出力の書式設定
MATLAB® では、コマンド ウィンドウとライブ エディターの両方に出力が表示されます。いくつかの用意されたオプションを使用して、出力表示の書式設定を行うことができます。
出力の行間隔の書式設定
既定では、MATLAB はコマンド ウィンドウ出力に空行を表示します。
MATLAB では、2 つのうちいずれかの行間隔オプションを選択できます。
loose
— 空行の表示を維持 (既定)。>> x = [4/3 1.2345e-6] x = 1.3333 0.0000
compact
— 空行を表示しない。>> x = [4/3 1.2345e-6] x = 1.3333 0.0000
行間隔オプションを変更するには、次のいずれかを行います。
[ホーム] タブの [環境] セクションで [基本設定] をクリックします。[MATLAB] 、 [コマンド ウィンドウ] を選択し、[行間隔] オプションを選択します。
たとえば、次のように関数
format
をコマンド ラインで使用します。format loose format compact
メモ
行間隔オプションは、ライブ エディターでは適用されません。
浮動小数点数の書式設定
コマンド ウィンドウとライブ エディターの両方で、数値の表示方式を変更できます。既定の設定では、MATLAB では短形式 (5 桁にスケーリングされた固定小数点値) が使用されます。
たとえば、コマンド ウィンドウで x = [4/3 1.2345e-6]
を入力したとします。MATLAB の出力表示は、ユーザーが選択した書式設定によって異なります。次の表は、いくつかの使用可能な数値表示形式と、それに対応する出力を示しています。
数値表示形式 | 出力例 |
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メモ
テキスト表示形式は数値の表示形式のみに関わるもので、MATLAB での計算方法や保存方法には影響しません。
数値表示の方法を設定するには、以下のいずれかを行います。
ウィンドウ幅に収まるようにコードの行を折り返す
コードの行またはその出力は、コマンド ウィンドウの幅を超えることがあり、その場合は、行全体を表示するために水平スクロール バーを使用しなければなりません。1 行の入力または出力を複数の行に分割してコマンド ウィンドウの現在の幅に収まるようにするには、次のようにします。
[ホーム] タブの [環境] セクションで [基本設定] をクリックします。[MATLAB] 、 [コマンド ウィンドウ] を選択します。
[行の折り返し] を選択します。
[OK] をクリックします。
メモ
行の折り返しオプションは、ライブ エディターでは適用されません。
出力の非表示
コード出力を表示しない場合は、セミコロン (;) をコマンドの最後に加えます。これは、コードが大きな行列を生成するときに役に立ちます。
次のコードを実行すると A
が作成されますが、コマンド ウィンドウやライブ エディターに結果の行列は表示されません。
A = magic(100);
ページごとの出力表示
コマンド ウィンドウの出力がウィンドウの表示可能な部分を超過することがあります。出力は、一度に 1 つの画面だけ表示できます。
コマンド ウィンドウで
more on
と入力してページごとに出力されるようにします。大きい出力を生成するコマンドを入力します。
出力を確認します。
Enter キーを押して次の行に進みます。
スペース バー を押して次のページに進みます。
q キーを押して出力の表示を停止します。
ページごとの出力を無効にするには、more off
と入力します。
メモ
ページごとの出力のオプションは、ライブ エディターでは適用されません。
コマンド ウィンドウの表示内容の消去
コマンド ウィンドウの表示が乱れた場合は、以下のいずれか 1 つを行うことで (ワークスペースを消去することなく) すべてのテキストを消去できます。
[ホーム] タブの [コード] セクションで、[コマンドのクリア] 、 [コマンド ウィンドウ] を選択してコマンド ウィンドウのスクロール バッファーを消去する。
関数
clc
を使ってコマンド ウィンドウのスクロール バッファーを消去する。関数
home
を使って、スクロール バッファーを消去せずにコマンド ウィンドウの現在の表示をクリアする。