(theta,'FaceAlpha',0.3)
は半透明のバーをもつヒストグラムを作成します。
ここでは、histogram プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、Histogram のプロパティ を参照してください。
BinLimits
— ビンの範囲
2 要素ベクトル
ビンの範囲。[bmin,bmax]
の形式の 2 要素ベクトルとして指定します。ここで bmin
は bmax
より小さい値です。
このオプションは、bmin
以上 bmax
以下の入力配列値を使用してヒストグラムをプロットします。つまり、theta(theta>=bmin & theta<=bmax)
です。
例: polarhistogram(theta,'BinLimits',[-pi/2 pi/2])
は -pi/2
以上 pi/2
以下の theta
の値のみを使用してヒストグラムをプロットします。
BinWidth
— ビンの最上部の幅
2π 未満のスカラー
ビンの最上部の幅。2π 未満のスカラーとして指定します。
polarhistogram
は最大 65,536 (216) 個のビンを使用します。指定したビンの幅によってさらに多くのビンが必要とされる場合、polarhistogram
は最大ビン数を使用し、必要に応じてビンの幅を調整します。
例: polarhistogram(theta,'BinWidth',pi)
は幅が π のビンを使用します。
Normalization
— 正規化のタイプ
'count'
(既定値) | 'probability'
| 'countdensity'
| 'pdf'
| 'cumcount'
| 'cdf'
正規化のタイプ。次の表のいずれかの値を指定します。
値 | 説明 |
---|---|
'count' | 既定の正規化スキームです。それぞれのバーの高さは各ビンの観測数になります。バーの高さの合計は |
'probability' | それぞれのバーの高さは相対的な観測数になります。それぞれの高さは (ビン内の観測数/観測の総数) で計算されます。バーの高さの合計は |
'countdensity' | それぞれのバーの高さは (ビン内の観測数 / ビンの幅) になります。 |
'pdf' | 確率密度関数の推定値です。それぞれのバーの高さは (ビン内の観測数)/(観測の合計数 * ビンの幅) になります。それぞれのバーの面積は相対的な観測数になります。バーの面積の合計は |
'cumcount' | それぞれのバーの高さは、各ビンとそれ以前のすべてのビンの観測数の累積になります。最後のバーの高さは |
'cdf' | 累積分布関数の推定値です。それぞれのバーの高さは、そのビンとそれ以前のすべてのビンの相対的な観測数の累積と等しくなります。最後のバーの高さは |
例: polarhistogram(theta,'Normalization','pdf')
は theta
の確率密度関数の推定値をプロットします。
DisplayStyle
— ヒストグラムの表示スタイル
'bar'
(既定値) | 'stairs'
ヒストグラムの表示スタイル。次の値のいずれかとして指定します。
'stairs'
— ヒストグラムの外枠だけを表示します。'bar'
— 各バーの内部を塗りつぶした状態で表示します。
例: polarhistogram(theta,'DisplayStyle','stairs')
はヒストグラムの外枠をプロットします。
FaceAlpha
— ヒストグラムのバーの透明度
0.6
(既定値) | 0
以上 1
以下のスカラー値
ヒストグラムのバーの透明度。0
以上 1
以下のスカラー値として指定します。polarhistogram
は同じ透明度をヒストグラムのすべてのバーで使用します。1
の値は完全な不透明を、0
の値は完全な透明 (非表示) を意味します。
例: polarhistogram(theta,'FaceAlpha',.5)
は半透明のバーをもつヒストグラム プロットを作成します。
FaceColor
— ヒストグラムのバーの色
'auto'
(既定値) | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 'r'
| 'g'
| 'b'
| ...
ヒストグラムのバーの色。'auto'
、RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。既定値の 'auto'
を指定すると、ヒストグラムで色を選択できます。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く string スカラーまたは文字ベクトルです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" | |
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
MATLAB® の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
DisplayStyle
を 'stairs'
に指定した場合、polarhistogram
は FaceColor
プロパティを使用しません。
例: polarhistogram(theta,'FaceColor','g')
はバーが緑色のヒストグラム プロットを作成します。
制限
polarhistogram
は、極座標軸での categorical データのヒストグラム作成をサポートしていません。
バージョン履歴
R2016b で導入
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