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csc

入力角度 (ラジアン単位) の余割

説明

Y = csc(X) は、X の要素の余割を返します。関数 csc は、配列の要素単位で演算を行います。この関数は、実数入力と複素数入力の両方を受け入れます。

  • X が実数値の場合、csc(X) は区間 [-∞, -1] および [1, ∞] 内の実数値を返す。

  • X が複素数値の場合、csc(X) は複素数値を返す。

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以下に示すように、定義域 -π<x<0 および 0<x<π で余割関数をプロットします。

x1 = -pi+0.01:0.01:-0.01; 
x2 = 0.01:0.01:pi-0.01;
plot(x1,csc(x1),x2,csc(x2)), grid on

Figure contains an axes object. The axes object contains 2 objects of type line.

ベクトル x の複素数角度の余割を計算します。

x = [-i pi+i*pi/2 -1+i*4];
y = csc(x)
y = 1×3 complex

   0.0000 + 0.8509i   0.0000 + 0.4345i  -0.0308 - 0.0198i

入力引数

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入力角度 (ラジアン単位)。スカラー、ベクトル、行列、多次元配列、table、または timetable として指定します。

データ型: single | double | table | timetable
複素数のサポート: あり

出力引数

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入力角度の余割。実数値または複素数値のスカラー、ベクトル、行列、多次元配列、table、または timetable として返されます。

詳細

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余割関数

直角三角形を基準にして定義される角度 α の余割は、次のようになります。

csc(α)=1sin(α)=hypotenuseopposite side=ha.

Right triangle with vertices A, B, and C. The vertex A has an angle α, and the vertex C has a right angle. The hypotenuse, or side AB, is labeled as h. The opposite side of α, or side BC, is labeled as a. The adjacent side of α, or side AC, is labeled as b. The cosecant of α is defined as the hypotenuse h divided by the opposite side a.

複素数引数 α の余割は次のようになります。

csc(α)=2ieiαeiα.

ヒント

  • 浮動小数点演算では、csc は有界の関数です。つまり、csc は、pi の倍数である発散点において Inf-Inf の値を返さず、代わりに絶対値の大きい数を返します。これは、π の浮動小数点表現が不正確であることに起因します。

拡張機能

C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

GPU コード生成
GPU Coder™ を使用して NVIDIA® GPU のための CUDA® コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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参考

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