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fullfile

部分から完全なファイル名を構成

説明

f = fullfile(filepart1,...,filepartN) は、指定されたフォルダーとファイル名から完全なファイル仕様を作成します。fullfile は、必要な位置にプラットフォーム依存のファイル区切りを挿入しますが、末尾のファイル区切りは追加しません。Windows® プラットフォームのファイル区切り文字はバックスラッシュ (\) です。その他のプラットフォームでは、ファイル区切りは異なる文字の場合があります。

fullfile は、Windows 上で、すべてのスラッシュ (/) をバックスラッシュ (\) で置き換えます。UNIX® プラットフォームでは、バックスラッシュ (\) 文字はファイル名で有効な文字であり、置き換えられません。

fullfile は、先頭または末尾の区切りをトリミングしません。内部の連続するファイル区切りは、完全なファイル仕様の先頭に出現する場合を除き、fullfile によって折りたたまれます。また、ドット記号で示される相対ディレクトリは、完全なファイル仕様の末尾に出現する場合を除き、fullfile によって折りたたまれます。2 個のドット記号で示される相対ディレクトリは折りたたまれません。

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fullfile は、ファイルへの絶対パスを含む文字ベクトルを返します。Windows® プラットフォームのファイル区切り文字はバックスラッシュ (\) です。

f = fullfile('myfolder','mysubfolder','myfile.m')
f =

    'myfolder\mysubfolder\myfile.m'

fullfile は、ファイルへの絶対パスを含む文字ベクトルを返します。UNIX® プラットフォームのファイル区切り文字はスラッシュ (/) です。

f = fullfile('myfolder','mysubfolder','myfile.m')
f = 
'myfolder/mysubfolder/myfile.m'

fullfile は、ファイル myfile1.m および myfile2.m へのパスを含む cell 配列を返します。

f = fullfile('c:\','myfiles','matlab',{'myfile1.m';'myfile2.m'})
f =

  2×1 cell array

    'c:\myfiles\matlab\myfile1.m'
    'c:\myfiles\matlab\myfile2.m'

ファイル区切りとドット記号を使用して、フォルダーへのパスを作成します。

fullfile は、先頭または末尾のファイル区切り文字をトリミングしません。filesep は、プラットフォーム固有のファイル区切り文字を返します。

f = fullfile('c:\','myfiles','matlab',filesep)
f =

c:\myfiles\matlab\

連続するファイル区切りは、完全なファイル仕様の先頭に出現する場合を除き、fullfile によって折りたたまれます。

f = fullfile('c:\folder1', '\\\folder2\\')
f =

c:\folder1\folder2\

ドット記号で示される相対ディレクトリは、完全なファイル仕様の末尾に出現する場合を除き、fullfile によって折りたたまれます。2 個のドット記号で示される相対ディレクトリは折りたたまれません。

f = fullfile('c:\folder1', '.\folder2', '..\folder3\.')
f =

c:\folder1\folder2\..\folder3\.

入力引数

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フォルダー名またはファイル名。文字ベクトル、string 配列、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。非スカラーの cell 配列と非スカラーの string はすべて同じサイズでなければなりません。

例: fullfile('c:\','user','docs')

例: fullfile('\\','Server01','user','docs')

例: fullfile('home','users','docs',{'myfile.m', 'myfile2.m'})

データ型: char | cell | string

出力引数

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完全なファイル仕様。文字配列、string 配列、または文字ベクトルの cell 配列として返されます。いずれかの入力引数が string 配列である場合、f は string 配列です。それ以外の場合で、いずれかの入力引数が文字ベクトルの cell 配列であれば、f は文字ベクトルの cell 配列です。それ以外の場合、f は文字配列です。

データ型: char | cell | string

ヒント

  • 完全なファイル名をフォルダー部分に分割するには、関数 split を使用します。

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入