format
出力の表示形式の設定
説明
例
long 形式
16 進数形式
整数と実数の最大値を 16 進数形式で表示します。
format hex intmax('uint64')
ans = uint64
ffffffffffffffff
realmax
ans = 7fefffffffffffff
short 型および long 型工学表記法
shortEng
形式と longEng
形式の違いを表示します。
出力形式を shortEng
に設定します。
format shortEng
変数を作成して、for
ループを通るたびに値を 10 倍して増やします。
A = 5.123456789; for k = 1:10 disp(A) A = A*10; end
5.1235e+000 51.2346e+000 512.3457e+000 5.1235e+003 51.2346e+003 512.3457e+003 5.1235e+006 51.2346e+006 512.3457e+006 5.1235e+009
値が小数点以下 4 桁と 3 の倍数の指数で表示されます。
出力形式を long 型工学表記形式に設定して同じ値を表示します。
format longEng A = 5.123456789; for k = 1:10 disp(A) A = A*10; end
5.12345678900000e+000 51.2345678900000e+000 512.345678900000e+000 5.12345678900000e+003 51.2345678900000e+003 512.345678900000e+003 5.12345678900000e+006 51.2345678900000e+006 512.345678900000e+006 5.12345678900000e+009
値が 15 桁と 3 の倍数の指数で表示されます。
広いデータ範囲の形式
配列内の値の一部が小さく一部が大きな指数をもつ数値の場合、shortG
形式を使用します。shortG
形式は、short 型固定小数点形式または short 型科学表記のうち、表示が最もコンパクトな方を選択します。
変数を作成し、既定の short
形式で出力を表示します。
x = [25 56.31156 255.52675 9876899999];
format short
x
x = 1×4
109 ×
0.0000 0.0000 0.0000 9.8769
形式を shortG
に設定して、値を再表示します。
format shortG
x
x = 1×4
25 56.312 255.53 9.8769e+09
形式を既定値にリセット
出力形式をコンパクトな行間をもつ short 型工学表記形式に設定します。
format shortEng format compact x = rand(3)
x = 814.7237e-003 913.3759e-003 278.4982e-003 905.7919e-003 632.3592e-003 546.8815e-003 126.9868e-003 97.5404e-003 957.5068e-003
表示形式を既定値にリセットし、行列を再度表示します。
format default
x
x = 0.8147 0.9134 0.2785 0.9058 0.6324 0.5469 0.1270 0.0975 0.9575
R2021a より前は、format
を単独で使用して表示形式を既定値にリセットします。
format
現在の形式の取得
"R2021a 以降"
現在の表示形式を取得します。
fmt = format
fmt = DisplayFormatOptions with properties: NumericFormat: "short" LineSpacing: "loose"
表示形式の保存と復元
"R2021a 以降"
現在の表示形式を保存し、後で復元します。
数値表示を shortE
に設定し、2 行 2 列の数値行列を表示します。
format shortE
m = [9638573934 37467; 236 574638295]
m = 2×2
9.6386e+09 3.7467e+04
2.3600e+02 5.7464e+08
現在の表示形式を oldFmt
に保存し、数値形式を longE
に変更します。
oldFmt = format("longE")
oldFmt = DisplayFormatOptions with properties: NumericFormat: "shortE" LineSpacing: "loose"
行列 m
を再表示して、数値形式が long 型科学表記になったことを確認します。
m
m = 2×2
9.638573934000000e+09 3.746700000000000e+04
2.360000000000000e+02 5.746382950000000e+08
形式を前の状態に戻します。m
を再表示して、数値形式が short 型科学用形式になったことを確認します。
format(oldFmt) m
m = 2×2
9.6386e+09 3.7467e+04
2.3600e+02 5.7464e+08
入力引数
style
— 適用する形式
文字ベクトル | string スカラー | DisplayFormatOptions
オブジェクト
適用する形式。文字ベクトル、string スカラー、または DisplayFormatOptions
オブジェクトとして指定します。
文字ベクトルまたは string スカラーは、リストにあるスタイル名のいずれかまたは default
でなければなりません。
既定
default
は、既定の表示形式 (数値形式の場合は short
、行間形式の場合は loose
) を復元します ("R2021a 以降")。
数値形式
これらのスタイルは、数値変数の出力表示形式を制御します。
| 結果 | 例 |
---|---|---|
short | 小数点以下 4 桁の short 型固定小数点形式。これは既定の数値設定です。 | 3.1416 |
|
