matlab.net.http.Disposition クラス

名前空間: matlab.net.http

HTTP ログレコード内の結果

説明

Disposition 列挙クラスは、タイプが matlab.net.http.logRecord の HTTP ログレコード内の結果を提供します。

列挙型メンバー名説明

列挙型メンバー名	説明
`ConversionError`	応答データの変換中にエラーが発生しました。要求は受信されましたが、応答のペイロードを自動的に変換しようとした際にエラーが発生しました。この状況は、`LogRecord.Response` の `MessageBody.Payload` プロパティに生のペイロードが含まれ、`Data` プロパティが空であることを示します。`LogRecord.Exception` プロパティには例外が含まれます。 `ContentConsumer` が含まれていた場合、このエラーは発生しません。
`Done`	要求と応答が正常に送受信されました。`Done` は、ログレコードに `RequestMessage` と `ResponseMessage` の両方が含まれることを示します。応答の `StatusCode` については何も示しません。
`TransmissionError`	メッセージの送信中または受信中にエラーが発生しました。この失敗の原因として、切断、タイムアウトなどの I/O エラー、`ContentProvider` または `ContentConsumer` での失敗、あるいは MATLAB とのデータの送受信での変換エラーがあります。`LogRecord.Exception` プロパティには、発生した例外が含まれます。要求の送信中にエラーが発生した場合、`LogRecord.Request` には完了した `RequestMessage` オブジェクトが含まれ、`LogRecord.Response` プロパティは空になります。応答の受信中にエラーが発生し、完全なヘッダーが受信されなかった場合は `LogRecord.Response` が空になることがあります。ヘッダーを受信したがペイロードを読み取ることができなかった場合、`ResponseMessage` オブジェクトにはヘッダーが含まれ、受信したペイロードの全部または一部が含まれることがあります。

ConversionError

応答データの変換中にエラーが発生しました。要求は受信されましたが、応答のペイロードを自動的に変換しようとした際にエラーが発生しました。この状況は、LogRecord.Response の MessageBody.Payload プロパティに生のペイロードが含まれ、Data プロパティが空であることを示します。LogRecord.Exception プロパティには例外が含まれます。

ContentConsumer が含まれていた場合、このエラーは発生しません。

Done

要求と応答が正常に送受信されました。Done は、ログレコードに RequestMessage と ResponseMessage の両方が含まれることを示します。応答の StatusCode については何も示しません。

TransmissionError

メッセージの送信中または受信中にエラーが発生しました。この失敗の原因として、切断、タイムアウトなどの I/O エラー、ContentProvider または ContentConsumer での失敗、あるいは MATLAB とのデータの送受信での変換エラーがあります。LogRecord.Exception プロパティには、発生した例外が含まれます。

要求の送信中にエラーが発生した場合、LogRecord.Request には完了した RequestMessage オブジェクトが含まれ、LogRecord.Response プロパティは空になります。

応答の受信中にエラーが発生し、完全なヘッダーが受信されなかった場合は LogRecord.Response が空になることがあります。ヘッダーを受信したがペイロードを読み取ることができなかった場合、ResponseMessage オブジェクトにはヘッダーが含まれ、受信したペイロードの全部または一部が含まれることがあります。

バージョン履歴

R2016b で導入

すべて展開する

R2024a: Ctrl+C で MATLAB コマンドの実行が停止

MATLAB^® HTTP インターフェイスでの MATLAB 関数の実行中に Ctrl+C を押すと、MATLAB コマンドの実行が停止します。この動作は、キーボードショートカットを使用した MATLAB のナビゲーションで説明されている MATLAB の他の機能での Ctrl+C の処理と一致しています。

以前は、ユーザーが try/catch ブロック内でキャッチできるカスタム例外が関数からスローされていました。コードに try/catch ブロックが含まれている場合は、それらを削除してコードを更新できます。

次の表に、R2024a より前とそれ以降で Ctrl+C を押したときに異なる結果になる例を示します。このコードは、次の import ステートメントと <a_customer_URI> で表された URI に依存します。

import matlab.net.*;  
import matlab.net.http.*; 
import matlab.net.http.field.*;  
import matlab.net.http.io.*;

更新前	更新後
uri = URI('<a_customer_URI>'); r = RequestMessage('GET'); try [resp, req, hist] = r.send(uri); % User presses Ctrl+C catch ME rethrow(ME); % ME contains History for the communication end K>> ME ME = HTTPException with properties: Request: [1×1 matlab.net.http.RequestMessage] URI: [1×1 matlab.net.URI] History: [1×1 matlab.net.http.LogRecord] identifier: 'MATLAB:webservices:OperationTerminatedByUser' message: 'Web service operation terminated by user while accessing URL '<a_customer_URI>'.' cause: {[1×1 MException]} stack: [5×1 struct] Correction: []	uri = URI('<a_customer_URI>'); r = RequestMessage('GET'); [resp, req, hist] = r.send(uri); % User presses Ctrl+C Operation terminated by user during matlab.internal.webservices.HTTPConnector/copyContentToByteArray

更新前

更新後

uri = URI('<a_customer_URI>'); 
r = RequestMessage('GET'); 
try 
    [resp, req, hist] = r.send(uri); % User presses Ctrl+C 
catch ME 
    rethrow(ME); % ME contains History for the communication 
end

K>> ME 

ME = 
  HTTPException with properties: 

       Request: [1×1 matlab.net.http.RequestMessage] 
           URI: [1×1 matlab.net.URI] 
       History: [1×1 matlab.net.http.LogRecord] 
    identifier: 'MATLAB:webservices:OperationTerminatedByUser' 
       message: 'Web service operation terminated by user 
                while accessing URL '<a_customer_URI>'.' 
         cause: {[1×1 MException]} 
         stack: [5×1 struct] 
    Correction: []

uri = URI('<a_customer_URI>'); 
r = RequestMessage('GET');
[resp, req, hist] = r.send(uri); 
% User presses Ctrl+C

Operation terminated by user during 
matlab.internal.webservices.HTTPConnector/copyContentToByteArray

さらに、matlab.net.http.Disposition 列挙クラスで Interrupt 列挙メンバーがサポートされなくなりました。以前は、ユーザーが Ctrl+C を押してコマンドを中断したときに、matlab.net.http.Disposition.Interrupt で HTTP 履歴のログレコード matlab.net.http.LogRecord が作成されていました。

参考

LogRecord | RequestMessage | ResponseMessage | StatusCode | MessageBody