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formattedDisplayText

表示出力を string として取得

R2021a 以降

説明

str = formattedDisplayText(X) は、X のコマンド ウィンドウの表示出力を string として返します。string には disp(X) が含まれます。

str = formattedDisplayText(X,Name,Value) は、1 つ以上の Name,Value 引数を使用して string の形式オプションを指定します。

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3 行 3 列の対角行列を作成します。

I = diag([1 1 1]);

formattedDisplayText を使用して行列を string として取得します。

strI = formattedDisplayText(I)
strI = 
    "     1     0     0
          0     1     0
          0     0     1
     "

式を入力として使用することもできます。

strIplus = formattedDisplayText(2*I + ones(3))
strIplus = 
    "     3     1     1
          1     3     1
          1     1     3
     "

UI 要素の情報を含む struct を作成します。

S = struct('Type','Button','Size', 45,'Enabled',false)
S = struct with fields:
       Type: 'Button'
       Size: 45
    Enabled: 0

formattedDisplayText で名前と値の引数 UseTrueFalseforLogical を使用して、logical 値を "true" または "false" で表示する string として struct を取得します。

strS = formattedDisplayText(S,'UseTrueFalseForLogical',true)
strS = 
    "       Type: 'Button'
            Size: 45
         Enabled: false
     "

顧客名、預金残高、および直近の預金額を含む table を作成します。

Customer = ["Rivera";"Park";"Gupta"];
Balance = [5670;868.54;3015];
LastDeposit = [325.10;35.20;70];
T = table(Customer,Balance,LastDeposit)
T =

  3×3 table

    Customer    Balance    LastDeposit
    ________    _______    ___________

    "Rivera"      5670        325.1   
    "Park"      868.54         35.2   
    "Gupta"       3015           70   

table を string として取得します。名前と値の引数を使用して数値形式を bank スタイルに設定し、列見出しの太字マークアップを抑制し、行間隔を compact にして余分な空行を削除します。

strT = formattedDisplayText(T,'NumericFormat','bank',...
'SuppressMarkup',true,'LineSpacing','compact')
strT = 

    "    Customer    Balance    LastDeposit
         ________    _______    ___________
         "Rivera"    5670.00      325.10   
         "Park"       868.54       35.20   
         "Gupta"     3015.00       70.00   
     "

入力引数

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入力配列。

名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name を引用符で囲みます。

例: 'NumericFormat','shortE'

数値の形式。次の表の形式のいずれかとして指定します。

スタイル

結果

'short'

小数点以下 4 桁の short 型固定小数点形式。

3.1416

'long'

double 値の場合は小数点以下 15 桁、single 値の場合は小数点以下 7 桁の long 型固定小数点形式。

3.141592653589793

'shortE'

小数点以下 4 桁の short 型科学表記。

3.1416e+00

'longE'

double 値の場合は小数点以下 15 桁、single 値の場合は小数点以下 7 桁の long 型科学表記法。

3.141592653589793e+00

'shortG'

short 型の固定小数点形式または科学表記のいずれかコンパクトな方。合計 5 桁。

3.1416

'longG'

long 型の固定小数点形式または科学表記のいずれかコンパクトな方。double 値の場合は合計 15 桁、single 値の場合は合計 7 桁。

3.14159265358979

'shortEng'

小数点以下 4 桁の short 型工学表記法 (指数が 3 の倍数)。

3.1416e+000

'longEng'

有効桁数 15 桁の long 型工学表記法 (指数が 3 の倍数)。

3.14159265358979e+000

'+'

正、負およびゼロの要素それぞれが +- および空白文字で表示される正/負形式。

+

'bank'

小数点以下 2 桁の通貨形式。

3.14

'hex'

バイナリ倍精度数の 16 進数表現。

400921fb54442d18

'rational'

小さな整数の比率。

355/113

行間隔の形式。'loose' または 'compact' として指定します。

スタイル

結果

'compact'

1 画面上により多く出力を表示するために余分な空行を抑制します。

theta = pi/2
theta =
1.5708

'loose'

出力をより読み取りやすくするために空行を追加します。

theta = pi/2

theta =

1.5708

表示マークアップのステータス。false または true として指定します。引数が false に設定されている場合、出力の表示がコマンド ウィンドウとまったく同じになり、ドキュメントのハイパーリンクやテーブル ヘッダーの太字などがそのまま表示されます。引数が true に設定されている場合、出力にハイパーリンクや太字などのマークアップは表示されません。

logical 値の表示基本設定。false または true として指定します。引数が false に設定されている場合、logical 値が 1 および 0 として表示されます。引数が true に設定されている場合、logical 値が "true" および "false" として表示されます。

バージョン履歴

R2021a で導入

参考

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