| 3.141592653589793 |
| 小数点以下 4 桁の short 型科学表記。 | 3.1416e+00 |
|
| 3.141592653589793e+00 |
| short 型の固定小数点形式または科学表記のいずれかコンパクトな方。合計 5 桁。 | 3.1416 |
| long 型の固定小数点形式または科学表記のいずれかコンパクトな方。 | 3.14159265358979 |
| 小数点以下 4 桁の short 型工学表記法 (指数が 3 の倍数)。 | 3.1416e+000 |
| 有効桁数 15 桁の long 型工学表記法 (指数が 3 の倍数)。 | 3.14159265358979e+000 |
| 正、負およびゼロの要素それぞれが | + |
| 小数点以下 2 桁の通貨形式。 | 3.14 |
| バイナリ倍精度数の 16 進数表現。 | 400921fb54442d18 |
| 小さな整数の比率。 | 355/113 |
行間形式
| 結果 | 例 |
---|---|---|
| 1 画面上により多く出力を表示するために余分な空行を抑制します。 | theta = pi/2 |
| 出力をより読み取りやすくするために空行を追加します。これは既定の行間設定です。 | theta = pi/2 |
DisplayFormatOptions
オブジェクトは、NumericFormat
と LineSpacing
の 2 つのプロパティをもちます。文字ベクトル入力と string スカラー入力のオプションも有効なプロパティ値です。DisplayFormatOptions
オブジェクトの使用例については、表示形式の保存と復元を参照してください。
出力引数
fmt
— 現在の表示形式
DisplayFormatOptions
オブジェクト
現在の表示形式。次のプロパティをもつ DisplayFormatOptions
オブジェクトとして返されます。
NumericFormat
LineSpacing
有効なプロパティ値については、style
引数を参照してください。
メモ
プロパティ値は、オブジェクト作成時の表示形式の状態を反映します。表示形式が変更されてもプロパティは自動的には変更されません。例については、表示形式の保存と復元を参照してください。
ヒント
指定した形式は、現在の MATLAB セッションにのみ適用されます。複数セッションにわたって形式を維持するには、コマンド ウィンドウ基本設定で、[数値形式] オプションまたは [行間隔] オプションを選択します。
format short E
やformat("short E")
のように、short
またはlong
と表示タイプを個別に指定できます。MATLAB は、整数データ型を常にそのデータ型に適した桁数で表示します。たとえば、MATLAB は
int8
データ型を 3 桁で表示します (-128:127 など)。出力形式をshort
またはlong
に設定しても、整数型の変数の表示には影響しません。最大 9 桁の整数値の浮動小数点数は、科学表記法では表示されません。
広範囲の値をもつ行列を表示する場合は、
shortG
の使用を検討してください。広いデータ範囲の形式を参照してください。
拡張機能
スレッドベースの環境
MATLAB® の backgroundPool
を使用してバックグラウンドでコードを実行するか、Parallel Computing Toolbox™ の ThreadPool
を使用してコードを高速化します。
この関数はスレッドベースの環境を完全にサポートしています。詳細については、スレッドベースの環境での MATLAB 関数の実行を参照してください。
バージョン履歴
R2006a より前に導入R2021a: 引数を指定しない format
は非推奨
format
コマンド単独では、出力表示形式を既定値にリセットします。既定値は、浮動小数の表記は short 型固定小数点形式で、すべての出力行は疎な行間になります。
format
コードをわかりやすくするために、default
スタイルを明示的に指定してください ("R2021a 以降")。
format default
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
Select a Web Site
Choose a web site to get translated content where available and see local events and offers. Based on your location, we recommend that you select: .
You can also select a web site from the following list:
How to Get Best Site Performance
Select the China site (in Chinese or English) for best site performance. Other MathWorks country sites are not optimized for visits from your location.
Americas
- América Latina (Español)
- Canada (English)
- United States (English)
Europe
- Belgium (English)
- Denmark (English)
- Deutschland (Deutsch)
- España (Español)
- Finland (English)
- France (Français)
- Ireland (English)
- Italia (Italiano)
- Luxembourg (English)
- Netherlands (English)
- Norway (English)
- Österreich (Deutsch)
- Portugal (English)
- Sweden (English)
- Switzerland
- United Kingdom (English)